パックマン開発者の岩谷徹教授が『ピクセル』に出演? 「80年代のゲームファンにとっては涙が出るような作品」
パックマン、ドンキーコング、ギャラガ、スペースインベーダーなど、80年代に全世界で“ピコピコ”とプレイされていた大人気ゲームのキャラたちが巨大化して地球を侵略! 『ハリー・ポッター』や『ナイト ミュージアム』シリーズのヒットメーカー、クリス・コロンバス監督が手掛ける異色ディザスター大作『ピクセル』が、9月19日(土)より日本公開となります。
18日に都内で開催された特別フッテージ上映会には、世界的な大ヒットゲーム『パックマン』の生みの親として知られるゲームクリエーター、岩谷徹教授(現東京工芸大学)が登場。全世界で愛され続けるパックマンが誕生した背景や、自身も関わっている映画『ピクセル』製作の裏側を教えてくれました。
パックマンの“生みの親”岩谷徹教授
岩谷教授は1977年にナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)の開発部に入社。ナムコ初のオリジナルゲームである『ジービー』のほか、『ボムビー』『キューティーQ』などの開発に関わりました。その後は「大ヒットしていた『スペースインベーダー』が主に男性をターゲットとしていたゲームだったので、“女性にも遊んでもらえるゲーム”を」と考えて『パックマン』の開発に着手。女性やカップルで一緒に遊べるゲームとして広まると、海外でも爆発的なセールスを記録して“80年代のミッキーマウス”と称されるほどになりました。
実は本作にも、パックマンの生みの親として“プロフェッサー・イワタニ”が登場。演じるのは日系俳優のデニス・アキヤマ氏ですが、あまりの激似っぷりに会場からは爆笑が沸き起っていました。NYで暴れまくるパックマンに対して、果たして生みの親がどのように対処するのか、この映画の大きな見どころとなっています。
ちなみに、岩谷徹教授ご自身も「ゲームセンターの修理工としてカメオ出演しています」とのこと。一瞬だけの登場らしいので、見逃さないように目を凝らしましょう。
ゲーム愛に満ちた作品
「パックマンは悪いものを食べる“正義の”キャラクター。映画では地球を侵略しにやってきますが、他の敵キャラとは異なり、人間だけは食べない設定です」と、パックマンに対する製作側の敬意が感じられるエピソードを語ってくれた岩谷教授。主演のアダム・サンドラーが、アーケードゲーム版の『パックマン』の筐体を自宅に置いているほどのパックマニアであるという裏話も教えてくれました。
フッテージ上映ではそんなパックマンと人類との攻防を少しだけ観ることができたのですが、NYに出現した巨大パックマンに対峙するのは、赤、ピンク、水色、オレンジ色の4台の『MINI』。もちろん、『パックマン』に登場する敵モンスターのアカベエ、ピンキー、アオスケ、グズタをイメージしているワケです。
少しずつパックマンを追い詰めていくものの、食べるとパックマンが10秒間だけパワーアップするアイテム“パワークッキー”が出現したことで状況は一変。どんな決着を迎えるのかは本編完成までお預けの状態ですが、NYの街をステージに大暴れする3Dパックマンにテンションがブチ上がりました。余談ですが、岩谷教授によれば、パワークッキーは『ポパイ』のホウレンソウから着想を得たそうです。
その他にも、センチピードがロンドンの街を侵略してきた場面では、「胴体を撃つな! 頭を攻撃しろ!」「キノコが邪魔なんだよ!」という“あるある”セリフがさく裂。ゲームのルールや攻略法を知っていればいるほど楽しめる映画であることは間違いありません。
「80年代のゲームファンにとっては感動で涙が出るような作品」と岩谷教授が太鼓判を押す映画『ピクセル』。果たして結末は見事にゲームクリアとなるのか、それとも……。
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https://getnews.jp/archives/936472[リンク]
映画『ピクセル』公式サイト:
http://www.pixel-movie.jp/
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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