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浄化運動の推進でアングラ化が進む風俗産業

セックスワーカー支援団体の要友紀子氏

 普天間基地問題でゆれる沖縄県宜野湾(ぎのわん)市。ここにある真栄原(まえはら)社交街(通称:新町)で栄えていた風俗街は、市をはじめとする「浄化運動」によって消滅した。

 ニコニコ生放送「ニコ生ノンフィクション論」では2011年6月22日、「風俗街が消えた!?」という題のもと、ライターの松沢呉一氏、セックスワーカー(風俗嬢)支援団体所属の要友紀子氏を招いて議論。司会を務めたノンフィクションライターの藤井誠司氏は「店舗型の売春形態が摘発されていくことによって、(今後)流れる方向はアングラ化しかない」と語った。

■消滅した宜野湾市の風俗街 背景には女性団体

 「ちょんの間」という言葉がある。短時間のショートステイで「ちょっと」だけ遊ぶという性風俗の一のジャンルだ。宜野湾市の真栄原地区には、そのような「ちょんの間」を楽しめる風俗店が立ち並んでいた。だが、藤井氏によれば、宜野湾市・県警・市民団体の三位一体で「浄化運動」が推し進められ、2011年の夏には完全に風俗店が消滅したという。浄化運動が積極的に推し進められた背景には、地元の婦人団体の存在があったという。藤井氏は、

「女性団体の後押しがすごかった。狭い売春街(真栄原社交街)で警察官と一緒にビラ入れをしているの。『これ(風俗)は女性としてダメだ』とか、『人間として恥ずかしい』とか。本当に人格とか尊厳を否定するようなことを書いたビラをばんばん入れていくわけ。それで『他の仕事をしなさい』とか。『女性として恥ずかしいと思わないのか』みたいなことをばんばん言っていくんですよ」

と憤る。

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 規制された風俗街はその後どうなるのか。松沢氏は、新宿・歌舞伎町を例として挙げる。

「歌舞伎町は完全に死にましたから。風俗産業というのは周辺の色んな産業にもお金を落としていく。例えば、とりあえず飯を食って、飲みに行って勢いで風俗に行く。その後また待ち合わせでどっかのお店で使うとか。今、歌舞伎町がどうなっているのかというと、みんなが待ち合わせに使っていたミスタードーナッツやケンタッキーは全部撤退ですからね。客が来なくなって。一見、人通りは多いんだけど、それは(街の)外側だけで居酒屋とカラオケで終わりなんですよ。若い世代になって、お金を使う人が来なくなった」

 同氏はさらに、

「(運動を推進した人たちは)その後(風俗街を規制した後)、街が完全に死んでしまうところまで調べろよって思いますけどね」

と、真栄原地区における浄化運動について憤りを隠せない様子だった。

■セックスワーカー、危険増す

 他方、風俗街浄化作戦などの運動や法的な規制によって、性風俗のアンダーグラウンド化が進み、セックスワーカーの危険性が増すという指摘もある。「アングラ化したらどのような犯罪が増えるか(データを)集めたい」という要氏は、

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