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苦節15年!イーロン・マスクもついに男泣き?  再利用ロケット打ち上げ完全成功の歴史的快挙

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宇宙企業スペースXや電気自動車テスラモーターズのトップとして有名なイーロン・マスク氏が、ロケット打ち上げライブ中継に生出演。メディアに登場する際は”ひょうひょう”としたイメージの同氏だったが、今回はなんと目頭を熱くさせ感動に打ちひしがれていた様子。それほどに今回の打ち上げは重要だったのか? そのハイライトを追っていきたい。

打ち上げ生中継の様子は以下からご覧いただけます。マスク氏は29分30秒あたりから登場。

SES-10 Hosted Webcast
https://www.youtube.com/watch?v=xsZSXav4wI8 [リンク]

アメリカ東海岸現地時刻3月30日午後6時27分、アメリカの宇宙開発企業スペースX社は史上初となる軌道級ロケットの打ち上げに成功した。今回使用されたファルコン9ロケット1段目は、昨年4月8日に打ち上げられ洋上で回収されたもの。再利用されたロケットは再び海上のドローン船への着陸も成功させ、「ロケット再利用」サイクルへの大きな前進となった。またロケットに搭載された通信衛星「SES-10」も無事軌道投入に成功。同社にとって今回の打ち上げは、2002年に創業して以来の悲願であった「ロケット再利用」を実証する完全成功の出来事となった。

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もちろん今回もYoutube上にて生中継が行われた。
大気圏突入により、グリッドフィンが赤く燃える様子もハッキリと確認できる。再利用である一段目を切り離した後、搭載されている人口衛星は最終的に静止トランスファ軌道(高度約3万6000キロ)を目指す。

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通信状況の悪化による数回の中断のうち、ドローン船『Of Course I Still Love You(“もちろんまだ君のこと愛してるよ”号)』に見事着陸した姿を表す、再利用ロケット第一号。再利用ロケットが宇宙に行って再び帰ってくることが可能であると証明された瞬間である。

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スペースX社内で行われたライブ中継会場では、今までにない割れんばかりの歓声があがっていた。生中継は社内で行われるのが慣例だったが、今回は特に社員たちも喜びを爆発させている様子だ。

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するとスペースXの打ち上げライブ中継には珍しく、イーロン・マスクCEOが打ち上げ場所のケネディ宇宙センターから生出演。

宇宙業界全体にとって素晴らしい日だ」と興奮冷め止まぬ様子の同氏。
「軌道級ロケットの中で最も高価な部分である1段目が再利用できる。これは宇宙飛行にとって実に革命的な事だ。」と続ける。

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ここまでたどり着くのに15年かかった。とても長かった……」と感慨深げなCEO。2002年創業の同社は、最初は非常に少ないメンバーでオフィスのワンフロアからの出発だった。「何度も困難に見舞われたが、ただただこの素晴らしい画期的な出来事を宇宙の歴史に打ち立てたスペースXのチームを誇りに思う」と感極まった様子。目には薄っすらと涙が浮かんでいるのが見える。

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途中、感動のあまりか何度か言葉をつまらせながらも、その喜びを静かに爆発させるイーロン・マスク氏。最後に「スペースXだけでなく宇宙業界全体にとって素晴らしい日であり、多くの人が不可能だと言ってた事が達成出来ることを証明できた」と締めくくった。

実際にロケットの再利用が進めば、ロケット打ち上げのコストは大幅に低減することとなる。それはつまり、宇宙開発が今後加速度的に成長する可能性を意味している。今後はフェアリングなど他の部分の再利用も進めると見られ、同社ロケットのコスト的アドバンテージは絶対的なものになっていく事が予想される。しかもイーロン・マスクの真に目指す場所は火星。今後、本格的に宇宙開発が激変する可能性は十分にある。


打ち上げ成功後にイーロン・マスクはこんなツイートを。

「次の目標は24時間以内の再打ち上げだ」

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実は、打ち上げ直前にはスペースX社プレジデントCOOのグウィン・ショットウェル氏のインタビューが放映されてた。そこで彼女は今回の再利用ロケットの整備に4ヶ月かかった事を明かし、最終的には飛行機のような状態、つまり同じ日に着陸から打ち上げまでを行う事を目標としている事を明かした。またロケットの再利用も、10回かそれ以上だと宣言。

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スペースXの最終的な目標は、人類を他の惑星に移動させること。そしてそれは片道旅行ではなく、かならず帰ってこれるものであるべきだとショットウェル氏。その為にはロケット再利用の技術が必要だと強調する。
そして最後に「今日の打ち上げは歴史的出来事になるでしょう」と自信満々の笑みを浮かべていた。

※キャプチャ画像は『YouTube』(https://www.youtube.com/watch?v=xsZSXav4wI8、及びhttps://www.youtube.com/watch?v=H7Uyfqi_TE8)より引用。

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記者:

ネット・オタクカルチャー全般に対応。専攻は歴史学。ガジェット通信では生放送業務全般にも従事。1年の1/3は海外。将来の夢は宇宙飛行。

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TwitterID: @106yoyogi

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