日・中・韓 それぞれお互いの国をどう思っている?

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 中国や韓国の各国内における日本へのバッシングは、すでに日本人である私たちもよく知るところだろう。どうして日本はこんなに責められているのか。それは領土問題だけでなく、日・中・韓含めた東アジアの歴史や思想に深く紐づいている。

 台湾人の黄文雄氏が著した『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店/刊)はどうして中国人や韓国人は日本に対してあんなにまで“責任”を追及し、バッシングをするのか、その背景を解説する一冊だ。
 そこから、日本と中国、日本と韓国、そして中国と韓国の複雑な関係が浮かび上がってくる。ここではお互いが、それぞれどう思っているのかを簡潔にまとめて紹介しよう。

■韓国→中国/実は中国が一番嫌いな国。でも…?
 もはや“怨念”とも思えるような韓国人の日本に対する反応。しかし、実はそんな日本よりも嫌いな国があるという。2012年に韓国メディアが行った「国民経済意識調査」によれば、韓国人がもっとも嫌いな国が中国で54.4%、次いで日本が53.7%という結果になったそうだ。
 ところが中国は歴史的に韓国人の弱みをよく知っており、一喝するだけで韓国を黙らせることができるため、そのガス抜きが日本にきているといえる。

■中国→日本・韓国/“大国”中国と、“ちっぽけ”な国々
 中国が古くから持ち続けてきた中華思想。これは自己中心、自国中心といった唯我的な思想で、ほかにも大国・強国主義、王道主義といった価値観も持ち合わせる。
 反日デモの際に中国人が叫ぶ「小日本(シャオリーベン)」という言葉は「ちっぽけな日本」という意味だ。「大」の中国からしてみれば、日本は小国なのである。また、韓国に対する意識も同じで、韓国はOECD(経済協力開発機構)に加盟しているものの、韓国の国家としての存在をあまり認めたがらないのは、韓国が「小」だと認識しているからだと黄氏は指摘する。

■日本・韓国→中国/丸っきり正反対の対応をしてきた
 “大国”を押しつけてくる中国に対して、日本人はどのような対応をしてきたのか。歴史的にみるとそれは一貫していて、常に対等であろうとしてきたのだ。遣隋使の時代に聖徳太子が小野妹子に持たせた「日出処の天子」から始まる国書は有名だが、それ以後も、属国扱いしてくる中国に対して一歩も引いてこなかった。
 一方の韓国だが、黄氏によれば統一新羅朝の時代から唐の属国に甘んじており、その後も、朝鮮自ら宋の属国になることを要求していたこともあるほどだったという。まさに正反対の歴史をたどってきたといえよう。

 「絶対に謝らない中国人」「韓国人のウリナラ起源自慢」――これらには、普段のメディア報道などからは知ることができない理由がある。
 では、この三カ国は決して相容れないのだろうか。黄氏によれば実際に反日デモを起こしているのは一部であり、反日行動派が大きく派手にマスメディアに訴えるため、国民の意見を代弁していると誤解されているという。

 日本人として、見過ごすことのできない日韓・日中の諸問題。なぜ彼らがあんな風に日本に反応するのか、そしてこれからの行く末とは。本書を通して様々な疑問が解けることだろう。
(新刊JP編集部)



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