どうしたら会話が続くのか。気をつけたい4つのこと。
いくらでも話をしていられる人もいれば、すぐに話が続かなくなってしまう人もいます。会話はコミュニケーションだから、続ける工夫ができればもっと人生は楽しくなるのではないでしょうか。今回はkomoko-iさんのブログ『かみんぐあうとっ』からご寄稿いただきました。
どうしたら会話が続くのか。気をつけたい4つのこと。
人と会話するとき、どういうわけか話が続かないということあります。どうして話が続かないのか、どうしたら話が続くのか考えてみたので書いてみます。
まず、まとめてポイントを書き出してみます。
どうしたら会話が続くのか。
* 会話を続けるスキルというのは一日や二日で身につくものではない
* ある程度の場数や経験は必要
* 雑誌的な情報、雑学みたいなものは知らないよりは知っていた方がいい
気をつけたい4つのこと
1. 相手が知らない言葉、専門用語を連発していないか
2. 相手の言いたいことをつかめているか
3. 相手の言いたいことをちゃんとつかめていなくて自分がズレた反応をしていないか
4. ネガティブな反応をしていないか
今コミュニケーション・ストラテジーについて勉強していて思うのは、根本的に伝えたいと思うことがないと話というものは続かないものではないかということだったりします。
興味関心がないことを語ろうと思っても語れないですよね。逆に言えば、興味関心があること情報知識として持っていることはいくらでもしゃべれますし、会話する時、お互いに興味関心分野がかぶっていると話がしやすい続きやすいというのはあると思います。
社会に出るとさまざまな年齢の人、さまざまな職業の人と話をする機会が出てきます。その場をもたせるためだけだったら天気の話でもいいですし、食べ物なんかの話でも案外もちます。テレビ番組のいいともでタモリさんはよく食べ物の話をしているように思います。あれは美味しい。これは美味しくない。私は食べれない。それは食べたことがない等、食べ物の話だったら、どんな年代の人でも話すことがありますし、食べ物がターゲットなのでだれも傷つけることはないというのがあります。
会話を続けるスキルとして、さまざまな情報や知識は持っていないより持っていた方がいいということはあります。雑誌的な情報知識で十分で、別に専門知識でなくてもいいのですよね。ある特定の分野について専門知識があるということはよいことですが、専門知識がある同士で会話をするのならまだしも、そうではない人、専門知識がない人に専門的なことを語ったとしてもちんぷんかんぷんですし、むしろ嫌がられます。専門知識があることを自慢したいのかと。専門用語などもそうですね。自分にとってはなじみのある専門用語でも相手にとっては専門外の知らない言葉かもしれません。さきほど、コミュニケーション・ストラテジーという言葉を使いましたが、コミュニケーション・ストラテジーという言葉を知らない人にとっては、「なんですかそれは?」と眉間(みけん)に皺(しわ)を寄せたくなるものだと思います。ここではあえてあとから引用するために冒頭のあたりで使いましたが、会話が続かない原因として相手が知らない言葉、専門用語を連発していないか考えてみた方がいいです。知らない言葉があったとして、いちいち相手に尋ねるのもどうかと思うのが人間の心理です。たいていは「何かこの人の話はわからないなぁ」ということで終わってしまうものです。
会話を続けていく上で、勘がよい人というのはいらっしゃいます。うまく相手の言いたいことをつかみとってくれる人です。相手の言いたいことをつかみとれない人というのは実際います。「いや、そういうことを言ってるんじゃないんだけど」と言いたくなることはありませんか?
