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【モノ・マガジンのデジカメ報告No.7】日本列島M化計画進行中! 『キヤノンEOS M10』

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モノ・マガジンのデジカメ報告No.7

本稿は1982年創刊モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス刊)好評デジカメ連載『写真家:織本知之のデジカメナウ』や『電子寫眞機戀愛(デンシシャシンキレンアイ)』を気まぐれに、順不同に、電脳スペース上に移植したものである。または、カメラ片手に世の森羅万象を記録せんと闊歩する電磁カメ戦士たちにおくるラブレターでもある。

写真家:織本知之の電子写真機恋愛『キヤノン EOS M10』

機能満載、お値段お手頃、女子向け浸透圧高し、列島M化計画進行中。さらに簡単EOS M10。

長らく、レンズ交換式一眼レフカメラといえばクイックリターンミラーを備えた構造のカメラが主流でありました。ところが近年、そのミラーを持たないミラーレス構造のレンズ交換式カメラがカメラ市場を席巻しつつあります。あたりを見回せば、ときにミラーレスカメラのほうが大勢を占め、従来の一眼レフシステムのほうが少ないということもございます。

デジ一眼といえばキヤノン、キヤノンといえばデジ一眼なのは皆様もご存知と思いますが、そのキヤノンがデジ一眼のEOSシリーズにミラーレスモデルを投入し、このEOS Mも数えて4代目のM10が登場いたしました。微妙絶妙パントーン。森ガール好み? のグレー。

男は黙ってサッポロ……じゃなくて、ブラック。

『悪魔が来たりて笛を吹く』に出てくる御令嬢みたいな、純潔ホワイト。

このEOS M10も主にコンデジ、スマホからのステップアップ女子や、新たにデジ一眼にエントリーするデジ一眼女子をターゲットに市場に投入された一台でありますが、じつはこのミラーレスEOSのもつポテンシャルは中々のモノがございます。女子だけではなく男子もぜひエンジョイミラーレスしていただきたい。臆することなく軽やかに、しかし、そこはかとなく剛毅にて朴訥、仁に近く使っていただきたい。そう念じておる次第でございます。

●貴女好みにどうぞ!
EOS M10のボディカラーはホワイト、グレー、ブラックの三色から選べます。丸みを帯びたラインでありながら安定感とどこかアンティーク感が混在する優しい雰囲気のボディデザイン。その点を引き立てるようにボディカバーとなるフェイスジャケット(全7色/EH-28FJ/3780円)も展開中。「いや、そこまではワシとしては……」とはにかむ紳士におすすめなのは、一見控えめ、それでいて装着すれば個性全開のグリップ(2色/GR-E3/3780円)。ほしくない?

 
そこで、今回わたくしはこのEOS M10を携えてガチンコ取材合戦に持ち出してみました。どれぐらいガチンコかというと二日にわたる取材でくぐった金属探知機延べ5回、脚立の乗り降り数知れず。テレビクルーにスチールカメラマンその数ざっと30名以上、取材する対象は日本国民で知らないヒトはまずいないという超VIP。これ詳しく説明すんのは厳に戒めさせていただきやすっつうくらいのガチンコ中のガチンコ。これ以上はカンベンしてくれ。

シーン1。某空港にて到着の模様を撮影するバックアップに回るEOS M10。撮影感度ISO1600、シャッター速度1/250秒、絞り解放。チャンスはボンディングブリッジより通路通過の数十秒。キヤノンの大型一眼レフやプロ機材に紛れてスタンバイ。室内のやや薄暗く、低コントラストの撮影でも位相差AFとコントラストAFを組み合わせるハイブリッドCMOS AF Ⅱの高速フォーカスでバチピン。良き哉。

シーン2。牧場にて視察の様子を取材時、メインカメラのサブとして健闘。撮影感度ISO800、プログラムオート。手前に放牧された和牛のダークな毛並みと背景のバランスよく再現するクリエイティブアシストにより背景くっきり、コントラスト弱めにただし色合い鮮やかにミッションコンプリート。

シーン3。滞在ホテル到着の模様。撮影感度ISO6400。マニュアル露出、マニュアルフォーカス。日没後の極めて限定された光線下での群衆撮影。脚立&ライブビュー天衝き諸手撮りの不安定コラボ。先進の画像エンジンDIGIC6によるノイズレスでシャープな高感度画質と手ブレ補正効果3.5段の新標準ズームEF-M15-45㎜ F3.5-6.3 IS STMで我、撮影に成功セリ。

