本当に有害なのは自分勝手な人じゃない

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本当に有害なのは自分勝手な人じゃない


今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

本当に有害なのは自分勝手な人じゃない

例のコンビニ騒動とそれに関するkawangoのツイートに対する反応を延々と眺めていて、ひとつわかったことがある。いまままで俺は自分勝手な人、自己中心的な人が、自分が気に入らない他人の言論を制限しようとしてると思ってたんだよね。

でも違う。もちろんそういう人もいるだろうけど、多数派じゃない。他人の言論を制限しようとしている人の大多数は、自分の言論も含めて、軽視している人。つまり実はすごく公平で謙虚な人。謙虚すぎる人。

自分の意見を尊重していないから、他人の意見も尊重しないわけだ。もともと自分は意見をもってないので、制限されても構わない。

そういう人たちが勢力としては一番多いのだろう。どうしたらいいのかねぇ。困ったものだ。自分の意見をもつ大切さ、たとえそれが他人と違っても、持ち続けることの重要さ、そういうものを子供の頃から教育しなければならないのか。

でもこれから始めると20年ぐらいかかりそう。つまり我々は20年前になにか間違ったわけだ。悔やんでも悔やみきれない。はたしてまだ取り返しが付くだろうか…。

   *   *   *

一見、ネットで意見を述べる人は増えた。でもなんか聞いてると話がおかしい。自己主張というのは自分の考えを社会に対して述べるものだと思うのだが、多くの人が主張してるのは「自分はこんなに善良(人畜無害)な人間なんだから、もっと社会から優遇されてもいいはずだ」みたいな感じなんだよね。

これって主張なんだろうか?単に「金くれ」といってるのと同じ気がする。「金くれ」と言うのは主張ではないだろう。自分はこうしたい、社会はこうあるべきだ、というものが主張だと思うのだけどね…。

よく「権利ばかり主張して義務を果たさない」とかいう言葉があるけど、権利の主張ですらない…。「苦痛を伴ってもいいから、やりたいことをやる権利がほしい」というのが「主張」というものだと思う。フランス革命で勝ち得たのもそういうものだと思う。なのに「やりたいことができなくていいから、とにかく少しの苦痛も嫌だ」というものばかりだよねぇ…。

執筆:この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年08月21日時点のものです。

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