バイクレーサーから経営者へ“異色の転身” 人生のシフトチェンジの秘訣とは?

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バイクレーサーから経営者へ“異色の転身” 人生のシフトチェンジの秘訣とは?
 バイクレーサーから経営者へ転身を遂げた人がいます。それが、『考え方を変えれば人生が変わる』(あさ出版/刊)の著者で株式会社アペックス代表取締役の岩本政人さんです。
 バイクレーサーという異色の経歴から、どうして彼は人生のシフトチェンジを成功させることができたのでしょうか。そして、そんな岩本さんが苦難の続く経営者人生の中で見つけた成功法則とは?
 今回はそんな岩本さんにインタビューを敢行。今まで夢に向かって突き進んできたけれど、本当にこのままでいいのか悩んでいる…そんな人に読んで欲しい熱いメッセージをいただいています。今回はその前編です。
(新刊JP編集部)

■“なりたい自分像”が人生を大きく動かしていく

―本書に書かれている岩本さんの半生を読んでいて、前半部分のバイクレーサーの部分と、後半の経営者に転身されたあとの話の差がすごいなと思いました。全く正反対というか。

「そうですね。僕の場合はシフトチェンジが上手くできたと思います。ミュージシャンや役者、スポーツ選手とか、夢をもって頑張ってきてもほとんどの人は夢が破れてしまうじゃない」

―鈴鹿8耐(鈴鹿8時間耐久ロードレース)まで出場したというのはすごいな、と。

「まあ、出ただけになってしまいましたけどね(笑)でも、そこに出場できたのは自分の中で一つの区切りになりました。日本で一番大きなオートバイレースですから」

―では、本書を執筆した動機を教えていただけますか?

「最近、若い子たちとコミュニケーションをとる機会が多いのですが、そこで感じるのは、どんなに学歴高くて、どんなに能力があっても、上手くいっているという実感をもった子が少ないことです。
僭越ですが僕は人生のシフトチェンジがうまくできたタイプで、そういった若い子たちも上手く変わることができればいいんですが、それがなかなかできていません。
成功者の多くは人生を上手く舵取りしていますが、よく見ると彼らには共通した法則があるんですよ。それを一人でも多くの人が知って、幸せになるきっかけとしていただければいいなと思ったのが動機です」

―この本を読んで、まず岩本さんの行動力には驚かされました。親の反対を押し切ってバイクの世界に入り、さらに知識ゼロからの会社設立と。この行動力はなかなか真似できないものだと思いますが、その土台はどういう風につくられたのですか?

「おそらく、『こうなりたい!』という意識が強いんだと思います。いつも夢を見ているんですよ(笑)自分が世界チャンピオンになって、表彰台に立って、シャンパンを飲んでいる姿を想像していました」

―優勝インタビューの受け応えも全部考えたりしたんですか?

「考えましたね。そうなるために、行動することにためらいはなかったかな。
また、僕は人の影響を受けやすいと思います。高校時代のときに初めて読んだ司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』と、レーシングライダーを描いた小説で映画にもなっている大藪春彦さんの『汚れた英雄』の2作からはとても影響を受けています。なりたい自分になるための方程式が書かれているんですよ」

―影響を受けやすいのは子どもの頃からなんですか?

「そうかもしれません。小学校の時はナポレオンが好きでした。あと、野球選手とか。憧れましたね。ヒーローが好きでしたよ」

―本書の後半では岩本さんの仕事観がつづられていますが、岩本さんが考える「成功」とは何だと思いますか?

「これは、なりたい自分になることだと思います。だから、なりたい自分がイメージできなければ成功もないんです。
僕は人材ビジネスをしているので、雇用を増やすということが大きなミッションです。堅実にやっていこうと思ってはいますが、やはり夢は大きく、いずれアジアの中で最大の雇用を創出する企業になりたいです。そしてそのために逆算して何をしていけばいいのかを考えていく、と」

―常に岩本さんの目は将来の理想の自分に向いているわけですね。

「そうです。勝手にストーリーを描いていて、それもどんどん変わります。でも、最近、一度決めたストーリーを変更しちゃいけないと思っている人が多いですよね。
そんなことはなくて、どんどん変えていいんです。むしろ社会が変われば自分も変わるし、シナリオも変わらないと逆におかしいと思います」

―先ほど若い方々とお会いすることが多いとおっしゃっていましたが、学生さんに会われることも多いと思います。今の就活生を見ていて思うことはありますか?

「そうだなあ…。良い面もあるし、そもそも僕の若い頃の時代とは違うというのを前提にお話をしていきますが、すごく真面目だなと思います。本当に真摯ですよね。でも、逆に社会の仕組みにのっとって動いているという印象もあります。
学生はある意味、何をしても許されてしまうところがあるじゃないですか。会社員になったら『そりゃお前…』ってこともできてしまうというところでは、もっと色々なことをやればいいのにと思いますね。まあ、僕も社員たちには『ルールには従おう』と呼びかけているけれど(笑)既存のルールが社会と合わなければ、それは壊すべきだろうし、その判断は自分自身ですべきでしょう。
あと、もう少し柔軟性を持つといいかなと思うときがありますね。学生のうちにすでに自分のやることを決めてくる人が多いんですよ」

―就職活動のときに「自分のやりたいことを探せ」と言われていますからね。

「そうみたいですね。学校とか就活の塾とかでもそんなことを言われて、元からやりたいことがあるならいいけれど、無理やり見つけるのは違う気がします。むしろ何でも試そうと思う柔軟性はあったほうがいいです」

(後編に続く)



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