NTTドコモが『Xperia arc SO-01C』のバージョンアップを7月6日実施へ 9日発売の『Xperia acro』でその内容をチェック
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NTTドコモは、7月6日18時以降にAndroidスマートフォン『Xperia arc SO-01C』の機能バージョンアップを実施すると発表しました。編集部で、ちょうど7月9日に発売される『Xperia acro SO-02C』をお借りしていたのでバージョンアップ内容と比較してみたところ、このバージョンアップにより『Xperia acro』と同等のバージョンへ変更される見込みであることが判明しました。
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Android 2.3.3へアップデート
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7月9日に発売される『Xperia acro』は『Xperia arc』をベースに、『おサイフケータイ』やワンセグ、赤外線通信など日本の携帯電話向け機能を追加したモデル。OSは『Xperia acro』『Xperia arc』共にAndroid 2.3ですが、『Xperia acro』は2.3.3、『Xperia arc』は2.2.2の状態で出荷されます。
ソフトウェアのビルド番号は、筆者が使用している『Xperia arc』では3.0.D.2.79、レビュー中の『Xperia acro』では3.0.1.F.0.89。『Xperia arc』バージョンアップ後のビルド番号は3.0.1.F.0.126と発表しており、このバージョンアップにより『Xperia arc』がAndroid 2.3.3にアップデートされることになる見込みです。
バージョンアップの内容
バージョンアップ内容として発表されているのは、文字入力ソフト『POBox Touch』のバージョン4.0から4.1へのアップデート、辞書データのバックアップと復元、Eメールアプリのメール閲覧機能の向上、プリインストールされたアプリを『Facebook』と連携させる『Facebook Inside』機能の搭載、プリインストールアプリの追加、といったもの。
これらは『Xperia acro』では標準で搭載されており、バージョンアップにより『Xperia arc』でも『Xperia acro』と同等の使い勝手を実現することになります。ここでは、『Xperia acro』を使ってこれらバージョンアップ内容を確認していきましょう。
「50音キー」と「アルファベットと数字キー」を採用

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『POBox Touch』のバージョン4.1では、ひらがな50音をすべて表示する「50音キー」と、アルファベットと数字を1画面にまとめた「アルファベットと数字キー」を新たに採用。従来のQWERTYキーや携帯電話式キーの表示とは別に、使いやすい入力方式を選択できるようになります。
『POBox Touch』で管理するユーザー辞書と学習辞書について、バックアップと復元の機能を追加。辞書データをmicroSDHCカードに保存可能になり、万一の本体故障や初期化の際も辞書データを復元できます。
Eメールのプレビュー表示が可能に
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Eメールアプリで、本文のプレビュー表示が可能になります。受信トレイなどでは選択したメールがプレビュー表示でき、メール件数が多い場合にサクサクチェックしたい場合に便利。
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画面を横にした場合にプレビュー画面を表示する「横表示のみ利用」、縦にしてもプレビューできる「常時利用」の2種類のプレビュー設定が可能。もちろん、従来どおりプレビューをOFFに設定することもできます。
Facebookと強力な連携を実現
『Facebook』と連携させる『Facebook Inside』機能は、『Facebook』アカウントを持っていない人は取得したくなるほど面白い機能。「設定」の「アカウントと同期」で『Facebook』のアカウントを追加でき、連絡先情報やアルバム、連絡先をスマートフォンに同期できます。
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『メディア検索アプリ』が利用可能になり、『Facebook』上の友人が『YouTube』などからオススメとして投稿・共有した動画を一覧表示可能。投稿・共有した動画についたコメントを見たり、その動画に「いいね!」やコメントができます。
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端末に保存した写真や動画を表示する『ギャラリー』アプリでは、『Facebook』のアルバムや、自分がタグ付けされた写真を表示可能。写真につけられた「いいね!」やコメントを見たり、コメントを投稿することができます。
ほかにも『Facebook』の連絡先情報を電話帳に同期させたり、カレンダーに『Facebook』の情報を同期でき、スマートフォンでよく利用するプリインストールアプリの重要な機能が『Facebook』と強く連携可能になっています。
多彩なプリインストールアプリの追加
ドコモからは『iチャネル』、『ドコモ地図ナビ』、『メロディコール』、『Gガイド番組表』、『マクドナルドアプリ』、『Twonky』、『ecoモードアプリ』、『楽天オークション』、『海外ローミング設定アプリ』がプリンストールアプリとして追加されます。ソニー・エリクソンからはアクセサリーの直販サービス『Sony Ericsson Store』、オススメのアプリを紹介する『APPNAVI』を追加。
あまり多くない内蔵メモリーの容量を圧迫するのが心配ですが、これらの多くはランチャーがインストールされ、起動すると『Androidマーケット』に接続してインストールするもの。必要ないアプリであればインストールしなければ、内蔵メモリーを食いつぶす心配はありません。
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『Xperia acro』にプリインストールされているアプリで、『Xperia arc』のバージョンアップに記載されていなかったものが『LiveWareマネージャ』というアプリ。こちらは、Bluetoothで『Xperia arc』や『Xperia acro』と連携するガジェット『LiveView』などのアクセサリーを管理したり、アクセサリーと連携するアプリケーションを『Androidマーケット』で検索する機能を持っています。この秋にはデスクトップドック『LiveDock』、ヘッドセット『LiveSound』といった『Xperia』製品と連携するアクセサリー『Smart Extras』の発売が予定されており、このアプリの重要度も増していきそう。おそらく『Xperia arc』のバージョンアップでも、このアプリのプリインストールが含まれるものとみられます。
以上のように、さまざまな機能強化が見られる今回の『Xperia arc』バージョンアップ。『おサイフケータイ』、ワンセグ、赤外線の機能を除き、最新機種の『Xperia acro』と同等の機能が少し先に利用できるのは、『Xperia arc』ユーザーにとってうれしいニュースなのではないでしょうか。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
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