中国の事故死亡者は上限が35人というのは本当なのか嘘なのか Twitterで噂広まる
中国で事故が起きた際、死亡者の上限が35人となっているのはご存じだろうか? そもそもそんなリミットがあると思わない人の方が多いと思うが、このような噂が中国を始めネット上で流れ始めている。過去に起きた事件の死亡者数を見てみると確かに数多くの死亡者数が35人以下になっているのがわかる(下記参照)。
なぜそのようなことをするのだろうか。その理由を中国の掲示板サイトに書かれたまま紹介すると次の通り。死亡者が36人以上になった場合、市の党委員会書記が更迭(こうてつ)されるのだ。それを避けるためにメディアへの死亡者発表を35人以下に抑えている。それ以上の人数が確認できても、別の事件にして別件扱いにして35人以上にしないようにするか、人数が確認できなかったと隠蔽するのだ。
このような噂がネット上で広まり、また過去に起きた事故の死亡者数からそれを信じる人も数多くいるが、それを否定する人も中にはいた。中国で起きた事件の中で死亡者が35人以上と発表されているものもあり、信憑性に欠ける物となっている。中国の旅客機墜落では43人が死亡と発表されており、また今回の中国高速鉄道も当初35人だったが39人と修正された。しかし中国高速鉄道の場合は35人以上の死亡者がいるとメディアが先に報じた際に「把握しているのは35人」と発表した。
『Twitter』では既にこの噂が広まっており「本当なら凄いな」、「それで35人だったのか」とツイートされている。中国の掲示板発祥のこの噂は、中国の今までの対応を見れば信じてしまっても仕方ないのだろうか。
<過去に起きた事件 死亡者が35人以下のもの>
1995年3月,辽宁省鞍山商场火灾,35人死亡
1995年11月,山东省40多个县(市)遭受暴风袭击,35人死亡
1996年6月,云南曲靖假酒案,35人死亡
1997年5月,深圳黄田机场空难,35人死亡
2001年8月,**一卧铺客车在新沙干渠桥坠入渠中,35人死亡
2003年7月,河北省辛集市烟花厂爆炸,35人死亡
2003年7月,山东省枣庄煤矿发生透水,35人死亡
2003年8月,贵州省三穗县滑坡,35人死亡
2003年2月,贵州六盘水瓦斯爆炸,35人死亡
2003年12月,辽宁铁岭烟花厂爆炸,35人死亡
2004年8月,山西临汾矿难,35人死亡
2005年3月,江西上饶境内高速公路发生爆炸,35人死亡
2005年12月,河南新安煤矿透水,35人死亡
2006年4月,山西忻州爆炸,35人死亡
2006年7月,湖南省瑶岗仙钨矿矿区发生洪灾,35人死亡或失踪
2006年7月,广西台风,35人死亡
2007年4月,河南省平顶山煤矿爆炸,33人死亡
2007年7月,重庆暴雨,35人死亡
2007年7月,山东暴雨,35人死亡
2007年10月,福建莆田火灾 34人死亡
2007年11月,贵州毕节瓦斯突出事故,35人死亡
2007年11月,湖北宜万铁路岩崩,35人死亡
2008年5月,一辆旅游客车在阿坝县遭遇滑坡,35人死亡
2008年5月,贵州洪灾,34人死亡
2008年6月,云南冰雹,34人死亡
2008年7月,河北蔚县煤矿爆炸,35人死亡
2008年8月,广西那读煤矿透水,34人死亡
2008年9月,山西襄汾矿难,34人死亡
2008年11月,云南泥石流,35人死亡
2009年9月,河南平顶山矿难,35人死亡
2010年5月,辽宁阜新交通事故,33人死亡
2010年6月,福建广西四川洪灾致,35人死亡
2010年8月,甘肃天水陇南暴雨,34人死亡
2010年9月,广东洪水地质灾害,34人死亡
2010年9月,蜱虫叮咬致死,33人死亡
2011年6月,鄂湘暴雨,35人死亡
※画像はYouTubeより引用
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