「EDWIN」グループ会社が倒産危機 サイトも503でアクセス困難
定番ジーンズブランド「EDWIN 503」
国内ジーンズブランド「EDWIN」を展開する株式会社エドウインと、グループ会社28社のうち金融債務のある16社の計17社が、11月26日(火)、事業再生に向けて手続きを進めていたことが明らかになった。
国内最大手のエドウイン
エドウインは、繊維製品を取り扱う「常見米八商店」をその前身とし、1969年に創業された、デニム製品などを中心に製造・販売を手がける日本の企業。1970年代に国内で巻き起こったアメカジブームを背景に、日本で初めてデニム生地を輸入し、国産初のブルージーンズを製造・販売したことでも有名。
エドウインは、「EDWIN」ブランドを中心に、「Gold Rush」や「SOMETHING」など、ジーンズをはじめとする質の良いデニム製品を取り扱うオリジナルブランドを展開し、老若男女の人気を得てきた。中でも、「EDWIN」ブランドを代表する定番ジーンズとなっている「EDWIN 503」は、1997年に〝世界一ジーンズの似合う男〟として、ハリウッド俳優であるブラッド・ピットさんをイメージモデルに起用。放送されたCMから火が点き、同ブランドを広く知らしめることになった。
また、アメリカの「LEE」や「Wrangler」といった大手ジーンズブランドの日本における商権を獲得するなど、国内ジーンズ市場を牽引してきた。製造拠点は東北が中心となり、特に秋田県はエドウインジーンズの50%を生産していた。
エドウイン倒産でサイトが「503」
しかし近年は、安価なファストファッションなどの台頭や東日本大震災の影響から、業績が伸び悩んでいたことが度々報道されていた。幾度となく経営再建策が検討されるも、決定的な方針を打ち出せない中、東京商工リサーチによって、エドウインが、事業再生実務者協会に対し事業再生ADR手続きの利用を申請していたことが報じられた。これは、経営危機に陥った企業が、法的手続きによらず、当事者間の話し合いによって問題解決を図り、事業再生の道を模索するということ。
エドウィングループの中核企業であるエドウインの倒産について、ネット上では驚きの声があがっている。現在、エドウイン公式サイトはアクセスが殺到し「503 Service Temporarily Unavailable」となっている。
今後は、事業再生実務者協会の審査を経て、正式手続きが進められる見込み。今回の事業再生ADR申請は第三者的な検証を目的とされ、再建計画についても検証されていく予定とのことだ。
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