【青森県旧上北町(東北町)】青森県で最も面積の広い小川原湖へ
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青森県旧上北町(東北町)
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、青森県旧上北町(東北町)を写真とともに紹介する。
Vol.381/青森県旧上北町(東北町)
十和田市街地を北へ進み、旧上北町を目指す。地理的には下北半島の付け根に近づき、青森県の大きな町である八戸市や青森市からは離れていくので、ドキドキしないわけではない。むろん、この先にまちがあることはわかっている。だが、どんなまちが広がっているのだろう…その問答の繰り返され、そうした分からなさが旅のワクワクとも言える。
まずは東北町役場とその周辺を訪れた。周辺に背の高い山々はなく、空の広い町並みだ。住宅の様子は、これまでも青森県の旅で見てきたものと似ていて、取り分けて大きな特徴があるとは感じない。だが、長方形の屋根や家の構造を見ていると、今自分が青森県にいることを感じる。だから、自分が言葉にできないだけで、ほんとうは特徴があるのだと思う。この地域らしさがあると。
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東北町役場
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看板だ
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市街地を歩く
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小川原湖の道の駅で冷やし中華を食べた
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小川原湖へ。広い!
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気持ちよさそうだなあ
市街地から数分、小川原湖畔の公園へ向かった。私は小川原湖という湖の名を恥ずかしながらこれまで知らなかった。青森県の中では最大の湖だというのに。青森県の湖といえば十和田湖で、秋田県とも県境を接しているから、面積の比較対象に含まれていないのかとも思ったが、小川原湖は十和田湖よりも広いようだった。知らないことがいっぱいである。
市街地と同じく空が広く、低い木々の境界線を挟んで湖面と空が一体になっているようで、その清々しさに心が洗われる。浅瀬では水着姿の家族が気持ちよさそうに泳いでいた。シャワーもあり、テントも張っていたので、泳げる場所なのだろう。混み合ってもおらず、景色は絶景で、知る人ぞ知る場所かもしれない。
また、湖を離れようとしていたとき、軽トラからタオルを頭に巻いたおじさんが突如現れて、
「君、旅人だね!」
と、話しかけてくれて会話が弾んだ。不審者に思われないようにと人目を気にしている私にとって、相手から気さくに話しかけてくれると、いいしれないあたたかさと喜びが湧く。青森の方は、結構フランクなのかもしれない。別れ際に写真も撮らせてもらったのだった。
(仁科勝介)
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仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247
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