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野田聖子議員はいいことを言っている。

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今回は寄金 佳一さんのブログ『Handmade Future !』からご寄稿いただきました。

野田聖子議員はいいことを言っている。

Twitterでは罵詈雑言が飛び交っていますが、朝日新聞の下記記事は完全なミスリード。

「「少子化対策は妊娠中絶問題から」 自民・野田総務会長」 2013年02月23日 『朝日新聞』
http://www.asahi.com/politics/update/0223/TKY201302230191.html

年間20万人が妊娠中絶しているとされるが、少子化対策をやるのであればそこからやっていかないと。

「少子化対策は妊娠中絶問題から」
 ↓
「少子化対策に本気で取り組むのなら、エグいけれど妊娠中絶問題から切り込むくらいでなければいけない」
 
発言主旨を調べると、こう表現するのが適切と思われます。朝日さん、これは釣り針が大きすぎます(^^;)

発言の意図を調べていたら判明

個人的に少子化について深く考え始めたところだったので、野田議員がどういう意図で言っているのかが知りたくて、はてブのコメント欄を見ていたところ、下記の記事の存在を知らせてくれていた方がいました。

「中絶禁止が少子化対策? 野田聖子議員の発言をめぐって」 2010年03月06日 『Women’s Action Network』
http://wan.or.jp/reading/?p=281
自民党の野田聖子衆院議員が、インタビューに答えてこう語っています。掲載したのは「日経ビジネス オンライン」。

日経ビジネスオンラインの該当記事がこちら。

「自民党が少子化を加速させた」 2010年02月15日 『日経ビジネスオンライン』
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100212/212656/
関心も高まり、様々な施策を講じながら、少子化はなぜ止まる気配がないのか。自民党で長年、少子化問題に取り組んできた野田聖子衆院議員に聞いた。

日経ビジネス記事の内容

なお、記事は2010年2月のもので、自民党が野党に転落した今、自民党の少子化対策の誤りを野田聖子議員に聞く、というスタイルになっています。

1ページ目では自民党が高齢者よりの価値観の政党である、という問題点が語られています。その後、「少子化は女性のせい」という古い価値観を論じ、子ども手当と夫婦別姓を題材に、(単発でなく)なりふり構わない包括的対策の必要性へと話が進んでいきます。

今は理屈じゃなく、ありとあらゆる手立てを使って、去年より1人でも子どもを増やす努力をしなければいけない。私は、思い切って母体保護法に
手をつける、つまり中絶禁止までコミットしてもいいぐらいの気持ちです。

例えば私もかかっていた不妊治療は、助成金が出ます。でも体外受精児は新生児約100万人のうち年間に2万人弱です。

一方、1年間の中絶件数は公称で20数万人と言われています。保険適用外なので実際には2~3倍近い堕胎があるのではないかと、NPO(非営利団体)法人などが言っています。変な話、これを禁止したら、産まざるを得ない人が出てくる。

もちろんこれは相当極端な話で、現実には難しいです。私が言いたいのは、それぐらい「えぐい」テーマにしないとだめだと言う事です。今は、まだ議論がきれいごとで終わっています。

でも即効性を求めるなら、20万人のうちもし半分が中絶できなければ、10万人が生まれてきますよね? そういう極端な議論もひっくるめた、本気の、包括的な議論が必要だと言いたいのです。

でもそういう真正面の議論は出来ない。自民党はずるくて、「中絶は女性の権利だ」と言って逃げていた。でも本来、女性の権利はちゃんと避妊できることで、中絶できることではない。問題をすり替えている。

中絶を厳格化するのと引き換えにピルの自由化をしたら、適正に子どもが生まれてくるでしょう。でもなぜかしていない。ピルが認可されるまでに数十年かかりました。バイアグラは1年ぐらいで認可されたのに(笑)。

少子化は、今ないものを作ること。保育園を作るなど「今いる人」向けの対策を施しても増えません。
日経ビジネスオンライン ? 自民党が少子化を加速させた*1より

*1:「自民党が少子化を加速させた」 2010年02月15日 『日経ビジネスオンライン』
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100212/212656/

つまり、「少子化対策は妊娠中絶問題から」というのは、妊娠中絶禁止に優先的に取り組むという意味ではありません。

本当に深刻な問題として捉えてもらうために、表面的なきれい事だけの議論ではなく、“中絶禁止というアンタッチャブルな議論からして責任を負っていく覚悟がある”という意味であるわけです。与党に復帰したいま、過去に語ったとおりに実行しようとしているのでしょう。

野田議員の発言は、なりふり構わず少子化対策に取り組む決意表明

もう1回だけ引用しますけど、

今は理屈じゃなく、ありとあらゆる手立てを使って、去年より1人でも子どもを増やす努力をしなければいけない。私は、思い切って母体保護法に手をつける、つまり中絶禁止までコミットしてもいいぐらいの気持ちです。

(中略)

もちろんこれは相当極端な話で、現実には難しいです。私が言いたいのは、それぐらい「えぐい」テーマにしないとだめだと言う事です。

いかがでしょうか。野田聖子議員の発言主旨、極めて真っ当どころか、かなりいいことを言っていると個人的には思います。

少子化問題は当事者意識を生みにくく、問題があると知っていても無関心になりがちです。なりふり構わず、聖域を作らずに議論していこうという姿勢に、とても共感します。ぜひ議論を巻き起こし、国や行政、そして私たち国民の間に、本気で少子化対策に取り組む機運を育んでほしいと思います。

中絶禁止に反対する人はもちろんいるでしょう。それは議論が始まった中で、メリットとデメリット(ピルを使いやすくしたり、養子制度を整えたりという改革とセットなら、現状の批判の半分は解消できます)をきちんと比較検討して声を上げていけばいいだけですよね。本当に日本社会に受け入れられないのであれば、しっかり反発が起きるはずです。それこそが民主主義です。

それにしても、朝日新聞の誰かさんのタイトルづけ、これでは小学校のテストでも×がつけられてしまうレベルですよね。(^^;)

釣果は、Twitter(調べられませんけど、たぶんFacebookも)で反応している方々の9割以上という大漁っぷり……。

「「少子化対策は妊娠中絶問題から」 自民・野田総務会長」 2013年02月23日 『朝日新聞』
http://www.asahi.com/politics/update/0223/TKY201302230191.html

※上記記事に対してのツイートの内容
https://twitter.com/search/?q=http%3A%2F%2Fwww.asahi.com%2Fpolitics%2Fupdate%2F0223%2FTKY201302230191.html+OR+http%3A%2F%2Fwww.asahi.com%2Fpolitics%2Fupdate%2F0223%2FTKY201302230191.html%3Ftr%3Dpc

短すぎる文章には要注意です。

執筆:この記事は寄金 佳一さんのブログ『Handmade Future !』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年2月28日時点のものです。

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記者:

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