クリストフ・ヴァルツ&メラニー・ティエリー出演! テリー・ギリアム監督新作近未来映画の邦題は『ゼロの未来』

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『ブラザーズ・グリム』(2005年)『ローズ・イン・タイドランド』(2005年)『Dr.パルナサスの鏡』(2009年)と、近年はファンタジー作品の印象の強いテリー・ギリアム監督ですが、一躍その名を轟かせることになった『未来世紀ブラジル』(1985年)や時間と記憶に関して正面から描いた『12モンキーズ』(1996年)といった骨太なSFもコアな支持を集めているのはいうまでもないところ。そんなギリアム監督が近未来を描いた最新作『The Zero Theorem』の邦題が『ゼロの未来』に決定。春にオープンするYEBISU GARDEN CINEMAや新宿武蔵野館などで2015年5月16日より公開されます。

ギリアム監督にとって久々のSFとなる本作は、コンピューターが支配する世界が舞台。謎めいた数式「ゼロの定理」の解明に挑む孤独な天才コンピューター技師・コーエンが、魅力的な女性ベインスリーと出会って人生が変動しはじめるという人間の存在意義と生きる目的を謳いあげるヒューマンドラマとのこと。
ギリアム監督は「『未来世紀ブラジル』を作ったとき、当時我々が生きていた世界を描こうとした。『ゼロの未来』は私が思うに、我々が今住んでいる世界の一端だ」といい、さらに「我々は正直で、ファニーで、美しくて、スマートで、驚きに満ちた映画を作ろうと試みた。複雑な現代に生きる男が、彼の人生の意味を問うシンプルな映画を。避けられない人間関係や愛への渇望、満ち足りた魅惑的なキャラクター、そして意味深く賢くウィットに富んだ脚本が、簡単に答えが出ない疑問を提起するのだ。皆さんが最近目にする映画とは異なる作品であればと思う」と意味深なコメントを寄せています。

主演のコーエン役は、本年度のゴールデングローブ賞に『ビッグ・アイズ』で主演男優賞(コメディ/ミュージカル部門)にノミネートされたクリストフ・ヴァルツ。相手となるベインスリー役は、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の『海の上のピアニスト』(1998年)をはじめ、フランス映画を中心に活躍するメラニー・ティエリーをキャスティング。また、ウェス・アンダーソン監督の『ムーンライズ・キングダム』(2012年)や『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014年)などに起用されている注目株ルーカス・ヘッジズも重要な役どころで出演しています。

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公式サイトは、現在のところ邦題とキャスト、ロードショーの日付が確認できるのみ。10年前のホームページのようなフォントと背景というのが、逆にSFっぽさを際立たせています。

「我々の人生に意味を与えてくれるものはなにか?幸せを与えてくれるものはなにか?」という哲学的な命題に挑んでいるギリアム監督の最新作。重厚なキャストの演技も含めて、骨太なSF作品として期待したいところなのではないでしょうか。

『ゼロの未来』ストーリー

近未来世界。世間になじめない天才コンピューター技師コーエン(ヴァルツ)は、謎の定理を解明する義務を任される。荒廃した協会に一人で住み、定理の解明と人生の目的を知る為、ある電話を待ち続ける。ある日、パーティーに連れ出されたコーエンはそこで魅力的な女性ベインスリー(ティエリー)と出会う。強引なベインスリーに最初は迷惑するコーエンだったが、次第に彼女に惹かれていく。また同じ頃、会社の社長の息子でコーエンと同じくコンピューターの天才であるボブとも交流が始まる。閉ざされた世界で恋を知ったコーエンは生きる意味を知るが・・・。

『ゼロの未来』クレジット

監督:テリー・ギリアム『未来世紀ブラジル』、『12モンキーズ』、『Dr.パルナサスの鏡』、『ローズ・イン・タイドランド』、『ブラザーズ・グリム』
出演:クリストフ・ヴァルツ(『ビッグ・アイズ』『イングロリアス・バスターズ』、『ジャンゴ 繋がれざる者』、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの
飛行船』)、デヴィッド・シューリス(『ハリー・ポッター』シリーズ、『戦火の馬』)、メラニー・ティエリー(『海の上のピアニスト』、『バビロンA.D.』)、
ルーカス・ヘッジズ(『ムーンライズ・キングダム』『グランド・ブダペスト・ホテル』)
製作:リチャード・D・ザナック(『スウィーニー・トッド』、『猿の惑星』)、ディーン・ザナック(『ロード・トゥ・パーディション』)
原題:The Zero Theorem 
提供:ショウゲート、ハピネット  配給:ショウゲート

映画『ゼロの未来』公式サイト
http://www.zeronomirai.com/

(c)2013 ASIA & EUROPE PRODUCTIONS S.A. ALL RIGHTS RESERVED.

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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