日本シリーズの西岡選手の守備妨害は実は最善策だったという推理(非天マザー by B-CHAN)

日本シリーズの西岡選手の守備妨害は実は最善策だったという推理(非天マザー by B-CHAN)

今回はB-CHANさんのブログ『非天マザー by B-CHAN』からご寄稿いただきました。
※この記事は2014年10月30日に書かれたものです。

日本シリーズの西岡選手の守備妨害は実は最善策だったという推理(非天マザー by B-CHAN)

ルールを知る西岡選手の守備妨害が意図したモノである可能性

みなさん、こんにちは!

B-CHANです。

ボクはスポーツ好きなので、この非天マザーでもいくつかの記事を書きました。

プロ野球も好きで、12球団全部のファンです。

なぜ12球団全部のファンかというと、こういう考えだからです。

「どこかの企業のファンになることは損という考え方」 2010年07月07日 『非天マザー by B-CHAN』
http://www.b-chan.jp/entry/20100707/1278491880

例えば、特定のチームのファンになってしまうと、そのチームが日本シリーズが出ない年は面白く無いですが、全チームのファンになれば、毎年、すべての試合を楽しめますからね。

というわけで、今年の日本シリーズも楽しませてもらいました。

個人的には1試合でも多く見たいので第7戦までもつれてほしかったですが、第5戦で日本一が決まってしまいました。

それにしても珍しい幕切れ。

審判の判定はバッターランナーであるタイガースの西岡選手の守備妨害でのゲッツーによる試合終了。

動画を見てください。

「西岡の守備妨害で試合終了、ホークス日本一に」 2014年10月31日 『野球まとめに自信ニキ』
http://www.yakyu-niki.com/2014/10/1030game-set.html

1死満塁の場面でバッター西岡。

西岡選手の打った球は、まずは本塁へ送られて2アウト、そしてキャッチャーから1塁へ投げた時に送球が逸れます。

これによってランナーがホームインして、タイガースが同点に追いついたのかと思いましたが、すぐに守備妨害の判定。

打ったバッターは1塁へ走る時に、ラインの外側を走らなければいけないんですが、西岡選手は内側を走ってしまったんですね。

これは誤審でも何でも無く、ホークスもタイガースも選手監督みんなが認めるところですし、基本ルールなので、まあ仕方が無いです。

これをセーフにするほうが誤審です。

問題は、なぜ、この基本的なルールを西岡選手のような一流プレーヤーが違反したのか、という点です。

可能性はいくつか考えられます。

まず、ルールを知らなかった、という可能性。これはありません。これほどのベテラン選手がこのルールを知らないはずは絶対にありません。なので、これは除外。

知らなかったのなら、知らなかったから内側を走ったと言えます。つまり理由なんてありません。

が、西岡選手には、それはありえないわけです。

つまり、ルールを知った上で西岡選手は内側を走ったわけです。

なので余計に理由を知りたくなりますよね。

そこで推理です。

実は、今回の件で、西岡選手の守備妨害に注目が集まってしまっていますが、西岡選手が1塁に到達するタイミングと、キャッチャーから送られたボールを見てください。

仮に西岡選手の守備妨害が無かったとしても、タイミング的には完全にアウトなんですよ。ゲッツーで試合終了です。

結果は守備妨害でアウトになりましたが、守備妨害じゃ無かったとしてもタイミング的にアウトだったわけです。

当然、それは西岡選手は打った瞬間に気付いたでしょう。

「あ、マズい、この打球だと普通に走ればゲッツーで試合終了だ。」

そこで、西岡選手は考えたわけです。

どうせゲッツーになるのなら、あえてラインの内側を走れば、キャッチャーからの送球が逸れるかもしれない。

そうすれば1塁はセーフになるかも知れないし、審判ももしかしたら守備妨害を見落とすかも知れない

わかりますか?

次の2つの後者を選んだわけです。

普通に走ってそのままゲッツーで試合終了
意図的にラインの内側を走ってキャッチャーからの送球が逸れてセーフで審判も守備妨害を見落とす可能性に掛ける

どうせアウトになるのなら、後者を選んだ方が賢いと思いませんか?

ボクがもしバッターで、あの球を打ってしまったのなら、その瞬間、そう考えると思います。

守備妨害をして無ければ、そもそもアウト。

だったら守備妨害をして幸運が転がり込む可能性に掛ける。

守備妨害に注目が集まりますが、守備妨害をしてなくてもアウトだった点がポイントです。

まあ、西岡選手の心の中まで読めないので、これはボクの推測ですけどね。

さっきも書いたとおり、西岡選手がルールを知らないはずはありません。

ルールを知っている西岡選手が、ルールを知りながらラインの内側を走るというのは、あの打球を打ってしまった後に採れる最善の策なんですよ。

これもご参考に。

「普段の西岡選手の走塁と満塁時の走塁」 2014年10月31日 『めも録』
http://www.pasopedia.com/notes/20141031.html

以上、推測ですが、合理的だと思いませんか?

間違ってたらゴメンナサイですが。

もしかしたら、そういう思考は無くて、単にテンパッて、知ってたはずのルールがあの瞬間だけ頭から飛んでいったのかも知れませんけどね。

ただ、そもそも論としては、サファテの投げる球をもう1球待つべきでしたよね。

待って、ボールなら押し出しで同点ですし、仮にストライクだったとしても、まだ2ストライクなんですから。

ま、終わったことは仕方がありません。

でも、こういう興味深い推測をさせてくれた両チームの選手に感謝です。

野球って筋肉だけのスポーツじゃ無いんですよ。

筋肉と頭脳の併用スポーツです。

だから面白いんですよね。

来年も12球団を応援しますよ!

今回、これを書いたのは、別に西岡選手がどうというわけじゃないんですよ。

野球に限らず、世の中で何かが起こった時に、ほとんどの人は、

「●●が悪い」

「●●のせいだ」

と言う論調になりますが、そういうのに流されるのではなくて、

「なぜ、そういう現象が起こったのだろう」

と考える姿勢を持って欲しいと思うからです。

STAP細胞や、パソコン遠隔操作事件、政治資金問題、芸能スキャンダルなど、単にニュースを見て善とか悪、つまり擁護や批判の両極端な反応を示すだけなら誰でもできます。

でも、それに対する理由を推理する人はごく一部です。

考えることが他の動物と違う人間らしさだと思うんですよね。

推理なので当たり外れはもちろんあります。

その過程が大切です。

論理的にどうやってその推理を導いたのか。

みなさんもぜひ、現象に対する理由・根拠を考える訓練をしてみてくださいね!

執筆: この記事はB-CHANさんのブログ『非天マザー by B-CHAN』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年11月04日時点のものです。

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