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新技術と最新事例のショーケース『Adobe FLASH PLATFORM CAMP Tokyo』レポート

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アドビシステムズは、3月16日に『Flash』次期バージョン『CS5』関連の新技術や内外のクリエーターによる最新事例を発表するイベント『Adobe FLASH PLATFORM CAMP Tokyo』を東京・ラフォーレミュージアム六本木で開催しました。正式発表前にユーザーに向けて『CS5』の新機能、特に『iPhone』用アプリケーションの書き出しに関する情報も提供されるとあって、開催前から注目度の高かったイベント。会場から動画配信サービス『Ustream』やミニブログ『Twitter』でリアルタイムに中継するユーザーも数多く見られました。

キーノートセッションではAdobe SystemsのMike Chambers氏が、現在ベータ版が配布されている最新のFlash Player 10.1でのスマートフォン対応について触れ、『Flash』で制作した同じコンテンツがパソコン(PC)のブラウザでもスマートフォンでも同様に動作する環境が実現すると発表。

海外で報じられているようにアップルのスティーブ・ジョブズ氏が『Flash』について「バッテリーを消費する」「CPUのリソースを食う」と批判したことを受けてか、10.1ではスマートフォンのビデオ再生で3.4時間、Flashアニメーションの再生で6.5時間の駆動ができること、メモリー消費ではバージョン10と比べて2倍の高効率を実現していることをアピールしました。

ほかにもイベントでは随所で「1社だけFlash Playerに対応しないスマートフォンがある」と、『iPhone』がFlash Playerを搭載しないことを皮肉った発言が見られ、アドビがアップルと『iPhone』プラットフォームを意識していることがうかがえます。

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デモでは、PC用のゲームコミュニティ『Kongregate』に掲載されているFlashゲーム『Gridshock』を、PCのブラウザとスマートフォン『Nexus One』、書き出した『iPhone』アプリとして『iPhone』でそれぞれプレイ。一部起動に失敗したものの、同じコンテンツが3プラットフォームに展開できる可能性を示唆しました。

この後、Adobe社のLee Brimelow氏が『Flash Professional CS5』とコード開発者向け開発環境『Flash Builder 4』の新機能を、Mike Chambers氏が『iPhone』アプリを書き出す『Packager for iPhone』の機能と開発ノウハウをそれぞれ解説。こちらについては後日、詳報をお伝えします。

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ユーザー事例としては、Ralph Hauwert氏が大量のパーティクル(粒子)をリアルタイムレンダリングする事例、自作の3Dエンジンを利用した実験プロジェクトの事例などを紹介したほか、Mario Klingemann氏が図形の分割による絵画調のフィルターで表現した作品などを発表、Erik Natzke氏は“リボン”やパーティクルによる描画で作成するビジュアルアート作品の制作事例を発表するなど、『Flash』のスクリプト言語であるAction Scriptを活用した新しいアート表現の世界をプレゼンテーションしていました。

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国内からは『fladdict』の深津貴之氏、『BeInteractive!』の新藤愛大氏が登壇。深津氏は『CS5』以前から『iPhone』アプリの制作に携わり、まず『Flash』でプロトタイプを制作してウェブ上に公開し、ユーザーよる検証を経てアプリ化していくフローで制作してきたことを発表しました。

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『CS5』から『iPhone』アプリの制作を検討している開発者に向けて、『Flash』では無料の体験版をウェブで展開できることをアドバンテージとして挙げながら、従来の『Android』『iPhone』のアプリ開発者と比べて「露出の方法が全然違うところで勝負できる」とエールを送りました。

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新藤氏は主にアプリケーションの開発/実行環境『AIR』の新版2.0について事例を発表しました。マイク入力に直接アクセスできるようになったことから、入力音声の波形データをビジュアル表示するアプリケーションを制作する事例を、バージョンごとにスクリプトの実例を交えて紹介。

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『AIR』のソケットサーバー機能にも注目し、ユーザー側でアプリケーションにエラーが発生した際、エラーログとその際のスクリーンショット、ユーザーのコメントをサーバーに保存するアプリケーションを試作した事例を見せ、「開発者が開発ツールを自作することもできるのではないか」とコメント。開発環境としての『AIR』の魅力を語りました。おもちゃのように新機能を操り、アプリケーションを次々と試作していく開発スタイルで、今後ビックリするような新しいアプリケーションを生み出してくれそうです。

『Flash Professional CS5』の新機能と『iPhone』アプリの書き出しについての詳報は後日レポートします。

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記者:

宮原俊介(編集長) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

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