【製品レビュー】唯一無二のレンジファインダーなデジタルカメラ『ライカM9』
インタフェースについても、これまでのM型ライカ同様、必要なものだけを搭載し、すばやく調整できるよう配慮されています。トップカバーに配置されているのは、電源/モード切替スイッチとシャッタースピード切り替えのダイヤルのみ。
デジタル調整に関しては、すべて背面の「メイン設定リング」「十字キー」「MENU」ボタンで行えます。またよく使うであろう機能には「PLAY」「DELETE」「ISO」「INFO」などのボタンが割り当てられています。
設定可能項目はシャッター速度やISO、シャープネス、彩度、コントラストなどの基本設定から、フラッシュの同調速度やフラッシュシンクロ、DNG(RAW)ファイルの圧縮有無、色空間(sRGB/AdobeRGB)などにわたります。
ISO感度は80~2500まで設定可能となっており、画面解像度は5212x3472画素(1800万画素)まで対応。シャッタースピードはバルブおよび8~4000分の1秒(2分の1ステップ)まで対応しています。連続撮影は約2コマ毎秒で最大8コマとなっています。
今回はズマリットM f2.5/50mmにて、スナップ中心に撮り歩いてみました。デジタルカメラとしてかなりのハイスペックである『ライカM9』でなのですが、他社のフルサイズセンサーの一眼レフを持ち歩いているときと明らかに感覚が異なります。ボディが小さいからとり回しが楽というのはあるのですが、それだけではないように感じられました。身軽ではあるけれど、じっくりと狙って何かを追う、というスタイルにさせる何かが『ライカM9』には潜んでいるように思えたのです。記者が単に『ライカ』と言うブランドの重みに飲まれているとも言えなくもないですが、“撮る”という行為に向き合わせてくれる何かが、このデジタルカメラにあるような気がしました。
『ライカ M9』本体の市場価格はおよそ73万8000円(税込み)。決して安くはないですがまとまったおカネがあれば、本当に欲しい!と思わせる写真機でした。ちなみに市場では今でも品薄のようです。おひとついかがでしょうか。
※大きい撮影サンプルはこちら
https://getnews.jp/?page_id=80126
ライカ M9 (メーカーページ)
http://jp.leica-camera.com/photography/m_system/m9/
■関連記事
【レビュー】いよいよ発売!『LEICA X1』 実写インプレッション
“カメラ女子”に次の1本はコレ! シグマの一眼レフ用レンズ『17-50mm F2.8 EX DC OS HSM』製品レビュー – ガジェット通信
超広角!な一眼レフ用ズームレンズ『シグマ12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL /HSM』
3Dハイビジョン動画が撮影可能なデジタルカメラ『FinePix REAL 3D W3』を富士フイルムから発売へ
ゴルフのスイングチェックに! カシオがハイスピードデジカメ『EX-FC160S』発売へ
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。
