5人に1人が職場に過度なストレス 原因は上司や先輩! 2010年新社会人意識調査
2010年4月入社の新社会人は職場に対してどんな意識を持っているのでしょうか。レジェンダ・コーポレーションは、新社会人1416名に対して意識調査を行い、391名から回答を得ました。その結果、新社会人の約20%が高いストレスレベルの状態にあることが明らかになりました。調査期間は10月22日~31日。
今年4月入社の新社会人も、入社して半年が過ぎました。彼らに職場のストレスについて尋ねたところ「過度なストレスを感じる」と回答した人は19.9%、その理由は「上司・先輩」が73.1%という結果になりました。コメントでは「上司の過剰なプレッシャーにより、最近胃の調子が極めて悪い」など、上司や先輩との関わりによるストレスが挙がっています。
職場環境について「役職に関わりなく、ベテラン・役職者と若手新人が自由に意見を言い合えるか」を尋ねると、「過度なストレスを感じる」と回答した人の60.3%が「自由に意見を言いあえない」と回答。役職を超えて意見を言い合えないなかで円滑なコミュニケーションがはかれずストレスを感じているようです。
また、職場に良き助言者・指導者となる“メンター”がいるかどうかを尋ねたところ「はい」と回答したのは「過度なストレスを感じる」人が32.1%、その他の人は50.2%となり、相談しやすい存在が身近におらず、上手にストレスを処理できていないことがうかがえます。
同社では、「厳選採用で少数精鋭の新入社員を迎える企業が多くなり、一人ひとりに対する精神的な強さを要望する傾向が高まっている」にもかかわらず、新入社員側からは「叱責された・人間性を否定された・仕事を押し付けられた」など繊細さを感じさせるものが多く、人間関係から生じる問題に強くストレスを感じやすいのではないかと分析。上下関係のコミュニケーションが不得意で良好な人間関係にこだわる、ゆとり世代の特徴も背景として考えられています。
新入社員の頃は、社会人としての振る舞いやルールに慣れず、何かと苦労することが多いもの。また、上下関係のコミュニケーションへの対応力が低い後輩にいら立つ上司や先輩も多いのかもしれません。どちらか一方が良い/悪いではなく、より良い関係づくりができるように互いに向き合う努力できればいいのですが、現場の状況はなかなか厳しそうですね。
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京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。
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