【レビュー】ネットワーク対応HDD『TeraStation』を使ってみる
バッファローから発売中のネットワーク対応ハードディスク(NAS)を使ってみました。今回のレビュー機種はNASブランドとしても有名な『TeraStation』シリーズの『TS-WX1.0TL/1D』です。
NASとは「ネットでつながるハードディスク(HDD)」のこと。といっても通常の増設用HDDとは異なり、専用のCPUが載っているのも特徴。そのため、データの保存や設定がしやすくなっているのです。ですから、NASについて誤解を恐れぬ言い方をすれば、「データ保存や共有に特化した小さなパソコン」という感じでしょうか。1台設置しておけば、データのやりとりが簡単になるうえに、データのバックアップなども非常に楽になるのです。
たとえば、次のような場合にはNASが有効かもしれません。
「数年分撮り溜めた動画を外付けHDDに保存していましたが、3台目の外付けHDDもいっぱいになってきた。1台にまとめたいんだよねえ。」
「超高画素で撮影した子供の写真をノートパソコンに保存していたけれども、そろそろ容量が限界。あと、自分用のノートパソコンだけでなく、家族用のパソコンからも写真を見られるようにしたい。良い方法がないかなあ。」
「OSのインストールのときに、毎回、大事なデータをなくしそうになる。そのたびにバックアップするのが面倒なので、パソコンの外にまとめて置いておきたい。」
「外付けHDDに保存しているけど、もし壊れたら10年分の極秘データが飛んでしまう。それは非常に困る。データの自動バックアップ機能とか欲しいなあ。」
以上、用例としてはほんの一部ですが、データの保存・共有についての悩みにNASはうってつけです。かつては高嶺の花であったNASですが、高機能、大容量、低価格化が進み、個人向けにも普及し始めています。今回紹介する『TeraStation』もそうした流れを受けて登場した製品と言えそうです。
『TeraStation WX1.0TL/1D』の箱を開けてみます。内容物は本体、電源ケーブル、鍵、マニュアル、アプリケーションCD、と割とシンプルです。
背面を見てみるとUPS制御ポート、USB端子、LAN端子、パワーモードの制御スイッチなどが備わっています。UPS(無停電電源装置)に対応しているのは企業ユーザーに重宝しそうです。
また、電源コード部分には、抜け止めが付いている心配りもありがたいです。
前面パネルからは、本体内部にアクセスすることができます。本機種は、HDD増設用ベイを1つ搭載し、内蔵HDDの追加で容量を拡張できるモデルです。(購入時、内蔵HDDは1台)。もしHDD交換や増設の必要がある場合には、付属の鍵で前面扉を開けるところから始まります。
取り出し自体はフロントパネル内のレバー(兼フタ)を引き出すだけですので、非常に簡単。
なお、増設/交換HDDはSATAに対応しています。
HDDベイを取り出して中をのぞき込んでみると、スッキリした内部構造です。放熱効率はとても良さそうな印象でした。
試しに起動をしてみると、驚くほどに音が小さい!なにこれ。最初、動いているのか心配になりましたが、耳を近づけたらファンの音などが聞こえました。常時起動することを考えると、この静音設計は素敵です。ちなみに、起動時間はおよそ1分でしたので、つけっぱなしの方が使い勝手は良いかもしれませんね。
ちなみに、筆者環境では、無線ルーターに接続後、添付されているCDから『NAS Navigator2』をインストールするだけであっさり認識できました。使用しつつ4~5日設置してみたのですが、動作音で気になるという事はありませんでした(今回内蔵されているWestandigital製のHDDが静かであるという点も影響しているかと思われます)。また、本体の熱も気になりませんでした。季節柄(5月下旬)比較的涼しい点を割り引いても、通常用途では十分安心できるレベルなのではないかと感じました。
ちなみに別途HDDを購入することで、RAID対応もできるので、ミラーリングや高速化などを考えている方にもピッタリかもしれません。『TS-WX1.0TL/1D』のメーカー希望小売価格は5万8千300円です。これを機会にNAS導入したい方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
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