スズキ ジムニー、19年ぶりに世代交代!?
▲歴代モデルに用いられてきた縦格子が、ラジエターグリルに再び起用され、丸目ランプとともに、素朴な印象が放たれる次期ジムニー
国産随一の軽オフローダー
1998年に発売された現行型スズキ ジムニーは、意外にも歴代の中で、最長のモデルライフとなった。いまなお記録は更新中だ。1970年デビューモデルは11年。81年デビューモデルが17年で、それぞれ世代交代に踏み切ったのに対して、現行モデルはすでに19年が経過している。そのジムニーがいよいよモデルチェンジを果たす。
あまり知られていないが、ジムニーは2008年度の「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞した経歴を持つ。これは10年以上にわたって、継続的に生産&販売されている商品に授与される賞で、最近では充電池のエネループやボンタンアメ、オロナミンCドリンク、ポカリスエットなど、誰もが一度は見聞きしたことのある商品が選ばれている。
ジムニーが他の製品に負けず、長いモデルライフを通して支持されていることが、評価されたと言えるだろう。
▲現行モデルが登場したのは、軽自動車が現在のサイズに改定された1998年。デビュー時はフード一体の縦格子グリルが採用されていた
▲2002年のマイナーチェンジでフードから切り離されて横ルーバー仕様のグリルにデザイン変更された
過去のデザイン遺産を継承して登場か
ジムニーの歴代モデルを見ていくと、1970年デビューモデルと81年デビューモデルにはジープに似た縦格子グリルと、丸目ランプが採用され、ジムニーのアイデンティティが確立された。81年デビューモデルのマイナーチェンジで縦格子グリルは取り払われたが、現行型が登場した際に再び採用。と思いきや、またまたマイナーチェンジで廃止され、現在は横ルーバーが並ぶグリルに変わっている。
特別仕様車には、引き続き縦格子グリルを連想させるグリルが採用されたところをみると、根強い人気があるのだろう。
イグニスに懐かしい車のデザイン要素が散りばめられたように、スズキは過去のデザイン遺産を見直しているフシもあるようで、縦格子グリルの再起用をコンセプトカーで暗示したこともあった。
衝突被害軽減ブレーキと、最新のエンジンを採用
アルトを筆頭に、スズキは新世代の軽量プラットフォームを開発、展開を進めている。しかし、本格オフローダーの顔を持つジムニーには、ラダーフレーム形式のオリジナルシャシーが踏襲され、独自の路線を歩み続けることは想像に難くない。
当然フレームの構造が見直されるなど、高い剛性を保ったまま、一定の軽量化が図られる可能性は十分にあり得る。
うれしいのは、搭載エンジンがK6A型から、現在のスズキの主力エンジンであるR06A型に置き換わることだ。可変バルブタイミング機構のVVTをはじめ、燃費と走行性能に貢献するデバイスがいくつも織り込まれることは言うまでもない。
安全装備の代表格として新たにアピールされるのが、衝突被害軽減ブレーキだろう。スズキは、車種に応じて低速域だけに特化したレーザーレーダー式や、ステレオカメラ式、そして新型スイフトで初採用した単眼カメラ&レーダー併用式など、複数の種類を使い分けている。ジムニーには、最新の単眼カメラ&レーダー併用式を採用か。
公開は今秋の東京モーターショーで実現しそうだ。参考出品車として披露された後、早ければ年末にも発売されるかもしれない。
※2017年2月21日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2017年12月
■全長×全幅×全高:3395×1475×1680(mm)
■搭載エンジン:660cc 直3+ターボtext&photo/マガジンX編集部
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