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うちの奥さんの、子供への読み聞かせ方がすごい

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今回はしんざきさんのブログ『不倒城』からご寄稿いただきました。

うちの奥さんの、子供への読み聞かせ方がすごい

スクールカウンセラー時代に身に着けたスキルかなんかなんだろうか。

長男(6歳)は本が大好きで、最近は自分一人でも読むが、昔から読み聞かせをねだることが多い。「この本読んでーー」と持ってきて、こちらが何をしていようとお構いなく太ももにどすんと座ってくる。最近は、下の双子も「ちゃー」とか「ぴゃー」とか言いながら絵本を持ってきては、なんだか分からない言語で読み聞かせを要求するようになった。

本が好きなのはいいことだと思うので、読み聞かせをねだられたら、可能な限り腰をすえて読んであげるようにしている。この頃は、「だれも知らない小さな国」のような、ある程度長い児童小説も、ちょっとずつ辛抱強く聞けるようになってきた。私がいるときは私がねだられることが多いが、奥様が読み聞かせをすることも結構ある。

で、今日、奥様が「星からおちた小さな人」を読み聞かせをしているのを横で聞いていて、色々凄いと思った。(飽くまで私視点で凄いと思ったのであって、一般的にどうなのかは知らない。やっている人には普通のことなのかも知れない)

脇で聞いていて、凄いなーと思ったこと。

・ 静かに聴かせようとしない。むしろ子供の無駄口を誘発する。

・ 聞いている途中で子供が何か思いついたら、一度ぴったり中断して全部喋らせる。本中の単語を聞いて「○○みたいだねー?」と息子さんが口を挟んだら、「え、○○ってなに?」というように。

・ 話の途中で、ちょこちょこわき道に逸れる。すぐ本線に戻るのかと思いきや、ぐんぐんそこから発展する。

・ この「○○さん」って誰のことだろうねー?とか、この○○って何だろうねー?とか、ちょくちょく自分からわき道に逸れ、本の中の言葉について子供に振る。それについて子供が答えると、そこからまた話を膨らませる。

・ 最後に、「今のお話、どんな場所だったー?」という様な感じで、お話全体を振り返る。

一言で言うと、「聞かせる」んじゃなくて「会話」になってる。お話を聞かせること、お話の内容を伝えること自体が目的じゃなくて、お話を起点に、子供とそのお話について会話することが目的。

確かにそうだ。子供への、本の読み聞かせというのは本来こうあるべきなのかも知れない。幼稚園で、小学校で、図書館の読み聞かせコーナーで、こういう聞かせ方が出来る人はいた。

ただ、たとえば児童館なんかで他の親御さんの聞かせ方など聞いていると、どちらかというと「お話の内容を伝える」ことがメインの人の方が多かった、ような気はする。私も、どちらかというとそうかも知れない。

「お話の内容を伝える」ことが目的なので、わき道は飽くまでわき道であって、基本、話が逸れたら子供の注意を元に戻そうとする。「うん、○○だねー。じゃあ続き聞こうか?」とか。「ほら、ちょっと静かに聞きなー?」という様に。

奥様のやり方は違った。逸れたら基本的に逸れっぱなしであり、そのまま息子との会話に遷移する。その会話が一通り落ち着いたら、やっと元に戻る。会話と、それに伴う思考がメインなのである。

5,6歳くらいの子が相手であれば、少なくともうちの息子さんなんかが相手であれば、そういった「お話を起点にしたお話」を入り口にして、自分でも思考を口にして、子供の思考と絡めてあげた方が、結果的にはお話が頭に入るのではあるまいか

やっている人にとっては、例えば私の奥様にとっては、多分上記は当たり前の話なのだろう。ただ、私自身にとっては案外頭になかったやり方であり、そういったやり方をする人がすぐ身内にいたということはそこそこ驚きであった為、ちょっと書き記しておきたくなった。

一対少数だから出来るやり方、というようなところはあるのだろう。例えば、小学校のクラスの授業でこういう聞かせ方はちょっとやりにくそうだ。ただ、聞かせ方としてはとても面白いと思ったので、暫くは私も真似してみようと思った。

今日考えたことはこれくらい。

執筆:この記事はしんざきさんのブログ『不倒城』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年08月02日時点のものです。

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