ケニアの先住民マサイ族 変わりつつあるその生活と裏事情

マサイ族

ケニア南部からタンザニア北部一帯の先住民族マサイ族はご存じだろうか。その部族の人口は30万人ほどで赤いマントが特徴的。ずば抜けた身体能力で高くジャンプしたり視力は3.0以上あるなど自然に育っただけある。彼らはプライドが高く「マサイの戦士」や「サバンナの貴族」ともいわれている。

しかしそんな彼らマサイ族の生活習慣は変わりつつあるというのだ。皆が想像するマサイ族は動物を狩りそれを自然の中で暮らす民族というイメージだろう。身にまとう民族衣装やフェイスペイントも常に欠かさない彼たち。しかし今のマサイ族のほそんな生活を送っていないという。

ではどのような生活を送っているのだろうか。実は普段は民族衣装を着ておらず、ジーパンにTシャツと言った一般の若者の格好、更にはロレックスなどの貴金属や高級財布まで持ち歩いている。そして住む場所もほとんどの者が首都のナイロビに住んでおり、朝になると出勤するような形でマサイ族の村に車でやってくる(これらの物は普段は木陰などに隠している)。

朝は村長が本日の旅行客数や注意点などを話し、業務開始。マサイ族村にはお土産売り場があり、10ドルから30ドルにて販売されている。それとは別に記念撮影も10ドル掛かり、マサイ族のカメラマン担当者が一眼レフカメラを難なく使いこなすのだ。

まさに会社みたいな組織になっているマサイ族。狩りなどは見せてくれないのだろうか? 実は現在動物の狩りに対して厳しい規制が掛かっているのが現状。昔のように簡単に動物を殺す訳にはいかないのだ。ましてや保護されている動物に手を出せば厳しく罰せられる。

また携帯電話もほぼ全員に普及しており電波もナイロビだけでなく、マサイ族村にまで届いている。電源のインフラより電波のインフラの方が整っていると言うくらいだ。もちろん旅行客と代理店とのやりとりもこの携帯電話で行う。

しかし彼らも生きていくためにはこのようにして商売をしなくてはいけない。もしもマサイ族に会いに行く行く機会があったら村の隅っこを探してみて欲しい。ブランドなどが隠してあるはずだ。

本来のマサイ族はライオン狩りに成功すると盛大に宴を催していたそうだが、そんなイメージはどこにもない。外国の方が日本人にサムライや忍者をイメージするのと似たような認識なのだろうか。

マサイ族

※画像はWikipediaより引用

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ソル

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