ディスクシステムのディスクはフロッピーではない
ファミリーコンピュータ専用ディスクシステムのゲームは、すべてフロッピーディスク型のディスクカードで販売された。それにより、ゲームソフトを安価で提供できるばかりか、より多くのセーブデータを保存でき、ゲーム展開の幅を広げることができた。また、ディスクカードのパワーではないが、ディスクシステム本体の機能により、カートリッジよりも美しい音で表現できるようになった。
そんなディスクシステムだが、ソフトのディスクカードはフロッピー型をしているだけであり、フロッピーとは違った性質のものなのだという。私たちもここ数年前まではパソコンでフロッピーディスクを普通に使っていたし、思い返せばディスクシステムのディスクカードもフロッピーだったなと理解している人も多いはずだ。
実は、ディスクカードの中に入っている円盤状の磁気フィルムはフロッピーディスクと異なり、音楽に使用していたカセットテープを円盤状にしたものだったのである。つまり、システム的にはフロッピーディスクというより、音楽用カセットテープに近い存在なのだ。とはいえ、実は音楽用カセットテープにもデータを記録できるのをご存知だろうか? 太古のパソコンではデータをカセットテープに記録していたし、ファミコンにもデータレコーダというデータ記録用テープレコーダーが発売されていた。
つまり、任天堂はカセットテープよりも扱いやすく改良したディスクカードを、ゲームソフトとして販売していたわけである。極端な話、ゲームが記録されたカセットテープを購入していたことになる。
久しぶりに『パルテナの鏡』をやりたくなってきた記者がお伝えした。
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