アニメ『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』浪川大輔インタビュー「バトルシーンの爽快感を味わって」[オタ女]
2005年10月、テレビ東京系列で放送開始された特撮シリーズ、「牙狼」。最新のCG/VFX技術を駆使し、派手なアクションシーンと雨宮慶太監督が生み出す独特の筆文字を取り入れたスタイリッシュな映像で、大人のための特撮ドラマとして独自の歴史を作ってきました。
そんな牙狼の初のアニメシリーズ『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』が10月よりスタート。監督には期待の新鋭・林祐一郎さん、シリーズ構成・脚本にはTVアニメ「進撃の巨人」の小林靖子さんを迎え、これまでの牙狼のイメージと一味違うファンタジックな雰囲気もアニメファンの間で話題を呼んでいます。
主人公のレオン・ルイスを務めるのは、人気声優の浪川大輔さん。黄金騎士ガロの称号を受け継ぐ選ばれし者ながら、母の死のトラウマに縛られ時に鎧が暴走してしまうという、難しいキャラクターを演じています。今回は浪川さんに役作りやアフレコで苦労した点などお話を伺ってきました。
―『牙狼』初のアニメシリーズ『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』がいよいよスタートしましたが、主役に起用されての感想はいかがですか?
浪川:アニメ版は初ですが、『牙狼』を知っている人は多いと思います。そういった点でプレッシャーも感じましたが、アニメだからこそ表現出来る事、今まで出来なかった事を観ていただきたいなと楽しみな気持ちでした。
―私も拝見させていただきましたが、絵のタッチはこれまでの牙狼のイメージと違って新鮮で、でも牙狼の醍醐味である迫力のアクションシーンもあって、とても楽しめました。
浪川:CGが上手に使われていて、大人が楽しめる内容になっています。『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』は小林靖子さんが脚本を担当されていますが、小林さんは実写版の『牙狼』の脚本も書かれていた方なので、世界観の統一感があって、ストーリーがリンクしている部分があって実写版のファンの方も楽しめる仕上がりになっています。
逆に『牙狼』をこれまでご覧になった事が無い方にとっても、完全オリジナルストーリーのアニメなので、この作品を入り口にしてもらえると嬉しいです。
―このレオン・ルイスというキャラクターを演じるにあたって意識したのはどんな所ですか?
浪川:僕が演じたレオンは、基本的にはクールなキャラなのですが、アツイ部分もあって揺れる気持ちも持っていて。そんな鎧の中に隠れた人間らしさを伝えたいなと意識して演じました。ファンタジーテイストの強い作品ではありますが、共感して欲しいという想いがあります。
―監督や音響監督からの要望はありましたか?
浪川:「アニメアニメしたくない」という要望がありました。決め過ぎないで欲しいと。僕は小さい頃から特撮物やヒーロー物が好きだったので、必殺技が出てくれば思い切り決めたいという気持ちがあるんですが、「そういうのは入れないで」と言われて。
―例えば「叫ぶ」シーンであっても声をガッツリ作るというより、浪川さんそのままの声を活かして欲しいという事ですね。
浪川:そうですね、そこは実写版の様に演じて欲しいと。監督は普段はとても穏やかなのですが、スタジオにいって音響監督さんを通じて指導されたり、ダメ出しされたりする時は、打合せを始めると30分以上続く事もよくあって、本編より長いという(笑)。初監督で気合が入っているのももちろん、作品へのこだわりの強さが伝わってきました。
―確かに『牙狼』の世界観ってハマればハマるほどアツくなってしまうというか……。かといって、まだ『牙狼』を知らない方にとってハードルが高いストーリーというわけでは無いんですよね。誤解されがちですが。
浪川:そうなんですよね。「牙狼は重い」というイメージを持っている方がいるかもしれませんが、人間ドラマはとても面白いし、バトルシーンは爽快感があってスカっとするし。あと設定や作品全体の雰囲気が懐かしい様で、今の時代に通じる部分があるというか。「アニメだから」「これまでの実写を観ていないから」と敬遠せず、まずはバトルシーンの格好良さだけでも楽しんで頂きたいと思います。
―今日はどうもありがとうございました!
「牙狼 -炎の刻印-」
監督 林祐一郎
シリーズ構成・脚本 小林靖子
制作 MAPPA/東北新社
製作 東北新社
テレビ東京系6局、スターチャンネル(BS10ch)【無料放送】、CSチャンネル・ファミリー劇場にて放送中!
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http://otajo.jp/37147 [リンク]
(C)2014 「炎の刻印」 雨宮慶太/東北新社
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