天才ゲームクリエイター飯田和敏・インタビュー「結婚しようかという話になった」

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海底をスイスイ泳ぐゲーム『アクアノートの休日』や、原始人を操作して遊ぶゲーム『太陽のしっぽ』をご存知だろうか? どちらもプレイステーションのゲームなのだが、きっと皆さんもどちらかは遊んだことがあるはず! どちらも革命的なゲームとして世に知られており、そのゲームを創造した天才ゲームクリエイター・飯田和敏さんも、ゲーム業界で知らない人はいないというほど有名だ。

そんな飯田さんが新たに創造した新作ゲームが、Wiiウェア専用ソフト『ディシプリン*帝国の誕生』だ。これは、Wiiウェアとして8月25日に配信される予定で、内容は意味不明なので説明を割愛させていただく。今回の飯田さんインタビューは、東京ゲームショウについてのお話がメインとなっています。どうぞお読みください。

・そして『ディシプリン』が生まれた
記者  『ディシプリン』を作るきっかけは何だったのでしょうか? 発売元のマーベラスエンターテイメントさんからゲームを出すことになったきっかけをお教えください。

飯田  えとねぇ、まあ、和田さんっていうマーベラスエンターテイメントのプロデューサーとちょくちょく会っていたんですよ。イベントでよく顔をあわせることが多くて、「また会いましたね」「今度じゃあまた」とか会話してました。いつだったか、和田さんに「そろそろゲーム作らないんですか?」と言われたんですよ。

記者  それはある意味「ウチで作りませんか?」というラブコールでは!?

飯田  もちろん、「作りたくない」と言いましたよ。

記者  えぇ~!? ど、どうして。

飯田  「作りたくない」ってハッキリ言ったんですけど、会うたびに聞かれるので、社交辞令じゃなくて本気なのかなあと、ちょっと思ったんです。

記者  和田さんは本気だったんですか?

飯田  本気だったようですね。何回目かに会った時にまた聞かれたので、「ああ、この人本気なんだな」って。その日会話したことを、和田さんがわざわざ僕にメールしてくれたんですよ。「昨日の飯田さんはどうか(同化)してましたね」って。

記者  また、同化ですか。どんなふうに “今日した会話” をメールしてくださったんですか?

飯田  たとえば、「三池崇史のマンガ『殺し屋イチ』のポイントはココだ!」と飯田さんは言ってましたね。みたいな感じですね。

記者  なるほどー。

飯田  まとめメールを書いてくれて、「ああ、そういう話してたんだ」と振り返るわけです。和田さんが僕の話したことに興味があると、どんどん聞いてくるんですね。もっと深く知ろうとしてくる。そこでわかりましたね。社交辞令ではなくちゃんとコミュニケーションしたがっているんだな、なんか本気なんだなと。

記者  なるほど。飯田さんのトークを聞き流さずに、和田さんはちゃんと受け止めてくれていたわけですね。

飯田  本気な人が現れたら、まあ本気にならざるを得ないですよね。たとえるならば、目の前に裸の女があって、君は裸にならないのか? と。そういう状況だったわけです。

記者  ……軽いセクハラですね(当記者は女子です!)。

飯田  それで和田さんと話をしていって、自然な流れで「結婚しようか」という話になった。そして「結婚したからには、子ども産もうか」という話になったわけですよ。結婚したらすることしますからね。……うへへ。

記者  それはいつ頃のお話なんですか。

飯田  それはね、2008年です。まあその1~2月あたりにはそういう関係になり、逢瀬を重ねるうちにだんだん愛が深まっていった感じです。それからだいたい2008年の6月くらいまでの5か月間くらい、なんかこうイチャイチャイチャイチャしていたわけですよ。イチャイチャしている期間が長ければ長いほど、早いじゃないですか、子どもが産んだりとか。だよね?

記者  話の筋道は通っています。

飯田  そのイチャイチャしている時が、一番良くない?

