「琵琶湖の水止めたろか!」滋賀県民が言い放つ捨て台詞 本当に京都・大阪は困るのか?
滋賀県は琵琶湖が有名ですが、それ以外の特色がなく、知名度が低い県です。
そのため県名を変えるという議論が起こり話題になりました。
そんな滋賀県民を隣の京都市民やその隣の大阪市民はとかく見下し、馬鹿にしたりします。
滋賀県民を滋賀と田吾作を組み合わせた『滋賀作』と呼んだり、滋賀ナンバーの車を『滋』の文字の見た目から『ゲジナン』と呼んだりします。
こんな滋賀県民が馬鹿にされている様子は、10月13日関西テレビ放送の「ちゃちゃ入れマンデー関西2府4県徹底リサーチ」でも特集されました。
しかし滋賀県民は黙ってばかりではありません。京都・大阪人になめられたら、必ずと言っていいほど、
「琵琶湖の水止めたろか!」
と捨て台詞を言い放ちます。
では本当に琵琶湖の水がなくなったら、京都・大阪市民は困るのでしょうか?
京都だったら鴨川や桂川から水を確保したら良いのではないでしょうか?
大阪も淀川という大きな川がありますよね?
それぞれの水道局のサイトではこんな説明が。
京都水道局
わたしたちの生活に欠かすことのできない水道の原水は,琵琶湖から疏水によって運ばれています。
京都水道局のページより抜粋
http://www.city.kyoto.lg.jp/suido/page/0000007153.html
京都へ琵琶湖の水を供給する人口の水路『琵琶湖疏水』(画像は滋賀県側にある琵琶湖第一疏水口)
大阪市水道局
我が国最大の湖である琵琶湖をその主たる水源とする淀川は、宇治川、木津川、桂川というそれぞれ特性をもつ3つの川が合流した、我が国では比較的流況の安定した河川で、大阪市をはじめ近畿1,400万人の水道水源として、人々の生活や都市活動を支えています。
大阪市水道局のページより抜粋
http://www.city.osaka.lg.jp/suido/page/0000014782.html
淀川の水源は琵琶湖なのですね。
琵琶湖から流れ出る唯一の河川、瀬田川。この先に瀬田川洗堰があり、流れ出る水量の調節を行います。流れ出た水は宇治川、淀川へと続きます。(画像は瀬田川にかかる瀬田唐橋)
ちなみに神戸市の水道も淀川の水を使用しているとのことです。よって神戸市も琵琶湖の恩恵を受けていることになりますね。
結論
琵琶湖の水が止まると、京都も大阪も生活用水の供給ができなくなり、生活ができなくなるようです。
琵琶湖が近畿の水がめと呼ばれる所以ですね。
滋賀県民は琵琶湖を守る活動をしています。
・毎年7月1日は「びわ湖の日」として琵琶湖一斉清掃をしています。琵琶湖へ流れる地域の川周辺の清掃も行っています。
・水質保全のため、ヨシ群落の造成、植栽および刈り取り・清掃などの維持管理を官民協働で実施しています。
参考
http://www.pref.shiga.lg.jp/f/shokokanko/mizukankyobusiness/activity_cont_001.html
そんな滋賀県民を馬鹿にしないでよ。
画像はすべて筆者yasuu_kusayanが撮影
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