「意識高い系」を一発で黙らせる7つの最強鬼畜フレーズを伝授するぜ!(常見陽平)
「常見さん、僕の職場に意識高い系の奴がいるんですよ。元学生団体代表らしいっす。自称起業家志向ですって。はっきり言ってウザいんですよ。あいつらと上手く付き合う方法ってないんすか?」
よくぞ聞いてくれた!
意識高い系が、うざい。
みんな、薄々そう感じていないだろうか?
自分のプロフィールを盛りまくる奴!
名言を受け売りしまくる奴!
やたらと人脈を作り、自慢する奴!
勉強会、異業種交流会をやたらと開く奴!
「いつかは起業したいっす」とか将来のビジョンについて、ムダに熱く語る奴!
ビジネス書を読みまくって、その真似をしまくる奴!
こういう奴って周りにいない?
そういう奴のTwitterプロフィールってこんなんだぜ。
上場IT企業勤務/慶應経済/社会起業家志望/Stay hungry,stay foolish./ジョブズの再来/勉強会BENKYOなう代表/学生時代はビジコンの帝王/ウェブ選挙解禁/ソーシャルメディア/どこまで自由になれるか人生は実験、冒険/ツイートは所属する団体とは関係ありません/フォロー・リムーブご自由に
「常見さん、います、います。きもいっす」
だろ? 社名伏せるのは会社の関係もあるだろうけど、「将来は起業したいっす!」とか言う割に、「上場」って言葉に強いこだわりを持っていたりするんだよね。あと、意識高い系の名言をいっぱい盛り込むよね、プロフィールに。たいてい受け売りだけどさ。「フォロー・リムーブご自由に」と書く割に、リムーブしたら嫉妬深いんだぜ。
いや、意識高いのは本来、素晴らしいことなのだけど、頑張る方向が間違っていたり、地に足が着いていなかったりで「うざいなあ」とか「残念だなあ」と思うわけだよ。気づけば、意識の高い人(笑)になっていたり、「意識高い系」と揶揄される存在になっていたりするわけだ。実際、意識高いかどうか微妙だったりね。うむ。その前に勉強しろよ、仕事しろよと言いたくなるわけだ。そう、そういう奴に限って、仕事できなかったりするんだよな。まぁ、意識高い系の行動とかで、憂さ晴らししているのかもだし、そのうち、変わるかもしれないけどな。社会も会社も先行き不透明だから、意識高くならざるを得ない部分もあるけどな。
「意識高い」のは本来、いいことなんだけどさ、職場にいるこいつらがうざくて、しかも仕事できないとカチンとくるよな。そこで今日は、こいつらを黙らせる、最強鬼畜フレーズを教えるぜ!
1.「勉強会で勉強したことって役に立ってるの? 今月の仕事だと、どれで?」
勉強会バカにはこれだ! こう言うと、「将来的には役に立ちます!」「職場外の刺激は大事です!」と言ったりするわけだし、オレも素人じゃないから、勉強会が知識獲得につながったり、刺激になることは総論同意だが。目の前の仕事をちゃんとしろと言うのがポイント。
2. 「君の葬式って何人来てくれるのかな?」
人脈バカにはこれだ! 勉強会、異業種交流会、ソーシャルメディアでつながった奴は意外と困ったときに一緒に泣いてくれないぜ。冷たい一言のようだが、これで現実を気づかせろ!
3. 「要するに、君の強みって何?」
プロフィールが長い奴にはこれだ! きっと口もごもごだぜ。たまに、頭の回転の早い奴は「言葉では語りきれません」なんて言うから面倒臭いけど。
4. 「で、読書して、業績はどれだけ上がったの? 本読んでも仕事できないのはなぜ?」
ビジネス書バカにはこれだ! こう言うと、1のケースと同様に「いいじゃないですか。いつ役に立つか分からないですから!」とか言い出すわけなのだけど。この冷たい鬼畜フレーズで、目が覚めるぜ。
5. 「それ、前にも、ほかの人から聞いたことがある。で、キミは何が言いたいの?」
名言受け売り野郎にはこれだ! これで、顔が真っ赤になるぜ。
6.「で、なんで君は彼みたいになれないの?」
起業家崇拝野郎にはこれだ! いわゆる起業家系で目立っている人は、元々の能力・資質も、志も別格だということに気付くぜ。まあ、本気で目指している人もいるんだけどね。
7. 「プロフィール、普段の君とまるで違うんだけど」
セルフブランディング野郎にはこれだ! 化粧を塗りたくったようなプロフィールに意味はないぜ!
「常見さん、すごいっす! でも、言う勇気ないっす」
バカヤロー! 意識高い系に一発食らわすには、勇気を持って、これらの言葉を浴びせるのだよ。「まず目、目の前の仕事をやれ!」「働け!!!!!」と一言、言ってやるだけでもOKだ。
ここでお知らせだ。最新刊『「意識高い系」という病』(ベスト新書 http://www.amazon.co.jp/dp/4584123918/)だぜ。こういう意識高い系を大研究しているぜ。
「常見さん、結局、ステマですか!」
バカヤロー! 著者による告知って言え。『その日本語、お粗末ですよ!』(タカハシマコト 宝島社新書)マジ面白かったぜ!とか、『サブカルで食う』(大槻ケンヂ 白夜書房)マジ参考になったぜ、とか、こういうのをこっそり忍ばせる、それがステマだ……いや、この2冊、マジ面白かったけどな。
周りにいる勘違い野郎を目覚めさせようぜ! 最強鬼畜フレーズ、最高!
(常見陽平)
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