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【モゲラプロジェクト】Flashゲームクリエーターインタビュー powered by 0stage 第6回:宮澤卓宏(後編)

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Flashゲームクリエーターへのインタビュー第6弾は、宮澤卓宏(タカヒロウ)さんの最終回。自らの作品のお気に入りを紹介していただき、今後制作してみたいゲームについても聞いてみました(前編はこちら / 中編はこちら)。

クリエータープロフィール:宮澤卓宏(タカヒロウ)
SKT-Products(http://www.skt-products.com/)において、『モアイまわし』など不思議な世界観を提示するオリジナル作品を発表するかたわら、企業キャンペーンサイトなどでもユニークな作品を多数制作するクリエーター。最近では初監督となるショートフィルム『簀巻きマン』を発表し、その活動のフィールドを広げている。サイトは『SKT-Products』。

0stage プロフィール:星野健一
ゲーム業界で開発に携わりながら個人でもウェブゲームを製作。「オフィちゅラブ」で「OCNゲームxなつゲー Flashゲームコンテスト」グランプリを受賞。現在は個人や同人で活動するクリエイターや、それを目指す人たちをサポートするためのウェブサービス提供に向けて活動中。ブログは『terrazi-log』

■理不尽さが売りの『マウスでごわす』
星野 タカヒロウさん的お薦めとか自信作っていうと
どの辺になりますか?個人の作品だけでなく、お仕事で制作した作品も含めて。

宮澤 そうですね。
意外と受けたのが『マウスでごわす』。
すごい適当なんですけど。

星野 これは本当にクリアできないですね(笑)

宮澤 クリアできないのも当然で、色々計算もしていて。ヒットポイントとかもあるんですけど、ヒットポイントが0になったところで、なぜか確率が発生して、逆転で負けるっていうのがあるんですよ。だから完全ランダムに近い(笑)

星野 じゃあもう、『マインドシーカー』並みに(笑)。そもそも相手と当たらなかったりしますよね。
(編集部注:『マインドシーカー』は、清田益章氏が監修したファミリーコンピュータ用ゲームソフト。超能力をテーマにしており、運が結果を左右する要素が強い)

宮澤 そこが見てもらいたいポイントなんですよ(笑)。本当の紙相撲でも、相手があっち向いてて、これ勝ったと思ったら自分がいきなり倒れたりして、「なんでやねん」みたいなのってあるじゃないですか。それを笑いながらできる、デジタルなものにしたいと思って。この理不尽さがポイントですね(笑)

星野 これがなきゃ紙相撲じゃないだろっていう(笑)。声はなんで森本レオ風なんですか?

宮澤 声の収録するのに、声担当に夜中来てもらって、いつもの調子で始めようかってなったときに「俺、最近森本レオのものまねやってんだよね」って言い出して、それで行くみたいな流れで(笑) 。

星野 声の人ってお笑いの人なんですか?

宮澤 いや全然そうじゃなくて、ウェブデザイナーですね(笑)。プレイヤーキャラもルーレットで決まるんで、自分で決められない。何もかも適当なつくりですよね。

星野 確かに、自分で決めてなかったですね。気付いていなかった(笑)。なんで紙相撲で森本レオなのかも全然わかんないですよね。

宮澤 ね。そこもコンテストでまんまとはまって、「なぜ森本レオなのか」って(笑)。

星野 いい意味で適当。シメシメですね(笑) 。

■仕事で制作したお薦めあれこれ
宮澤 あと最近はやっぱりお仕事で制作した方ですね。第一カッター興業さんの新卒募集用に創ったこの『出動!! 第一カッター興業』とか。

星野 第一カッター興業って名前がかっこいいですね。日本ブレイク工業みたいで(笑)

宮澤 なので、ゲームも結構ハチャメチャで創ってるんですけど。これです。

星野 これ社長さんだったりするんですか?

宮澤 社長さんと社員の皆さんに出演してもらって。

星野 (ムービーで舞う女性を指して)この演技派の女性も社員さんですか?