記者  さあ、どうでしょうか。

・幻の弁当
飯田  開発は10か月くらいでしたね。

開発  飯田にかわり説明いたします。『ディシプリン』の開発は008年の5月からですね。でもまあ5月は何もしていなかったも同然なので、本格的に開発が進みだしたのは2008年の10月からですね。

記者  何もしていない期間が長いですね。何をやっていたのですか?

飯田  ほら、網走(あばしり)に行ってたりしてさ、府中に行ったりしてさ、youコン作ったりしてたよ(youコンとは、『ディシプリン』のゲームに登場する主人公の肉体の一部で、飯田さんはyouコンを実際に作っていじくって遊んでいる)。

開発  Youコン作ってましたね……、飯田さんは。

飯田  東京ゲームショウの楽屋で弁当三人前食ったりとかしてました。

記者  どういうことですか?

飯田  久々に2008年に東京ゲームショウに出演したんですよ。別に緊張しなかったんだけど、東京ゲームショウの楽屋で弁当が出たのね。それでね、バーって3人前くらい食べてしまったんです。

記者  な、なるほど……。

飯田  マーベラスの発注した弁当はうまいよ。これはもう断言します。

記者  マーベラスの発注した弁当、今度取材させていただきたいと思います。

飯田  それがいいと思います。本当にうまいから。ゲームショウでどこのメーカーが発注した弁当が一番うまいかを記事にしてくださいよ。今年もマーベラスのお弁当は期待しているんですよ僕!

開発  ちょっといいですか。

飯田  えぇ。

開発  衝撃の事実を。

飯田  はい、どうぞ。

開発  今年マーベラスは東京ゲームショウに参加しないんです。

飯田  ……。

開発  諸般の事情で。出ないんです。

飯田  東京ゲームショウの本質はお弁当にありなのに……。

記者  でも、なかなか普通の人には体験できないですよね。ゲームメーカーが発注したお弁当なんて。

開発  確か、コンパニオンになれば食べられますよ。

飯田  じゃあ、コンパニオンに聞けばいいですよ。「ところで、あなたのメーカーの弁当は美味しかったですか? どこの銘柄のお弁当ですか?」って。「なだ万です」って言ったら、そのメーカーの株は買っとけと。

記者  なるほど。

飯田  でもその翌日偽装とかっていう、記事が出たりするんですよね。

一同  (笑)。

飯田  話を元にもどします。俺はマーベラスのお弁当を食べながら、「これはいける!」と思ったわけですよ。『ディシプリン』プロジェクトの成功を確信したんです。

・それはyouコンから始まった
記者 2008年に開催された東京ゲームショウですが、飯田さんがステージに立ったとおっしゃってましたが、昨年の東京ゲームショウの時期には、まだゲーム画面ができていなかったのでは?

飯田  うん、youコンしかできてなかった。Wiiリモコンカバーになっているヤツですね。あれしかなかった。

記者  画面とかないんですよね。

飯田  画面とかなかった。でもスケッチ画が何枚かありました。

記者  youコンありきなんですね。

飯田  すべてはyouコンから始まったんですよ。youコンが完成した時点で、ゲーム内容の80%くらいが完成したようなもんです。

記者  youコンはWiiリモコンカバーになるそうですが、量産しないのですか?

飯田  そんな予算も気力もないですよ。規制はありますが……。

記者  規制? youコンが何か危ないんですか?

飯田  youコンは卑猥じゃない!

記者  いや、卑猥とは一言も……。

飯田  ひ、卑猥じゃない! ……ひ……わいじゃ…ない。……んだ。

とにかくどんなゲームよくわからないWiiウェア専用ソフト『ディシプリン*帝国の誕生』は、800円(800Wiiポイント)でWii経由にて購入できる。今週の8月25日(火曜日)より購入可能なので、いまから忘れずにチェキラッ!

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