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貴重なアニメの資料を一挙公開!『少女革命ウテナ原画展~輪るピングドラムと幾原邦彦の世界~』レポート

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1997年に放映されて以来、妖艶なキャラクターと美麗な世界観で多くの少年少女を魅了してきたアニメ『少女革命ウテナ』。その貴重な原画やセル画、アートワークなどを展示した『少女革命ウテナ原画展~輪るピングドラムと幾原邦彦の世界~』が2013年3月20日から25日まで東京・西武池袋本店で開催されました。

会場内でとりわけ来場者の目を惹きつけたのは、現物で再現された姫宮アンシーの真っ赤なドレス。ウテナのチュチュやピングドラムのペンギンのぬいぐるみ制作をしているNaSkaさんが手がけたもので、アニメの色やシルエットを忠実に再現されていました。

幾原邦彦監督が「作品前夜の記憶」と評する設定画や原画には、キャラクターや場面が決定されるまでの試行錯誤を垣間見ることができます。キャラクター案では、ウテナの髪がピンクではなくイエローで、服が赤というものだったというのは現在では新鮮に見えます。

アニメの名シーンから抜粋した原画は、繊細な線の上に乗る色との対比が観れます。主要登場人物だけでなく、黒薔薇編の御影草時や千唾馬宮の妖しく美しいシーンなども展示されたことも、ファン垂涎だったのではないでしょうか。

第29話「空より淡き瑠璃色の」での有栖川樹璃と土谷瑠果の決闘後の切ない場面も。セリフが脳内再生されそう。

1999年に公開された映画『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』は完全オリジナルストーリーで、アニメとはまた違ったストーリーと結末を楽しむことができます。キャラクターの相違点も当時は話題になりました。

美術監督を務めた小林七郎さんの背景美術は、空中庭園を思わせる幾何学的で不思議な構造の建物が描かれ、『ウテナ』のミステリアスな世界観のベースになっています。
ほかにも、さいとうちほ先生のイラストをはじめ、アニメ・映画に携わったクリエイターの仕事を観賞することができました。

会場の一角には、ウテナ役を務め惜しくも2011年にこの世を去った川上とも子さんのパネルがありました。「川上とも子は、誰よりも少女革命ウテナだ。今も輝いている」という幾原監督の言葉通り、その凛々しい声は今後も作品とともに語り継がれていくことになるでしょう。

会期中多くのファンが詰めかけた原画展。2013年4月3日から9日まで福岡の博多阪急に会場を移して展示を実施されます。幾原監督の新作アニメのPVもシークレットで公開されることもあり、しばらくは『ウテナ』熱が高まることになりそうです。

『少女革命ウテナ原画展~輪るピングドラムと幾原邦彦の世界~』
http://www.starchild.co.jp/special/utena/gengaten.html

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記者:

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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