『プレデター:バッドランド』監督に影響を与えた日本のゲーム、最新作に隠されたイースターエッグとは!?

先週11月7日、世界と同時に公開を迎えた『プレデター:バッドランド』。先行上映を含む週末動員は164,790人、興行収入264,145,400円を記録し、「プレデター」シリーズ過去最高※の大ヒットオープニングでスタートとなった(※『プレデター』『プレデター2』『プレデターズ』『ザ・プレデター』との比較、先行公開含む)。全世界でも大ヒット!全世界興行収入は8000万ドルを突破し、全米及びグローバルで「エイリアンVSプレデター」シリーズを含む全フランチャイズ過去最高のオープニング記録を樹立。全米批評家サイトRotten Tomatoesでは、批評家85%(Critics)、観客95%(Popcorn Meter)の高評価と観客からも熱い支持を獲得。日本国内のSNSでは「文句なしのプレデター映画最高傑作!」との熱いコメントやリピーターが続出するなど、熱い盛り上がりを見せています。

生存不可能と謳われる最悪の地<バッドランド>。未熟ゆえに一族を追われた若きプレデター〈デク〉は、己の存在を証明するため、より凶悪な獲物を求め、激しい戦いを繰り広げる。彼の旅路には、思いがけない“協力者”となる謎の半身のアンドロイド〈ティア〉が現れる。自分たち以外は敵だらけの状況で二人が挑む極限のサバイバル。これまでのシリーズの常識を覆し、いよいよプレデター自身が主人公となった物語。果たして若きプレデターは、その宿命にどう立ち向かうのか? そして、謎のアンドロイドとの旅路の行方は―?
この度、監督のダン・トラクテンバーグが、本作に影響を与えた日本のゲームと最新作に隠されたイースターエッグを明かしました。

ダン・トラクテンバーグ監督自身もハードコアなゲーマーで、影響を受けたゲームの数も数えきれないそう。「プレデター:バッドランド」でも物語序盤、ゲーム好きにはお馴染みと言ってもいいシーンも登場します。「最初は(主人公のデクが)武器を全部使っているのが見られるのですが、その後武器が奪われて、まるでチュートリアルのようになり、いよいよ本編が始まります。ビデオ・ゲームではよく見られますね。コルタナやハロ、あるいはゴッドオブウォーのミーミルのように彼には味方になるキャラクターがいます。『プリンスオブペルシャ』もその一つで、『アンチャーテッド』にも主人公の抵抗をやわらげ、道中で会話を交わすための相棒がいます。『プレデター:バッドランド』では『モンスターハンター』や『ワンダと巨像』の要素も大きく、そしておそらく私の潜在意識に深く根付いていた多くの要素が溢れ出してきたのでしょう」と語ります。

ほぼ全ての「エイリアン」「プレデター」シリーズ作品に携わってきた伝説的クリーチャーデザイナー・アレック・ギリス、VFXスタジオのWETA社、トラクテンバーグ監督は、本作の舞台である宇宙で最も危険な惑星〈ゲンナ〉にふさわしい存在感を生み出すため、動植物のすべてを“等しく恐ろしい存在”としてデザイン。全身を骨で覆われたバイソンやカミソリ草、象の鼻のような木々に至るまで、あらゆる要素が隅々まで死の危険に満ちた世界観を構築するために考案されています。「クリーチャーデザインの1つは『Wolrd of Warcraft』のMurlocに強いインスピレーションを受けています」とトラクテンバーグ監督は明かしていますが、特にバッドランド最強の怪物であり、デクが自身を証明するために立ち向かう〈カリスク〉のデザインに際しては、実在・架空を問わず数多くの生物から着想を得たそう。宮﨑駿作品に登場する愛らしい生き物たち、『ワンダと巨像』をはじめとするゲーム、そして地球深海に棲む未知の生物までもが、そのインスピレーションの源に。

そんなトラクテンバーグ監督の最も好きなゲームの一つは『ダークソウル』。「無口な主人公がいて、その世界について、映像からではなく体験することで学ぶんです。『バッドランド』にもその繋がりがあると言っていいと思います」と明かします。

そんなハードコアゲーマーのトラクテンバーグ監督がマニアックな見どころを日本の観客のために1つ教えてくれました。「映画の冒頭でデクと兄のクウェイが、デクの狩りの行き先について話している場面に、いくつか隠されているイースターエッグが仕込まれています。そして、ホログラフィックのディスプレイがあって、そのホログラフィックのディスプレイの中に、他の『プレデター』シリーズのキャラクターたちへのイースターエッグが隠されているんです」とのことなので、ぜひこの場面は目を凝らして!

ゲームとの繋がりといえば、本作でデクとともに旅をする半身のアンドロイド〈ティア〉を演じたエル・ファニングは全世界累計プレイヤー数2000万人超えの大人気ゲーム『DEATH STRANDING2』(通称:デススト)にも出演。本作のワールドプレミアのレッドカーペットにて『デススト』とのつながりを問われたエルは、興奮した様子で「(コジマ)ヒデオはこの映画が好きなはず!」とイチオシ。そんな小島も公開されるやいなや早速本作を鑑賞したようで、「“週刊ジャンプ”を代表とする日本漫画のお家芸と言える王道プロットだ。ビデオ・ゲームのルックにもかなり影響を受けている。世界に拡散された漫画とアニメ、ビデオ・ゲームの”MEME“を受け継いだ新世代監督による、これからのハリウッド娯楽作のひとつの方向性を示すもの」と絶賛!

国内外のファンからは「小島秀夫の作ったゲームを観ているようだった!」「デクがティアを背負って山を登るシーンは『デススト』へのオマージュのように感じた」、「『バッドランド』と『デススト』に出演したエル・ファニングは新たなSF映画クイーンだ」といった声も上がっており、『プレデター』ファン・映画ファンはもちろんのこと、ゲームファンにもその熱が広まっている。107分の究極のSFサバイバルアクションを、映画館の大スクリーンで体感して!

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https://getnews.jp/archives/3674861 [リンク]

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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