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セルフ日本酒生樽サーバーも体験! スーパーや居酒屋では見かけない日本酒を飲み比べてみた

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お酒が大好きな筆者。特に辛口の日本酒が一番好きです。今回は時間無制限で100種類以上の日本酒飲み比べに加えて、『日本酒生樽サーバー』もセルフ利用できるという『KURAND SAKE MARKET』新宿店にお邪魔しました。

自分で注げる、セルフ”日本酒生樽サーバー”を体験

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2016年4月6日にオープンしたばかりの『KURAND SAKE MARKET』新宿店。場所は、東京メトロ新宿三丁目駅C6出口から徒歩0分、JR新宿駅東口から徒歩7分の、新宿・ワタセイ・タマビル4Fです。

『KURAND SAKE MARKET』としては池袋、渋谷、浅草に続く4号店で、以前紹介した渋谷の『SHUGAR MARKET』同様、入場料3240円(税込)で、時間無制限で100種類以上のお酒が飲み放題。

食事の持ち込みやデリバリーもOK、という点は同じです。

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ラインナップは日本酒のみ。それも、スーパーや居酒屋などではあまり見かけない、まだまだ知られていない蔵元にスポットを当てています。
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お酒には“辛口”、“淡麗”、“初心者向け”など、味の傾向をを示したアイコンと、ナンバーがついています。ナンバーは店内のカタログに対応しているので、蔵元のエピソードを読んで呑むもよし、直感で呑んで後から確認するもよし。
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新宿店の目玉はなんといっても『日本酒生樽サーバー』! 蔵元でしか味わえない日本酒を、専用サーバーから直接注ぐことが出来ます!
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なんか飲み屋さんの奥のほうで、こういうの、見たことがあるような。でも自分でやったことはないので、初体験にワクワク。今回は旭鶴でしたが、お酒の種類は時々変わります。
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「シュッ!」という音と共にあっという間にお酒が注がれます。スパークリングではないけど、アワアワに。
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注ぎたてはやっぱりフレッシュ! 口当たりや香りがぜんぜん違う気がします。贅沢な味わいです。

現役の杜氏さんに聞く!今、若者が求めている日本酒とは?

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今回は、埼玉県深谷市の滝澤酒造で杜氏をされている滝澤英之さんにお話を伺うことができました。

滝澤酒造では、荒川の伏流水で仕込み、全ての酒造りにおいて箱麹法という伝統的な製法を採用。麹を寝かせる『麹室』には、東京駅にも使われている深谷産のレンガが使われているそう。

こだわりの製法で作られるお酒は、ここ数年で全国新酒鑑評会4回連続金賞受賞、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2年連続金メダル受賞と、高い評価を受けています。
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滝澤酒造の『菊泉』。滝澤さんいわく「料理を引き立てる、脇役的なお酒」。私はこういった、シンプルで飲みやすい日本酒が、一番好きなのですが……。
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「日本酒離れが進む今、若い人は個性のあるお酒を求めています。現状の酒造りを大事にしつつも、さまざまな試みを行っています」

池袋、渋谷、浅草と展開する『KURAND SAKE MARKET』のイベントに参加すると、若い女性のお客さんがいることにも驚いたという滝澤さん。

滝澤酒造では、女性にも人気の高いスパークリング日本酒も開発中。後から炭酸を足すのではなく、二次発酵によるシャンパンと同じ製法で、濁らせず透明なスパークリングにするため試行錯誤中とのこと。

また、穏やかな口調で他の酒造のお酒についても、丁興味深いお話をしてくださいました。

旅の思い出がよみがえる!各地のお酒を飲み比べ

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まずは、新潟県長岡市、長谷川酒造の『初聲(はつごえ)』。長谷川酒造のある摂田屋というエリアには、江戸時代からの醤油・味噌・酒蔵が今でも残っています。筆者も長岡在住の友人に連れて行っていただきましたが、麹で黒く色づいた木造の建物と香ばしい香りが、歴史を感じさせたものです。
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確か、お醤油さんに立ち寄って、お酒は買わなかった気がする…ので、頂きます。このお酒は爽やかで軽く、ほんのりフルーティー。女性が切り盛りする酒造、という紹介記事が載っていました。
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最近は蔵の仕事を手伝ったり、女性杜氏が醸すお酒も話題になっています。滝澤さんからは「女性は味覚が繊細なので、味の最終チェックや、ブレンドなどに強いんですよ。まだまだ男性社会が残る職場なので働きやすいとは言えないところも。30kgもある米袋を担いで入れるなど、力仕事も多いです」とのことでした。
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奈良県の今西酒造『三諸杉 水純米 露葉風』。奈良の大神神社は酒造りの神様でも有名。酒屋さんによくある杉玉も、大神神社が発祥なんですよ。

筆者も一人旅で参拝した時、1時間に1~2本しかない電車に乗り遅れると大変なので、電車の中で他の乗客に見られながら、日本酒ソフトを食べた旅の思い出がよみがえります。この時もお酒は買えなかったのが悔しかったです。
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たくさんのアイコンがついていますが、一口でさまざまな味わいが広がる個性的なお酒。何かを引き立てるのではなく、お酒が主役!という感じです。後味の強い風味はなんだろう?

「推測ですが、乳酸発酵の酸味のように感じる」と、滝澤さんの回答。「全国には本当にたくさんの酒造がありますが、あまり流通していない蔵元のお酒が色々と味わえる機会は少ないです。勉強になります」とも話されていました。

滝澤さんオススメのお酒も頂いてみました。
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埼玉県幸手市、石井酒造の『Chou Chou Chou』というお酒は、ラベルの3つの『酒』の字の通り、お酒で仕込んだお酒で、お酒をつくり、更にそのお酒で仕込んだ…という手の込んだ貴醸酒。
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「石井酒造さんは20代の若い杜氏さんが頑張っていて、チャレンジング。同じ埼玉の酒造ですが、レシピを聞いたが自分ではとてもできない冒険的な手法で酒造りを行っています。それでも結果を出していスゴイです」

ライバルでありながら、同じ悩みを抱える同業者同士。会えば、レシピについてもお話されることもあるそうです。
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確かに甘口!のお酒ですが、後味にやや酸味があってサッパリしているのが印象的。チョコレートなどの甘いものとも合うお酒だそうです。

「もっと若い層にも日本酒をPRして行きたい」と意気込みを語ってくださった滝澤さん。ありがとうございました!

普通の日本酒に飽きた人、珍しい日本酒を飲んでみたい人にも

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旅行や出張で、地酒を味わうのを楽しみにしている人は多いと思います。筆者も出かける度に「地域限定のお酒はありますか?」と聞いて、おみやげにするのが習慣になっていますが、それでも限りがあります。

今回、『KURAND SAKE MARKET』で、意外にも「旅先で立ち寄ったけどその時は呑めなかったお酒」に出会えたのはとても面白かったです。

また、埼玉や群馬など関東圏のお酒については知らないことが多かったので、滝澤さんのお話も含めて興味深く感じました。群馬県の島岡酒造の『群馬泉』も口当たりがよく、スーッと飲めるいいお酒でした。

普通に買える日本酒に飽きたという人、お酒をたくさん飲み比べたい人はもちろん、珍しい日本酒を飲んでみたい人も是非。

参考URL:
http://kurand.jp/ [リンク]

※写真は全て筆者撮影

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 相澤マイコ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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