シーン4。取材の成功を祝い、酒場にて撮影チームと乾杯、地鶏が旨い。180度回転するタッチモニターで自撮り成功。大団円。
このように群雄割拠報道混雑脚立乱立の過酷な現場において第一線で撮影の任務を全うしてきたEOS M10、可愛いいだけじゃないんです。

●この操作力!
確かに昔は「タッチパネル? わけがわからん、ボタンにせいや」と思っておりました。遠い昔の話です。ここ最近では、一番親しんでるデジタルガジェットがタッチ操作なもんで、ボタンよりタッチのほうがスムーズなんでございます。各種操作にオートフォーカスポイント、シャッター操作とタッチの精度と感度も素晴らしく、そして快適。

 
ハイブリッドCMOS AF Ⅱに対応した約1800万画素のAPS-CサイズのCMOSセンサー、オートライティングオプティマイザによる画像の自動補正。直感的なクリエイティブアシストによる細やかな仕上がりの追い込み調整と7種のクリエイティブフィルターでの遊び心。

そして約4.6コマ秒の撮影速度で約1000枚まで連続撮影可能、撮影感度ISO12800までを常用としたパワフルな画像エンジンDIGIC 6 のもたらす盤石の撮影基本性能。そして、面倒そうだけどやってみるとこれが便利なんだ的なオモシロ機能Wi-Fi接続とCamera Connectアプリによる周辺機器との連携。スマホやタブレットへの転送は当然として、リモート撮影のコントロール。

やるかどうかは別としてカメラ同士のデータ交換。便利そうなのはWi-Fi対応プリンターからの直接印刷。できるけども行うときは慎重に、カメラ本体からのSNSへの直接アップとできそうなことは全て詰め込みましたという機能の充実ぶり。

これでボディサイズは幅約108㎜、高さ66㎜、厚みは35㎜、質量は本体のみで265gとミラーレス機らしい軽量コンパクト設計。

そしてこの度、標準レンズも一新しました。先に登場しましたM専用マウントのEF-M15-45㎜ F3.5-6.3 IS STMは35ミリ判換算24ミリの超広角から72ミリの中望遠域までをカバーするコンパクトながらシャープなズームレンズ。望遠域もEF-M55-200㎜ F4.5-6.3 IS STMというこれまた軽量コンパクトな望遠ズームでラインナップに死角無し。

こんな写真が撮れますよ♪


【標準ズーム作例】
EF-M15-45㎜ F3.5-6.3 IS STM
より小型に、もっと軽量に、さらにワイドにと新標準ズームは魅力満点の出来上がり。充分小さく軽量であったこれまでのレンズよりぐっと短く、80gほど軽量で、ひと回り広く撮影できるのでございます。

この小型化により、APS-Cサイズの広い面積のCMOSセンサー搭載機だということを忘れるほどのコンパクトなカメラになりました。スマホで馴染んだタッチ操作で、すかさずクリエイティブフィルターにもアクセスできます。写真は「ジオラマ風」使用。

シャッタースピード:1/200
絞り:F8
ISO感度:100
焦点距離:40ミリ相当

こんな写真が撮れますよ♪


【望遠ズーム作例】
EF-M55-200㎜ F4.5-6.3 IS STM
ファインダーを覗いて撮影するメリットのひとつに強固な撮影姿勢によりブレを防止するという効果があります。
しかしEOS M10の持つ高感度画質の高さと、EF-M55-200㎜ F4.5-6.3 IS STMのシャッター速度において約3.5段分もの手ブレ補正効果で室内撮影でも35㎜判換算320ミリ相当の最大焦点距離、感度ISO1600でブレ知らず。なんならISO3200に感度をあげても全然OK。

シャッタースピード:1/125
絞り:F6.3
ISO感度:1600
焦点距離:320ミリ相当

写真と文/織本知之

日本写真家協会会員。第16回アニマ賞受賞。1972年千葉富津生まれ。
facebook:https://www.facebook.com/tomoyuki.orimoto[リンク]

細部にわたり本気度高しのEOS M10にも180度チルト背面液晶モニターが搭載され、自分撮りモードで気軽なセルフショットが可能に。なんというか写真機が従来持っていたまっすぐで融通の利かない精緻精密さを覆し、こんな簡単に写真が撮れるようになって果たして良いものだろうか? という自問は……使用後、一瞬で氷解。欲しいぞEOS M10。

モノ・マガジン詳細情報

モノ・マガジン2016年2月16日情報号
http://www.monoshop.co.jp/products/detail.php?product_id=5005[リンク]

モノ・マガジン
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記者:

1982年創刊のモノ情報誌のパイオニア。

ウェブサイト: http://www.monomagazine.com/

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