落としたり、上げたり、ラジバンダリ

タイ人のポーチョンコッタ君（18歳）は、ニンテンドーDSにハマっている。ソフトはもっぱら欧米版で、日本語がわからない彼はあまり和製のロールプレイングゲームで遊ばないという。そんな彼だが、安宿のボーイをするかたわら、知人が経営しているインターネットカフェでゲームをダウンロードして遊ぶのが日課になっている。

ニンテンドーDSのゲームをダウンロード？　つまり、違法ダウンロードである。欧米やアジアには、数多くのニンテンドーDSのソフトウェアが違法にアップロードされているサイトがあり、彼はそこから最新のゲームをダウンロードしては、タメシに遊んで面白いかどうかチェックしているのだとか。

たまに自分でゲームデータをアップロードすることもあるようだが、あくまでパソコンにあまり詳しくない友だちに分けてあげる用であり、もっぱらダウンロードがメインとのこと。どちらにしても違法性がかなり高い行動であり、取材班がやめるように彼に言ってみたのだが「捕まらないから大丈夫」と、特に罪の意識はないようだ。

タイではときどき一斉に違法ゲームショップを検挙することがあるが、インターネットに関していえば、まったく対応していないというのが現状だ。わかってて野放しにしているのか、わかっているけど知識が乏しいのかわからないが、ゲーム業界全体の大きな痛手とならないためにも、早急なる対応をお願いしたいところである。