マスコミは思ったほどゲーム業界を理解していない

日本においてゲームという文化の浸透度は深いように見えて、まだまだのようだ。特にマスコミのゲームに対する知識不足は顕著で、数年前にニンテンドーゲームキューブの発表会が有楽町にて開催された際、朝日新聞の記者が「プレイステーションのゲームは動きますか?」と質問をしたのは、あまりにも有名である。

それに対して当時の任天堂社長・山内氏は、数秒の沈黙のあと「動きません。動かさせません!」と強く否定した(否定してあたりまえだが)。

マスコミは自身の知識不足を理解してのことか、何かしらゲーム業界に動きがあると週刊ファミ通編集部の浜村通信氏に意見や情報を求めることが多い。確かにそれは間違いではないが、ニュース番組などを見ているとキャスターたちは内容に関してロクな話題をせず、次のニュースへと移ってしまうことが多い(特にフジテレビ)。

新聞各紙は「ゲームの話題になったらあの人に聞けば大丈夫」とばかりに、ゲームアナリストの平林氏にコンタクトをとり、メーカー発表のデータとともにコメントを掲載して記事の完成度を高めている。それも間違いではないが、ゲーム業界についてある程度の知識を持った記者や編集者、放送スタッフがマスコミにいてもいいのではないだろうか?

ゲームは娯楽である以上に、日本の大切な文化のひとつとして成り得ようとしている存在でもある。それなのに、ゲーム業界がマスコミから見下されている、もしくは軽く見られている気がしてならない。

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