小学生も『Word』で授業する! 小学校向けに『Office2010』を使いやすくするソフト
今や、大学ではほとんどの教員が『PowerPoint』を使って授業を行い、黒板に板書をする授業風景は過去のものとなりつつあります。教育機関でのITインフラの整備も初級教育へと広がり、ついに小学生が『Word』や『PowerPoint』で学習発表を行うまでになりました。ゼッタテクノロジーは、教育機関向けに『Microsoft Office2010』を使いやすくする学習支援ソフトウェア『Dr.シンプラー2010クラスマネージャー』を11月30日より発売します。家庭向け『Dr.シンプラー2010Lite』は無償でダウンロード可能。
『Dr.シンプラー2010クラスマネージャー』および『Dr.シンプラー2010Lite』は、小学生を対象に『Microsoft Office2010』を使いやすくし、文書作成や発表などの学習を支援するアドインソフト。ダウンロードすると、『Word』『PowerPoint』上に『きっずリボン』が追加され、小学生向けにわかりやすいメニュー解説や学校行事向けのテンプレートなどを搭載したインターフェースに切り替わります。学年やパソコン操作の習熟度に合わせられる全学年対応。学年別辞書も搭載しており、学びに応じた文字入力が可能です。
また『Dr.シンプラー2010クラスマネージャー』は、ICT(Information and Communication Technology)授業を行う教員向けのツールも搭載。個人フォルダや素材の保存場所を管理できるなど、パソコンを使った授業をバックアップします。価格はオープン、教育機関関係者は、モニター用の無償申込も可能です。
授業中に太陽光が反射する黒板の文字を目を細めながらノートに書いたり、放課後にチョークで真っ白になった“黒板消し”を窓の外でパンパンはたいたりしていた小学校時代の思い出を持つオトナとしては、パソコン上でクリックしながら授業をするのはちょっと味気なく思えてしまいます。でも、これもまた、新しい時代の風景ということなのかもしれませんね。
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京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。
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