春に見たいグッとくる映画まとめ! 淡い恋模様に花見、コメディーまで

『秒速5センチメートル』(画像は公式サイトより)/(C)Makoto Shinkai/CoMix Wave Films
美しい花を咲かせる桜のように、ひとときの夢を見せてくれる映画。
花に見頃があるように、映画にも季節を受けた見頃があるのかもしれません。
色彩豊かな春の季節が終わってしまう前に、ぜひとも見ておきたい春で旬な名画、紹介します!
『どんてん生活』(1999年)
![どんてん生活 [DVD]](https://getnews.jp/extimage.php?7d26b9ac12af2a9c0f697cbf550c70f7/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51GlvZf-iiL.jpg)
まずは、2月に最新作『味園ユニバース』が公開された、山下敦弘監督の初長編映画『どんてん生活』です。
本作は、山下監督が大学の卒業制作として発表。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2000」のオフシアター部門にて、グランプリを受賞した出世作です。
現在まで続く、山下監督のオフビートな作風がむき出しのこの作品。その中でも必見なのが、大阪の小さな公園で若者たちがまどろむお花見のシーン。絶景の桜のもと、若い男女が和気あいあいと繰り広げる光景は、思わず自分も花見をしたくなるような魅力が宿っています。
学生映画とあなどることなかれ、日本映画史に残るお花見の中のお花見です!
『秒速5センチメートル』(2007)
![秒速5センチメートル [Blu-ray]](https://getnews.jp/extimage.php?e60fd4c58dd5e172b501dececb63ef80/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51EtYpp9RUL.jpg)
続いての作品は、アニメーション監督・新海誠さんの『秒速5センチメートル』。
国内だけでなく、アジアやヨーロッパなど、世界各国の映画祭での受賞も果たした本作。特筆すべきは、新海監督ならではの風景描写の美しさです。
小学校の卒業と同時に、離ればなれになった少年と少女が紡ぐ儚い想いを、山崎まさよしさんの歌う主題歌「One more time, One more chance」と、新海監督による美しい春の桜の風景描写が包み込みます。
その圧巻の映像美は、見ているこちらの心まで澄んでゆくような心地になります! また、懐かしの青春時代や、男女の淡い恋模様が心に突き刺さります……。
『永遠の僕たち』(2011)
![永遠の僕たち [Blu-ray]](https://getnews.jp/extimage.php?130996824a8dd7c770ba41e842a031fc/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51naMH26vBL.jpg)
こちらもまた、淡い恋心を描いた作品『永遠の僕たち』です。
不治の病に冒された少女と、死に取り憑かれた青年の恋の物語。名匠・ガス・ヴァン・サント監督の演出もさることながら、主演のヘンリー・ホッパーさんとミア・ワシコウスカさんの2人の心まで見えるような透明感が必見です。
また、幽霊として主人公に寄り添うヒロシ・タカハシ役には、日本の俳優・加瀬亮さんが出演されています。
春といえば冬が終わり、暖かな日差しにつつまれ、新たな旅たちの季節でもあります。そんな甘酸っぱい別れの涙が、スクリーンいっぱいに輝き出します。
『スプリング・ブレイカーズ』(2013)
![スプリング・ブレイカーズ [Blu-ray]](https://getnews.jp/extimage.php?39b175cfd9f3618f3bd9c4996aa815c2/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51b4u4m3-aL.jpg)
鬼才・ハーモニー・コリン監督が手がけたコメディー映画『スプリング・ブレイカーズ』。「第69回ヴェネツィア国際映画祭」のコンペティション部門に選出された、野心と実力を兼ね備えた怪作です。
アメリカでは一般的なスプリングブレイク(春休み)。全米の大学生の多くが、春休みに太陽と海を求めて、遠くのビーチまで繰り出してゆきます。
本作では、スプリングブレイクを迎える4人の少女を描きながらも、コリン監督ならではのストリートでエモい演出が溢れています。
アメリカの若者達の春を垣間見ることができる、そんな一作です。
『夢』(1990)
![夢 [DVD]](https://getnews.jp/extimage.php?a31b5722f1c1ea5d7d28e45a9542c0a7/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51Q2p0JdN9L.jpg)
最後に紹介するのは、黒澤明監督による『夢』。
国内では出資者が見つからず、スティーブン・スピルバーグ監督による働きがけで制作が実現しました。
黒澤監督自身が見た夢に基づいて制作された本作は、まさに春の訪れのような、色彩豊かな映像の連続。本作は、8つのエピソードで構成されていて、特に、オランダの画家であるフィンセント・ファン・ゴッホさんが登場するエピソード「鴉」では、一面に広がる花々が印象的です。
暖かな小春日和に包まれて夢に溶けてゆくような感覚を、ぜひ味わってみてください!
引用元
春に見たいグッとくる映画まとめ! 淡い恋模様に花見、コメディーまで
関連記事
ヒップホップ映画の金字塔!?「ワイルド・スタイル」が楽しそう
ゆうばり映画祭でW受賞の話題作『私たちのハァハァ』ってなに?
音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB」開催! 禁断の多数決、せのしすたぁ

ウェブサイト: http://kai-you.net
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。