スパイクがFlashゲームを作って共有する新サービス『ニコゲー』をリリース
『侍道』シリーズや『喧嘩番長』シリーズなどで知られるゲームメーカーのスパイクが、『ニコニコ動画』ユーザー向けに新サービス『ニコゲー』をリリースしました。ユーザーがブラウザ上でFlashゲームを作成し、ユーザー間で共有できるコミュニティサービス。グラフィックや音などゲームの素材も共有できることが特徴で、さまざまなユーザーが参加して、素材やテンプレートを組み合わせたゲームを作ることができます。
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『ニコゲー』は、“ゲームを『つくる』+『シェアする』+『ニコニコする』”をコンセプトに打ち出しています。ゲームや素材を作成するユーザーと、公開されたゲームを遊ぶユーザーが、ゲームを通してコミュニケーションするのがポイント。SNSの機能もあり、ほかのユーザーをフレンド登録したり、日記を公開することができます。
・ゲームを作る
『ニコゲー』には、ブラウザ上でゲームを作成する『ジェネレーター』と呼ばれるツールを用意しています。『ジェネレーター』は、アクション、シューティング、クイズなどジャンルごとに用意されており、動作やステージ、グラフィック、効果音、BGMなどをツール上で設定してゲームを作成可能。『ジェネレータ』は毎月新しいものが追加されるそうです。
プログラミングの知識は不要で、最初はテンプレートとして用意されたゲームをカスタマイズしてゲームを作ることもできます。ほかのユーザーが作成したゲームをカスタマイズして作成することもできるので、同じゲームの続編を作ったり、ステージやキャラクターを追加して楽しむこともでき、『ニコニコ動画』のように派生作品による盛り上がりなども期待できそう。
・素材のみで参加も可能
ゲームづくりに自信がないユーザーは、素材の作者として参加することも可能。「絵が描ける」「音が作れる」という人は、自分で作成した画像や音データを『素材おきば』に公開することができます。
プログラム、グラフィック、サウンドで“分業”できるのが『ニコゲー』の最大の特徴で、これにより幅広い層のクリエーターが参加してコラボレーションしたゲームが作られていきそうです。
・ゲームで遊ぶ
多くのユーザーは「まずゲームで遊ばせろ!」と思うはず。オープン時には、スパイクに所属するプロのクリエーターが制作した数多くのゲームが遊べるので、まずは何も考えずにゲームで遊んでみましょう。スパイクのゲーム、ユーザーが作成したゲームを合わせて、9月15日14時時点で既に412本のゲームが公開されています。
ユーザーは自分が遊んだゲームについて、「GOOD」「BAD」の評価ができるほか、コメントを残したり、日記を書くことができます。プレイヤーが参加してゲームの人気を盛り上げていけるのは『ニコニコ』ならではの仕組みと言えそうです。
・ゲーム制作を中心としたSNS
『ニコゲー』に登録したユーザーは、マイページ上に日記を公開したり、ほかのユーザーをフレンド登録してメッセージを送受信できるSNS機能が利用できます。
ユーザーのアバター『ニコキャラ』は、1ユーザーで複数の『ニコキャラ』を持ったり、パーツのレイアウトが自由にできるユニークなもの。『ニコキャラ』用のアイテムは、『ニコゲー』内のユーザーの行動で入手できる『ニコイン』や、『ニコニコ動画』が提供する『ニコニコポイント』を使って入手できます。
イラストや動画と比べて、プログラミングが必要なゲームは作ってみるのにはハードルが高いジャンル。ブラウザでゲームが作れるサービスとして『Rmake』や『wonderfl Flash-Games』、『タルク星の人々』などがありますが、参加するユーザーでコミュニティのカラーは変化するもの。『ニコニコ動画』の世界観やユーザーを中心とした『ニコゲー』からは、どんな作品が生まれてくるのでしょうか。今後に注目してきたいと思います。
画像:『ニコゲー』より引用
ニコゲー( http://www.nicoga.jp/ )
ニコゲー
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
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