第18回日本シューズベストドレッサー賞授賞式&第11回クラフトマン部門入賞作品発表会開催!

東京都・台東区の玉姫稲荷神社にて、第18回日本シューズベストドレッサー賞の授賞式、そして第11回クラフトマン部門入賞作品の発表イベントが開催。

別名「くつの神社」と呼ばれている玉姫稲荷神社では、今年の開催で51回目となる『靴のめぐみ祭り市』が11月22〜23日で行われており、多くの方々で賑わう中、靴のめぐみ祭り市と同じ会場で行われた日本シューズベストドレッサー賞の授賞式に伺ってきました。

 

第18回シューズベストドレッサー賞授賞式

まず初めに、靴のめぐみ祭り市 実行委員会 日本シューズベストドレッサー賞選考委員会の恒次勝利会長より開会のご挨拶。

靴のめぐみ祭り市は、浅草の皮革事業者を中心に参加する全事業者がこの1年間の感謝を込め、破格の値段で各々自慢の商品を持ち寄り提供する、国内皮革産業最大の感謝フェアです。

「昨年の開催で半世紀を迎え、本年は次なる50年を目指す第一歩として、より充実した品揃えで皆様のご期待にお応えする所存でございます。さらに同時開催いたします、革靴が似合う著名人を継承し、オリジナルオーダーシューズを贈呈する日本シューズベストドレッサー賞も本年で第18回を数え、メディア各社様から高い注目をいただいております。」

と挨拶された恒次会長。

「合わせて実施している、若手靴デザイナーがその想像力を競うクラフトマンのコンテストも本年で第11回となり、若手職人の登竜門として明日の皮革産業界を担う有望な人材を数多く輩出しております。」

と、未来の靴職人の誕生を担っている歴史のあるイベントだと語りました。

本イベントに参加した、経済産業省 製造産業局 生活製品課の渡邉宏和課長は、

「こだわりの靴をお召しになってファッションショーが行われること、とても楽しみにしています。またクラフトマン部門の受賞者の方々が本賞をきっかけに、これまで受け継がれてきたクラフトマンシップが継承され牽引していく存在として、皮革業界がさらなる発展をしていくために支援していきたい。」

と述べました。

続いて台東区 文化産業観光部長の上野守代さんが登壇。

台東区は古くから靴やカバンなど、皮革関連産業が集積する一大産地として発展してきており、機能性とデザイン性を備えた製品がものづくりを担う職人の優れた技術と創意工夫により日々生み出されています。

「本日受賞された方々に贈呈される靴は、受賞者自らがデザインしたものを靴職人が丹精込めて製作したこだわりの一品です。受賞者の皆様には、これを契機に本区の物づくりに触れていただき、その魅力を広く発信していただければ幸いです。」

とご挨拶。

多くの方々からの支援や、発展の願いが込められている式典、そしてお祭りとなっていることを集まった報道関係者に向けて説明しました。

 

受賞した芸能人3名が登壇

第18回日本シューズベストドレッサー賞 男性部門の受賞者は、俳優の藤岡真威人さん。

オーダーで靴を作ることが初めての経験だったという藤岡さんは、

「作るからには唯一無二で、機能性のある動ける靴を作ってほしくてオーダーをしました。出来上がって実際に履いてみたら、想像を超えるインパクトとオリジナリティ溢れる靴を作っていただけて、履き心地もすごく良くて本当に嬉しかったです。」

と靴の出来上がりに感動されていました。

また靴職人の方の厚意でRiderの刺繍を施していただき、この唯一無二の要素もお気に入りの1つだと話してくださいました。

女性部門を受賞したのは、タレントの堀未央奈さん。

カバンと並んで靴も大好きだという堀さんは、サテンのリボンが可愛い厚底のスニーカーをオーダー。

さらに堀さんは、アイドル時代にダンスをされていたことから、足の負担や機能性も重要視しており、

「厚底なのに履きやすいという、機能性も重視したものを作っていただけた。」

と感激した様子。

ファッションへの合わせ方については、

「デニムにも合うと思うのですが、今日のようなレースのスカートに合わせて、大人の女性っぽく履きこなしたい。」

とコーディネートにも想いを巡らせていました。

続いてシニア部門には俳優の神保悟志さんが受賞。

バイクが好きな神保さんは、バイクの必需品である革製品をこれまでたくさん試してこられてきたそうですが、今回のオーダーには初めて「鹿の皮」を使って作っていただいたそう。

