『ONE PIECE』は連載会議で3回落ちていたことが判明 『少年ジャンプ』伝説の編集者は連載に懐疑的だった!?
『週刊少年ジャンプ』1997年34号より連載を開始し、2017年で20周年を迎えた人気漫画『ONE PIECE』(作者:尾田栄一郎)。「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」(2014年12月末現在)として、ギネス世界記録に認定されたメガヒット作だが、その船出は必ずしも順風満帆でなかったようだ。
3月24日放送のTBSラジオ『サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ』(土曜日24:30~25:00)に『ONE PIECE』初代担当編集・浅田貴典氏が出演。『ONE PIECE』が『ジャンプ』の連載会議で3度にわたってボツとなっていたことを明かした。
連載会議で3度ボツに
『ジャンプ』ゆかりのゲストを迎え、MCのサンドウィッチマンがここでしか聞くことのできないエピソードを掘り下げる同番組。
「たぶん情報が出てることは出てると思うんですけど、中身とか言っていいのかな」と前置きした浅田氏は、『ONE PIECE』が「連載会議で3回落ちて、悔しいやら、苦しいやら、憎いやら……でした」と告白。
最初は読み切りをベースにした主人公ルフィの股旅ものだったが、最終的にはルフィの旅立ちのエピソードに軌道修正して連載を獲得したという。「最後のネームが確かに一番面白くなっていたので、それはそれで良かったと思いますけど」と述べつつも、「(当時の会議出席者を)全員殴り倒す夢を見た」ほど悔しかったと語った。
伝説の元・編集長が「ギャフン」
連載会議で『ONE PIECE』に「懐疑的だった」立場のひとりが、当時『ジャンプ』編集部に在籍していた鳥嶋和彦氏。『DRAGON BALL』の作者である鳥山明先生の才能を見出し、『Dr.スランプ』に登場するDr.マシリトのモデルとしても知られる伝説の元・編集長だ。
連載が始まった頃に鳥嶋氏と挨拶した尾田先生は、「もしこれが売れたら、鳥嶋さん、ギャフンと言ってください」と伝えたという。鳥嶋氏はその後の新年会で再会した尾田先生に向かって、実際に「ギャフン!」と言ったという漫画のようなエピソードも明かされた。
『TBSラジオクラウド』では、放送でカットされたエピソードも収録された完全版を配信中:
https://radiocloud.jp/
※トップ画像は『週刊少年ジャンプ』2017年33号(『ONE PIECE』連載20周年記念号)表紙
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