ライブドア元人事が本を出したっぽい 実はライブドアは「さくら」に名称変更しようとしてた?
元ライブドア人事の著者がライブドアの内情を綴った書籍『社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話』を出版したらしい。やたら長いタイトルなので以降は『ライブドア元人事の本』とする。
ワイコバこと小林佳徳(こばやしよしのり)氏がライブドア時代に体験、経験したこと、退社後のことは外部からの情報でうまくまとめられている。
そもそも世間ではライブドアが現『LINE』と知っている人はどれくらいいるのだろうか? ライブドアは2010年にNHN Japanから69億円で買収され完全子会社となった。
ライブドアの歴史というのは実に面白く、当初は無料プロバイダ運営を行っていた。主な収入は広告でユーザーがプロバイダ接続中は画面下に赤色の広告が表示される仕組み。じゃあホリエモンがその無料プロバイダを作ったのかというとそうではなく、ISPブランドとサービス名をオン・ザ・エッジに譲渡。その後オン・ザ・エッジがライブドアへ社名を変更した。
ではこの本に書かれていない逸話を紹介。ライブドア事件後に社名を変えたいと元社長である平松庚三氏が言い出した。その社名案が「さくら」というもの。なぜその名になったのかと聞いたところ「日本人なら誰でも知っているから」という極単純な発想。確かに発想的には悪くないと思う。しかし当時のライブドア社員達が「ライブドアのブランドを捨てたくない」と言い結局社名もポータルサイト名もそのままとなった。現にNHNに買収後もライブドアブランドは残っている。
上記の「さくら」の例は私がたまたま聞いた話だが、この『ライブドア元人事の本』にはあまり知られていないことが沢山書かれている。2006年1月のライブドアショックでどん底に落ちたライブドアがLINEで再上場し1兆円企業になるとは……。
※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。[リンク]
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