その人はその人のものさしで話を聞いています。その人の視点で話を聞いて反応していて、その反応に「は?」「へ?」となってしまう。これは会話が続かない原因になると思います。
相手のそういった反応について鷹揚(おうよう)にかまえるか、あるいは「いや、そうじゃなくて私が言ってるのは○○○」と訂正するか、それはその人個人にまかされますが、そうですね、言いたいことをつかみとれない人というのは、だれに対してもそういう感じだったりします。「あの人ちょっとズレてるよね」と言われたりするタイプですね。天然ボケというのもそれに近い気もしますが、本人的には悪気はなくて、天然なので仕方がないと思われることが多いです。とはいえ、ビジネスの場面になると天然では済まされないことの方が多いので、難しいですね。
また、相手の発話に対してネガティブな反応をしても会話というのは続かなくなります。人はネガティブな反応というのは普通嫌うものです。ココでも書きましたが、人は自分の話について基本的にうなずいてほしいものだったりします。否定されたり反発されたりすると話をしたくなくなるというのはあります。
相手の言いたいことをつかめる(推測できる)能力というのはあった方がいいです。言葉の裏の裏まで読む必要はありませんが、この人はこういう話をしたいのだな、それだったら自分はこういう話題を知っている、と話をすることができます。ある意味会話というのも訓練なのかもしれません。訓練というか場数というか。
コミュニケーションを普段からよくとっている人、会話をしている人とは緊張することなく会話が続くと思います。今までの会話経験、会話履歴からだいたいお互いの思考がわかります。お互いの思考がだいたいわかると会話はしやすいです。逆に初対面だと何を話していいかわからないということがあると思います。そういう時は天気の話や食べ物の話からはじめてみるといいかもしれません。
また、さまざまな人と会話を普段からしている人というのは、会話慣れしていて、会話の勘がつかめているというのはあると思います。どういう風に話をすれば話が続くのか経験的にわかっているのだと思います。一方的に話をするのではなく、相手にも話させる、相手に話を振ることができる。そういう人はよいと思います。
口数の少ない人、自分からは話を切り出さない人というのはいらっしゃいます。あるオフ会でひとり黙って聞き役になってしまっている人がいて、ずっと気になっていたのですが、私からどういう話を振っていいかわからないということがありました。ずっと聞き役になっていた人、その人が話をできそうな話題をその場にいた別の人が振ってくれて、「ああ、よかった」と心底思いました。せっかくオフ会で集まったのですから、聞いてばかりではなく話をしてほしいですよね。無理に話をする必要はありませんが、自分の話もできる範囲でいいのでしてほしい、そう思います。こういうことが好きだとかこういうことにハマっているとか。
どうしたら会話が続くのか。このへんでまとめてみようと思います。
会話を続けるスキルというのは一日や二日で身につくものではないと思います。ある程度の場数や経験は必要になってくると思います。いつも同じ年くらいの友達としか話をしていなければ、いざ年上の人と話をしようと思ってもなかなか話が続かなかったりするものです。社会人になり、会社等で働くようになって上司や先輩と話をする機会が増え、だんだん話せるようになったりするということはあります。最初は続かなくてもいい。最初は続かないのが普通だと思います。中にはうまく会話をリードしてくれる人もいます。そういう人の会話を参考にしてみるというのもいいと思います。
雑誌的な情報、雑学みたいなものは知らないよりは知っていた方がいいです。
自分の知っている情報が相手にとって役立つこともあるかもしれませんし、世間で話題になっていることもなんとなく知っているだけでもちがってきます。詳しく知らなくてもいいと思います。自分があまりよく知らない話題だったら、知っている相手にどんどん聞いてみれはいいと思いますし、人は自分が知っていることに関しては語りたがる傾向にあるのでちょうどよいのではないでしょうか。
そして会話を続ける上で大事なのは、
* 相手の言いたいことをつかめているか
* ちゃんとつかめていなくて自分がズレた反応をしていないか
* ネガティブな反応をしていないか
だと思います。そのあたりも気をつけた方がいいと思います。
自分が言いたいことを言うことに夢中になって全然相手の言うことは聞けていないということあります。そういう場合、相手が実は退屈をしているということもあります。会話というのは、言葉のキャッチボールなので、お互いやりとりして楽しみたいです。
執筆: この記事はkomoko-iさんのブログ『かみんぐあうとっ』より寄稿いただきました。
文責: ガジェット通信
■最近の注目記事
『カイジ』の鉄骨渡りに関する建築的考察
宮内庁と共産党の国会漫才(あるいは宮内庁の反知性主義について)
全能感を維持するために「なにもしない」人達
ウェブサイト: https://getnews.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。