生活軽量化計画:復刻した「ひとりサイズ」のコーヒーメーカー(ガジェット通信 深水英一郎)

アロマボーイ

ひとりぶんコーヒーメーカー「Melitta アロマボーイ」

色合いがなんともいえない。
あえての、ちょっと日ヤケしたような色です。
最近のコーヒーメーカーにこの色合いのものはないですよね。
でも、頭のなかのイメージにある、昔のコーヒーメーカーってこんな感じです。
1979年に発売された「アロマボーイ」の復刻版、だそうです。

スイッチひとつとっても、いいあんばいに角がとれてて、なんかかわいい。

アロマボーイ「すごくちいさいです」

そして実物をみて驚いたんですが、めっちゃちっさいです。
水タンクの部分、メモリ「2」までいれると、普通のコーヒーカップ2杯分。
僕のいつも使っているマグカップなら1杯分です。

アロマボーイ「マグカップなら一杯分ですね」

まさに、一人用コーヒーメーカーですね。

自分のための一杯のコーヒーをいれるためのものです。

かわいいが、美味い

特筆すべきなのは、コーヒーの香りがよく美味いということ。

まずは見た目がかわいくて「レビューしてみようよ」ということになったので、味の方はあまり考えず、ちょっとナメてたんですが、実際にこのアロマボーイでコーヒーをいれてみると、実に「美味い」のです。

同じ豆、同じ挽き方で、自分でハンドドリップして淹れたコーヒーより美味い。

お前のハンドドリップに問題あるんだろう、と言われるかもしれませんが、アロマボーイで淹れたコーヒーを飲んでびっくりして、改めてしげしげとアロマボーイを観察することになりました。

フィルター部分をのぞき込むと、コーヒーの落ちる穴が一番底の部分についているわけではなくて、途中に空いています。

アロマボーイ「香りの秘密?」

普通にここに水を流し込むと、底に水がたまることになります。たまった水が、この途中にある穴から落ちていく。

コーヒー豆から香りをうまく抽出する秘密がここにあるのでしょうか。

フィルター部の一番底に穴があると、上から注がれたお湯が、そのままスーッと落ちていってしまい、コーヒー豆の中をお湯が通る時間ってのがどうしても短くなってしまう。しかし、途中に穴があると、フィルターの下の方にお湯がたまり、豆とお湯の接触時間も長くなります。ほどよい時間豆の中を通過していくため、香りがよくコーヒーが美味しくなるということなのでしょうか。

このコーヒーメーカーを出しているMelittaさんのフィルターを調べてみると、底に穴があるタイプと、今回のアロマボーイと同じ、途中に1つ穴があるタイプがありました。アロマボーイと同じタイプのフィルターは「アロマフィルター」という名前で、香りを引き出す仕組みになっているという説明です。このアロマボーイは、そちらのタイプだということになります。

アロマボーイ「粉がふくらんできた」

水タンクのメモリ2まで水を入れてスイッチを入れると、すぐにポコポコというお湯の音がしてきて、お湯が出たり止まったり、間歇的にお湯が細く注がれていきます。4分ほどで完成。途中、チラチラとコーヒー豆の様子を覗いてみると、ハンバーグみたいにふっくらと膨らんで、いい香りがただよってきました。

アロマボーイ「80-85度のお湯」

ポコポコという音。コーヒーを淹れる香り。ちいさいからといって、ナメてはいけません。こんなにコンパクトですが、きっちり仕事をしてくれるコーヒーメーカーでした。

アロマボーイ箱

メリタジャパン
http://www.melitta.co.jp/

――見たことのないものを見に行こう(ガジェット通信)
#生活軽量化計画

(写真撮影協力:mochimi)

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深水英一郎(ふかみん)

深水英一郎(ふかみん)

トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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