電話とメールの違いは“同期”か“非同期”かの違い
今回はmojixさんのブログ『Zopeジャンキー日記』からご寄稿いただきました。
電話とメールの違いは“同期”か“非同期”かの違い
「電話するならまず先にメールでアポを取るべき」『Togetter』
http://togetter.com/li/52775
“電話をかける側は「突然相手の時間を奪っている」ということをそろそろ自覚すべき”というHamachiya2さんの提言と、それに対する反応をまとめたもの。 “電話するならまず先にメールでアポを取るべき”というのはちょっと大げさな気がするが、基本的な考え方としてはその通りだと思う。
電話というのは、相手の仕事や生活にリアルタイムで“割り込む”ので、相手に対して高い認知コストを要求するものだ。メールより電話のほうが話が早い場合はもちろんたくさんあるが、その効率は、高い認知コストの上に成立している。
「メールで電話のアポを取れ」とまでは言わないが、電話をするときは、相手の仕事や生活にリアルタイムで割り込み、高い認知コストを要求しているのだという理解が、常識になってほしいとは思う。
電話とメールの違いは、ITの用語で言えば、“同期”か“非同期”かの通信方式の違いだ。“同期”型の通信というのは、「他のすべてのタスク(仕事)をストップして、いますぐこの通信だけに集中せよ。そして、この通信が終わるまで、他のことは一切するな」というものである。これは緊急時などにはいいが、日常的に用いるには、あまりにもコストが高い方式だ。通常は、「都合のいいときに返事してね」というふうに、応答するタイミングを相手にゆだねる“非同期”型の通信のほうがいい。
営業などの場合は、電話や訪問というリアルタイム系の通信、“同期”型の通信が、いわば仕事の中心である。いつも電話に対してスタンバイしていることがあたりまえなので、他の人もそうだろうと思い込みやすいのかもしれない。
“知的生産”のためには、割り込まれずに集中できる“一定の時間のかたまり”が必要である。この理解が前提になっていて、相手の“一定の時間のかたまり”を尊重する気持ちがあれば、リアルタイムに割り込む“同期”型の通信は、緊急時や、早急な解決が必要な場合にのみ用いるべき、という方針が出てくるのが自然だろう。
しかし最近では、電話してもいっこうに出ないのに、『Twitter』ではどんどん発言している、といったケースもあるらしい。『Twitter』でどんどん発言しているというのは、集中して“知的生産”しているわけではないことを、自らストリーミング放送しているようなものだろう。こういう場合は、「おい、『Twitter』やってるなら返事しろよ!!」と、“割り込み”をかけてもいいと思う。
執筆: この記事はmojixさんのブログ『Zopeジャンキー日記』からご寄稿いただきました。
文責: ガジェット通信
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