日本での“ポラロイド”ブランド復活に向け第1弾製品『PoGo インスタントモバイルプリンター』が発売
2008年12月に米国破産法第11章の適用を申請し、事実上経営が破綻した米ポラロイド社。日本で製品の生産・販売権を取得したサミット・グローバル・ジャパンは、日本での“ポラロイド”ブランド復活に向けて第1弾製品となる『PoGo インスタントモバイルプリンター』を発売しました。ポラロイド公式ウェブサイト(http://www.polaroid.com/japan)での販売を皮切りに、12月中に大手通販サイト、その後は大手家電量販店、コンビニエンスストアでの販売を予定しています。
サミット・グローバル・ジャパンは、まずデジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどデジタル製品を展開。来年中ごろには、生産中止となっているインスタントカメラとフィルムの新製品を発売する予定とのこと。ポラロイドが日本に初めて上陸してから、来年で50周年。インスタントカメラに慣れ親しんだ世代には懐かしく、若い世代には目新しいブランドとして再生できるか、今後の展開に注目です。
『PoGo インスタントモバイルプリンター』は、デジカメや携帯電話と接続して写真をプリントできるコンパクトなプリンター。デジカメのデータはPictBridge、携帯電話のデータはBluetoothで本体に送信できます。約5×7.5cmの縁なしカラー写真を1分でプリントアウト可能。インクやリボンの入れ替えが要らない『ZINK Zero Inkプリント』技術を採用しています。電源は、再充電可能なリチウムイオンバッテリー。ACアダプターも付属します。公式ウェブサイトでの販売価格は9800円(税込み)です。
サミット・グローバル・ジャパンによる生産・販売権の取得経緯は次の通り。2009年4月に米Gordon Brothers GroupとカナダHilco Consumer Capitalが、米ポラロイド社を合同で買収。2009年6月には、米Global Industrial Servicesなど3社からなる国際コンソーシアムのサミット・グローバル・グループが、Gordon Brothers Group、Hilco Consumer Capitalとポラロイドのデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルフォトフレーム、『ポラロイド PoGo』、モバイル製品の独占的生産・販売に関する更新権付き5年契約を締結していました。
サミット・グローバル・グループはアメリカと香港でポラロイドのビジネスを開始後、2009年11月にサミット・グローバル・ジャパンを設立。日本で販売を再開することになりました。一般消費者向けには、10代後半から30代前半の若者をターゲットにしたデジタル製品を展開し、同時に30代後半と若者層向けにアナログ製品を展開していく計画です。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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