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松岡充インタビュー「無償の愛を描いた作品です」映画『御手洗薫の愛と死』

松岡充

交通事故を起こしてしまった小説家。その小説家を脅し、ゴーストライターとなる事で自分の夢を叶えようとする青年。そんな偶然出会った2人の奇妙な関係を描いた映画『御手洗薫の愛と死』。大女優・吉行和子さんと、ロックバンド「SOPHIA」(現MICHAEL)の松岡充さんが共演した本作が1月18日より公開されています。

著名な女性小説家と若き男性作家が奇妙な縁で結ばれ、師弟関係を超えた愛憎劇を繰り広げるストーリーは、これまでの恋愛ドラマともミステリードラマともひと味違うオリジナリティ溢れる仕上がりとなっています。

今回は松岡充さんにインタビューを敢行。本作に出演しての感想や役作りについて、タイトルの「愛と死」が持つ意味とは? など色々とお話を伺って来ました。
(撮影:座高)

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――『御手洗薫の愛と死』は恋愛ドラマでもない、かといって推理ドラマでもない、とても個性的な物語でした。脚本を読んだ時の感想を教えてください。

松岡充(以下、松岡):「これは俺だ!」って思いましたね(笑)。僕はSOPHIAというバンドで活動していて、俳優としても十数年やらせていただいているんですが、デビュー前の頃を思い出したというか。僕にとって音楽がある様に、神崎龍平(松岡さんが演じた役柄)にとっては小説があって。自分の存在意義を不特定多数の誰かに認めて欲しいという気持ちは共感出来ました。監督、プロデューサーさんが僕のこれまでの活動をよく見てくれていて、この役をオファーしてくれた事が何よりも嬉しかったです。

――まさにハマり役!だったわけですね。

松岡:自分の思い描いている俳優像には近づいていないと反省する事も多いんですけど、有り難い事にこうして役をいただけて。この映画もプロデューサーに「この役をあなたがやる、のではなくてあなたと作品を創りたい」と言われて、感激しました。そんな方と一緒に作品を創れるって俳優として一番幸せな事ですよね。僕は俳優としてのキャリアが充分とは言えませんが、だからこそ良いんだと言っていただいたし、元・ミュージシャンが俳優をやっているんじゃなくて、現在進行形の音楽活動で得たものを俳優業にも活かせればと思っています。

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――最初は脅す側と脅される側だった2人が、次第に近づいていく人間関係の描写も面白かったです。吉行和子さんと共演されてみていがかでしたか?

松岡:僕が俳優として活動して来た中で、吉行さんみたいな方は初めてでした。いつ役に入っているのか分からないんですよね。ほとんどの役者さんは「はい、カット」ってなったら普段の自分に戻るんですが、「龍平君これ食べる?」みたいにいつまでも役が続いている感じで。全部が吉行和子であり、御手洗薫であるという。

映画の中でだんだん二人が歩み寄っていく、その過程は僕と吉行さんの関係そのものというか。吉行さんが「生涯で好きになった男」を発表するとしたら“松岡充”もランクインするんじゃないかなって…。想像してるだけですけどね(笑)。

――現場での雰囲気・関係がそのまま役柄に……。とても素敵ですね。ではクランクアップしてからは寂しかったのでは?

松岡:寂しくて寂しくて、撮影が終わった後はいつも「役者なんて二度とやらない!」って思いますね(笑)。演技することが嫌なんじゃなくて、一度人間関係を築き上げた現場を離れるのが嫌で。なんで役者の方は「じゃあまた!」って爽やかに別れられるんだろうって不思議で仕方ないですね(微笑)。劇中に出てくる御手洗薫の家は一軒家を借りて、きちんとゼロから作ったので、僕は撮影現場というより、実際に御手洗薫の家に通っている感じだったので特に。

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記者:

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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