『ドラゴンクエストIX』セーブできる数は1つだけと判明「ゲーム性を信じよう」
『ドラゴンクエスト』(以下、ドラクエ)シリーズといえば、ファミコンが注目を浴びるようになったころからの人気ゲームシリーズだ。『ドラクエII』まではデータの保存方法はパスワード方式で、ゲーム終了時に表示されるパスワードをメモし、再開するときに記入して終了時のゲームデータを復元させるというプレイ方法だった。
『ドラクエIII』からはバッテリーバックアップ方式となり、内蔵電池により自動的にゲームデータを記録することができ、パスワードを入力する必要がなくなった。これにより、パスワードを間違ったことによるゲームデータの消滅がなくなったのでかなり便利となった(ソフトにショックを与えてしまってデータが消えてしまうことは増えたが……)。
そんな『ドラゴンクエスト』シリーズだが、ファミコン時代はセーブデータを3つまで記録できたのに対し、今回発売されるニンテンドーDS用ソフト『ドラクエIX』はセーブがひとつしかできなくなっており、物議をかもしている。
プレイステーション版でも複数のセーブができたことを考えると、これは大きな問題である。なぜなら、ひとつのソフトウェアを家族が共有できないからである。ファミコンやスーパーファミコンでさえ3つまでセーブができ、プレイステーション版はメモリーカードにいくつもセーブできたことを考えると、今回のセーブがひとつしかできない仕様は『ドラクエ』として退化したといわざるを得ない。
このことについて元ファミ通女性編集者のX氏に取材をしたところ、「スクエニさんの言い訳があるとすれば、ひとりで遊ぶことで楽しみを見出せるゲーム内容だから、ひとつのソフトで複数人が遊ぶことは推奨しないといったところではないでしょうか。つまり、『ドラクエIX』はソフトを持った人たちが集まって遊ぶことを前提として作られたものであり、そのゲーム性を生かすにはひとり1本がベストということなのでしょう。セーブがひとつだけでも事足りるゲーム、ひとり1本だから楽しめるゲーム。そのゲーム性を信じるしかありませんね。好きな時点のセーブデータを残しておけないのはつらいですけれども……」とのこと。
7月11日に発売される『ドラクエIX』(最速の発売日は7月9日)。家族みんなで共有して楽しもうと思っていた人には悲しい事実だが、ひとり1本だからこそ楽しめるゲーム内容になっているハズ! もし家族全員でプレイするのならば、家族の数だけ購入する必要がある。いますぐ家族の人数分を予約して、冒険の準備にとりかかろう(このニュースの詳細記事はこちら)!
イラスト: ピョコタン
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