「色目がとても素敵で、思った以上の出来上がりです。素晴らしいです。」

と大絶賛されていました。

 

クラフトマン部門受賞者発表

日本の靴づくりの将来を担う若き才能の発掘を目指す、日本シューズベストドレッサー賞クラフトマン部門。

第11回の今年のテーマは『君の勝負靴は』です。

自由な発想を目指したテーマに、全国の靴を学ぶ学生や若手職人の方々から68点の応募があり、優秀賞に選ばれた7名がこの度登壇し、各賞の発表が行われました。

テクニカル賞には井上藍さんの『カラスに宝物』が選出。

アイディア賞には筒井隆輔さんの『Black Tie Shoes』

ビジュアル賞には寺西乙花さんの『Cyber straight』

インパクト賞には中村里奈さんの『鳥居をくぐれば、結ばれる。』

審査員特別賞には川端花楓さんの『break through』

準グランプリには木村匠さんの『羽化』

そして映えあるグランプリには、市川祐介さんの『Armor Riders Boots』が選ばれました。

グランプリを受賞した市川さんは、

「デザインしたのはいいのですが、作るのがとても難しい靴だった。先生やクラスのみんなの支えによって、今回の賞を受賞できました。」

と感謝の言葉を述べました。

三つに姿を変えることができる、こちらのブーツ。

「ロングブーツ」「ショートブーツ」「ミュール」になり、デザイン性・機能性ともに優れた靴で、発想の斬新さやデザインがとても素敵だと感じました。

 

靴が輝くファッションショー

イベントの最後には、シューズベストドレッサー賞受賞者のお三方と、クラフトマン部門入賞作品の方々のランウェイショーが行われました。

スーツとの相性もいい藤岡さんのブーツ姿。

堀さんはレースのスカートとマッチしているリボンの厚底スニーカー。

神保さんは、鹿を感じさせるカラーの鹿革スニーカーを履いて登場。

渋さのなかに、ぬけ感のある可愛らしいさがとても似合います。

続きまして、クラフトマン部門の方々の作品が登場です。

井上藍さんの『カラスに宝物』

ロングブーツにキュートなデコレーションが施してあり、作品タイトルを想起させます。

筒井隆輔さんの『Black Tie Shoes』

スーツだけでなく、シューズにもタイをつけるというスタイリッシュでポップなデザインは初めて見ました。

寺西乙花さんの『Cyber straight』

寺西さんのファッションとトータルで考え尽くされた近未来を感じるユニークなブーツ。

中村里奈さんの『鳥居をくぐれば、結ばれる。』

とても大胆なデザインで、まさに新たな靴を感じさせてくれた中村さん。会場でも一際目を引きます。

川端花楓さんの『break through』

シンプルななかにも、エッジの効いた強さを見せつけます。

ありそうでなかった、これから流行りそうだなと思わせるデザインのブラックのブーツ。

木村匠さんの『羽化』

美しい色合いとフォルムで、これからの新しい未来を羽ばたいていくかのように歩かれていたのが印象に残りました。

最後にグランプリを受賞した市川祐介さんの『Armor Riders Boots』

ミュールとロングブーツの二つの形態でランウェイを歩かれました。

3変化する機能性だけでなく、鮮やかなターコイズブルーとブラックの組み合わせ方、スタッズを入れたデザインが、無骨さと爽やかなキュートさを演出。

思わず靴に注目してしまう素敵なデザインです。

どの靴も想像力を駆使した素敵なデザインなのですが、製作がとても難しそうで、まさに靴職人の技術の賜物だと感じました。

本イベントを通して、とても賑わっていた『靴のめぐみ祭り市』を知ることができたことや、オーダーメイドや靴職人の方の斬新なデザインを目撃し、靴や皮革の新たな可能性を感じられました。

私も年末のご褒美や新年の新たな一歩のために、自分らしいお気に入りの一足を手に入れたいと思います。

 

日本シューズベストドレッサー賞

主催:靴のめぐみ祭り市実行委員会 会長 恒次勝利
協賛:玉姫稲荷神社氏子総代会・アサヒ商店街振興組合
支援:台東区・全日本革靴工業協同組合連合会・東都製靴工業協同組合

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