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仙台すずめ踊りが伊達政宗に由来にするなんて真っ赤なウソぴょ~ん

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今回は恵美嘉樹さんのブログ『歴史ニュースウォーカー』からご寄稿いただきました。
※この記事は2013年5月17日に書かれたものです。

仙台すずめ踊りが伊達政宗に由来にするなんて真っ赤なウソぴょ~ん

あした(2013年5月18日)、あさっては仙台の初夏の風物詩「仙台青葉まつり」です。
そこで踊られるすずめ踊りが名物です。
祭りの公式ページ*1には、すずめ踊りの由来が載っています。

*1:「すずめ踊りの由来」 『仙台青葉まつり』
http://www.aoba-matsuri.com/html/suzume-toha.html

「仙台・青葉まつり2013  <ダイジェスト>」 『YouTube』




(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=N0hgFjbawEg
=今年のまつりダイジェスト

仙台のすずめ踊りは、慶長8年(1603)、仙台城移徒式(新築移転の儀式)の宴席で、泉州・堺(現在の大阪府堺市)から釆ていた石工たちが、即興で披露した踊りにはじまるといわれています。

はい、ウソです。

戦後につくられた真っ赤なウソです。

2011年に刊行された仙台市史編さん室長の菅野正道さんの『せんだい歴史の窓』(河北新報出版センター)で、このウソの歴史に警鐘を発しています。ちょっと長いけど、重要なので引用します。

この話については、以前から一部では疑問が呈されていた。それは江戸時代はおろか、数十年前までの歴史書などで、このことを記した文献が一切見あたらないからである。

「慶長八年云々(うんぬん)」という話は、根拠もなく忽然と登場し、あっという間に広まってしまったのだ。

数年前に仙台市教育委員会から、仙台の石切町(現在の青葉区八幡二丁目)に住む石工に関する報告書が出された。その報告書は踊りの起源について、「石切町に住む石工衆に伝われる『はねこ踊り』が一時中断し、昭和36(1961)年に復活した際に『雀踊り』の名が付けられ、踊りの由来もその頃から語られるようになった」と記している。

そして踊りの由来について報告書は「史実や正確な伝承とは乖離したものである」と明快に結論付けている。

(略)

このすずめ踊りの事例のように、戦前、あるいはほんの二、三十年前までは政宗との関係を全く語られなかったものが、いつの間にか「政宗が○○したと言われている」という由来が言われるになる例は、ほかにも存在する。(101~102ページ)

例にあげるのは、仙台のお土産の定番の一つ「ずんだ餅」。

なんでもある情報誌に「寛永11(1634)年に領内巡視をしていた政宗に、家臣が差し上げたところ、政宗が気にいった」というストーリーで説明されていたそうです。

ところが、寛永11年には、政宗は京都に上洛しているので、領内巡視できるはずはないし、そうした史料は同業者(歴史研究者)の誰も見たことも聞いたこともないそうです。

すずめ踊りのオリジナルとして、仙台城に住む石工たちに伝わった踊りが確かにあったが、政宗とは関係ない、ということです。

単に江戸時代の仙台城下の町人文化として復活させればいいのに、どこかの広告代理店の口車にでも乗せられたのかなぁなんて想像しています。 

とにかく、すずめ踊りは見ていて楽しいですし、それを否定するつもりはさらさらありません。仙台の文化であることは間違いありません。

ただ、その政宗由来がウソというだけです。

菅野さんは「すずめ踊りにせよ、ずんだ餅にせよ、仙台の地域的特色を伝えるものとして全国的に知名度がアップするのは喜ばしい。しかし、だからこそ、無理やり政宗にこじつけるのではなく、それぞれが本来的に持つ伝統を再確認すべきではないだろうか」(103ページ)と書いています。

まったくごもっとも。なんか、最近の世界遺産の狂想曲とかにも通じる話ではないかと。

先日、宮城へ行ったときに買いました。河北新報という宮城県の地方新聞が出版した本なので、全国的には知らない人がほとんどだと思うので紹介した次第です。

「せんだい歴史の窓 (河北選書) [単行本]」 菅野正道(著) 『amazon』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4873412625/

アマゾンは在庫1。きっと再入荷とかもないんだろうなぁ。62万石の仙台藩が実は100万石だったとか、かなり面白い話が歴史学の裏付けをもって説明されていて、なかなかの内容です。しかも840円と安い。

執筆:この記事は恵美嘉樹さんのブログ『歴史ニュースウォーカー』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年5月21日時点のものです。

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