Sony Mobile Xperia XA(F3115) 開封の儀&ファーストインプレッション

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Sony Mobile が今年、Xperia Z シリーズに代わる主力スマートフォンとして発表した「Xperia X」シリーズのうち、低価格ながらも、デザイン性に優れた「Xperia XA」を入手したので早速開封の儀を執り行います。Xperia XA は、MWC 2016 で発表された 3 機種の Xperia X シリーズの中でも一番安い機種です。スペック的には上の 2 機種に劣るものの、その分価格は安く、スマートフォン初心者が手を出しやすい機種だと言えます。米国では $299 前後の価格で販売されています。Xperia XA の大きな特徴は冒頭でも述べた通りデザイン面とバランスのとれた価格設定です。Xperia XA はスペックよりもデザインや軽さを重視したミッドレンジモデルで、5 インチ 1,280 x 720 ピクセルの液晶、MediaTek Helio P10 MT6755 オクタコアプロセッサ、2GB RAM、16GB ROM、Micro SD、背面に 1,300 万画素(1/3 型 Exmor RS)、前面に 800 万画素カメラ(Exmor R)、2,300mAh バッテリーを搭載しており、NFC にも対応しています。LTE への対応はカテゴリ 4 止まりです。Xperia XA には SIM カードスロット数と対応周波数によって 5 モデル存在しますが、今回入手したのは、台湾で発売されたシングル SIM 版となる「F3115」です。カラバリは 4 色ある中でもシックなグラファイトブラックです。それでは開封を始めます。Xperia XA のパッケージングは他の Xperia X とは違って大きめの箱が使用されていますが、同梱品は Xperia XA 本体、Micro USB ケーブル、USB 電源アダプタ、インイヤータイプのヘッドセット、取説等の書類と至って普通です。SIM カードスロットと Micro SD カードスロットは本体の左側面にあり、カバーが付いています。トレイは SIM カードのみです。この機種の一番の特徴はスリム且つエレガントな筐体です。基本的な構造的には Xperia X、Xperia X Performance と同じで、2.5D 仕様のガラスパネルやラウンドフォルムのアルミフレーム、メタリック感のあるプラスチックバックカバーを使用し、一体型の構造です。しかし、実機の細部を見てみるお、カバーガラスの曲がり具合が上の 2 機種よりも大きく、ディスプレイ両サイドのベゼル幅も明らかに細くなっています。端部はまるで Galaxy S7 edge のエッジスクリーンのようです。フレームの構造も Xperia X、Xperia X Performance とは異なっており、バックカバーからフレームにかけて滑らかな仕上がりとなっており、手にした際に Xperia X よりも小さく感じるだけではなく、フィット感も明らかに良いと言えます。はっきり言って Xperia XA の筐体の完成度は Xperia X、Xperia X Performance よりも優れていると思います。しかし、スペックシートをご覧の通り、Xperia XA はミッドレンジモデルなので、性能面では Xperia X、Xperia X Performance に及びません。ディスプレイは、解像度が 1,280 x 720 ピクセルに下がっており、画像や動画の鮮明さでは Xperia X、Xperia X Performance に劣ります。また、表示の色合いやタッチパネルの感度は良好だと言えるレベルなのですが、カバーガラス表面の素材が Xperia X、Xperia X Performance とは違うようで、チープな端末のようにツルツルします。そのため、ミスタッチが頻発するのです。これは画面を拭いたとしても発生するので仕様だと思われます。この点は実際に触れてみないと分からないので、購入を検討されている方は他の方のレビューを確認して問題が他でも発生しているのかを確認した方が良いでしょう。この問題さえ無ければお勧めできます。Xperia XA の OS バージョンは Android 6.0.1 で、ファームウェアビルドは「33.2.A.2.35」です。Xperia X、Xperia X Performance と同時に発表されたので、UI デザインはこれらの X シリーズと同じ。しかし、機能は制限されています。具体的には、X-Reality エンジンに変わりに Mobile ブラビアエンジン 2 が組み込まれており、「画面の点灯を維持」オプション、Dual Shock 4 のサポート、「電源ボタン 2 回押しでカメラを起動」、「タップして起動」、「手袋モード」、DSEE HX、S-Force Front Surround はサポートしていません。また、指紋リーダーやステレオスピーカーもありません。機能の数では上の 2 機種からかなり削られている印象です。Xperia X シリーズの新機能「スマートクリーナー」は Xperia XA にも組み込まれています。もちろん、台湾モデルでも日本には対応していますが、残念ながら、「PoBox Touch」は含まれていませんでいた。Xperia XA ではプロセッサとメモリの部分でも上の 2 機種と差があります。プロセッサは MediaTek Helio P10 MT6755 1.95GHz オクタコアですが、CPU コアは全て省電力型の Cortex-A53 なので、そもそも性能には期待できません。また、RAM 容量は 2GB に削られているので、一般的なアプリの利用であれば問題は生じませんが、メモリを多く消費するゲームアプリや多数のアプリ起動を起動することには向いていません。ベンチマークテストの結果が示すように、性能的には上の 2 機種から大きな差があります。Xperia XA のカメラは、背面に 1,300 万画素(Exmor RS IMX258、Predictive Hybrid AF、5 倍のデジタルズーム、LED フラッシュ、1080p 動画)、前面に 800 万画素(Exmor R IMX219、AF、1080p 動画)を搭載。価格を考慮するとカメラスペックは高い方で、カメラ UI も上の 2 機種と同じ内容なので使い勝手は変わりませんが、カメラの起動スピードや UI の切り替え、撮影から記録までのラグにはもたつきが見られました。Xperia XA の通信機能は、Wi-Fi a/b/g/n、Bluetooth v4.1(aptx)、ANT+、NFC、Wi-Fi Direct、Miracast、DLNA、MirrorLink、GPRS / EDGE、HSPA+ 42.2Mbps、LTE カテゴリ 4(DL 150Mbps / UL 50Mbps)に対応しています。LTE のキャリアアグリゲーションや VoLTE には対応していませんが、屋外でのモバイルネットワーク利用は普通に利用できます(NTT ドコモの SIM の場合)。Xperia XA のバッテリー容量は 2,300mAh です。5 インチスマートフォンの中では平均以下と言える容量です。残念ながら、現在は特定の機能が大量にバッテリーを消費してしまう問題が発生しており、この点についてはコメントできません(修正され次第テストします)。

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