宮澤 社員さんですよ。

星野 すごいですね(笑)。この人だけは役者さんかと思った。本当に全部社員さんなんですね。

宮澤 ロボット役もそうで。ここの会社の社員さんが本当にみんな面白くて。「チョップしてください」とかお願いしながら撮影しましたね。「本当に使うの?」とか聞かれたりして(笑)。「面白いんですよ」とか言ってシーンの説明しながら色々やってもらって。捕獲された宇宙人のパロディーで、社長さんの壁紙作ったり、ペーパークラフトもちゃんと設計図書いて。テレビでも紹介されたらしいですよ。

星野 なるほど。ゲームをクリアすると会社説明が出てきて、応募とかに繋がる。ゲーム部分だけじゃなくて、映像素材の撮影とか絵コンテとかも全部タカヒロウさんがやってるんですか?

宮澤 全部やってますね。撮影スタッフを連れて会社にお邪魔して、撮影させてもらったり。映像の仕事もやるようになってから、こういうディレクター的なこともやってますね。

星野 じゃあ、仕事も結構大きくモノ創りをしていて、それを楽しみながらやってるんですね。

宮澤 そうですね。同じことばっかりだと飽きちゃうんで、新しいことをドンドン入れていきたいんですよ。

星野 お仕事のコンテンツのインパクトが結構大きいんですけど、他にお薦めってどれですか?

宮澤 リズミカルキッチンスタジオ』は、宝酒造さんのゲームなんですけど、かなりハチャメチャな感じで(笑)。

星野 あー、これもすごい(笑)。企業さんから直で発注されたのではなくて、リクルートさんが間をつないでるんですよね。

宮澤 そうですね。面白い案件を僕に振ってくれる担当の方がいて、こういうの創らせてもらえる。この辺が結構ブっ飛んでるやつですね(笑)

星野 リクナビ』は面白コンテンツの宝庫だったりするかもしれませんね(笑)

宮澤 リクナビ面白いですよ(笑) 。

■「自分用」にブっ飛んだコンテンツを
星野
そうすると最近はもう仕事ではじけたことができちゃってるんですね。

宮澤 そうですね。でもやっぱり制約も多いんで。ようやく仕事が一段落して落ち着いてきたんで、そろそろ自分用にブっ飛んだものをいっておこうかなと。

星野 でも、仕事が結構ブっ飛んでるから、更にぶっ飛ぶの大変なんじゃないかと心配するんですけど(笑) 。

宮澤 クライアントさんがあるコンテンツは、「なんでそうなるの?」っていう突っ込みを入れるコンテンツはやっぱりできないんですよ。『モアイまわし』のように「なんでモアイまわすの?」みたいなことはできなくて、絶対に何か理由がある。だから、まったく何も理由がないコンテンツは、個人制作でしか創れないんですよ。

星野 本当に意味のないナンセンス系。

宮澤 そう、まったく意味がないネタを夜中に考えてて、笑ってしまったアイデアがあるんで、それは、行けるかなと思ってて。

星野 アイデアはメモを取ったりするんですか?

宮澤 メモ取りますね。ノートに手書きで。15冊くらいあると思います。でも、あとで見ると何を書いているのか分からないんですよね。

星野 アイデアノートの典型パターンにやっぱり陥っちゃうんですね(笑)。今後、個人の作品で出したいものは?

宮澤 ツチノコ出したいですね。河童とかツチノコとか、ツタンカーメンとか。

星野 「ツタンカーメンゲー」ってどんなんですか(笑) 。

宮澤 ちょっと考えたのは、すし職人がすしを握っているんですけど、シャリに載っているネタがツタンカーメンっていう。
そのイメージしかまだないんですけど、それを食べてるところとかを想像して、何とかならんかなぁ、と。

星野 (笑)。絵からなんですね。でも確かに話しを聞いただけでも、そのおかしな絵が浮かびますね。

宮澤 絵があったら、後はその絵が成立するゲームを考えるだけなんで。

星野 それはどのくらい前から暖めているんですか(笑) 。

宮澤 相当前なんですけど、なかなかカタチにならなくて。ある日突然出来上がってるのを楽しみにしていてください。

星野 楽しみにしています(笑)。

第7回に続く)
※このインタビューの全文は、0stage(http://0stage.jp/)でご覧いただけます。

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編集:未来検索ブラジル
インタビュー・写真:0satage 星野健一

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記者:

宮原俊介(編集長) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

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