台本なし、道具なし、即興で笑わせろ!「THE EMPTY STAGE GRAND 10th Anniversary」の面白さをピン芸人・大谷健太さんに聞いてみた!

台本なし。道具なし。そこにあるのは芸人の腕とパフォーマンスのみ。「即興」をテーマにお届けする新しい飲食型エンタテインメントステージ「THE EMPTY STAGE」。

シカゴを本拠とし、数々のスターコメディアンを輩出し続けるアメリカ最大級のコメディ集団『The Second City(セカンドシティ)』の 即興<= IMPROVISATION(インプロビゼーション)>コメディのメソッドを取り込んだ新ジャンルの即興コントショーです。

記念すべき10周年目となる「THE EMPTY STAGE GRAND 10th Anniversary」が、2025年10月10日(金)~10月19日(日)の期間、グレースバリ銀座店 グレースバリグランデにて開催されます。本公演の見どころを、ピン芸人・大谷健太さんにお伺いしました!

――「THE EMPTY STAGE」はどの様な内容のステージですか。

EMPTYというのは空っぽという意味ですが、台本や稽古無しで、頭を空っぽにして、その場で起きたことを繰り広げるステージです。元々アメリカのコメディをベースにしていて、“YES AND”という精神がベースにあるみたいで。最初に説明を受けた時に、ホワイトボードに 一番大切なことは“YES AND”って書かれました。“全乗っかり”というか、言われたことに対してNOじゃなくて、乗っかって、さらに一言展開するんですね。

急に「俺はお前のお父さんだよ」と言われたら、普通は「いや、違うやろ!」ってツッコむ所を、「父さん、なんでここに…?」みたいに受けいれて展開していく。ツッコミが無いということにまず一番驚きました。だんだん意味がわかってきて、慣れてくると面白いなと思えるようになりました。

――稽古や台本無しで臨むというのは、何が起こるか分からない怖さがありますよね。

数年前にお声がけをいただいてから4,5回出させてもらっているのですが、もう本当に緊張して。僕、フリップ芸人なので、普段のネタはしっかり準備してそれを持って行ってやるものなので。さらにピン芸人なので、みんなで協力してとか、即興でという経験も無かったのでドキドキでしたね。
最初は不安すぎて、面白い言葉とか、いつでも出せるような言葉を頭の中に用意していったのですが、言葉を用意していると、逆に「いつ出そう…」みたいに焦っちゃって、その場で起きていることに全然反応出来なくて。完全にアドリブで勝負した方が良いんだなというのが学びでした。

――とても大変そうですが、とても良い経験が出来そうなステージですね。

毎回、鍛錬というか、マジで修行ですね。知らない分野を鍛えたいなという気持ちが大きいので、すごく良い経験させてもらってます。「THE EMPTY STAGE」の“YES AND”というメソッドは企業向けの研修とか、そういうプログラムとしても使われているみたいで、コミュニケーションとか表現を学ぶ場としてめっちゃすごいんだなと思います。

――同じステージに立つ先輩方とも仲良くされているのですか?

修士(2丁拳銃)さんが稽古終わりに毎回ご飯に連れて行ってくれるんですね。修士さんが時間無い時や、その後に仕事がある時にも後輩を全員連れていってくれて、「俺は今日飲めないけど、お前らはどんどん飲んでな」って言ってくれて。なんて優しい先輩なんだろうって感動してます。舞台でも頼もしい存在で、「THE EMPTY STAGE」以外ではなかなかご一緒する機会が無いので、そうやって修士さんに会えることも嬉しいですね。

――素敵な先輩ですね…!イベントは、ワンマントークショーと即興コントの2部構成で行われますが、ワンマントークショーも面白そうですね。

ワンマントークショーの時間は、僕らも袖から見ることが出来るので楽しみです。元々おしゃべりがすごい皆さんが集まっていて、30分程度喋ると思うんですよね。それだけでも贅沢ですし、会場にお越しいただいたお客さんから話してもらいたいお題をもらって、それについてトークをしてくれる場面もあるので、参加型で楽しいと思います。話してほしいことだけではなく、その人に全然関係のない名詞など単語を元にその場でひとり喋りをしてくれるっていうのはなかなか無い機会なのでぜひ楽しんでいただきたいです。

――即興コントでの大谷さんのどんな所に注目して欲しいですか?

作ってきたネタではないので、咄嗟に出た言葉にその人の本質が出ちゃうなと思います。僕がいつも考えていることや本質が出てしまってるんじゃないかと。学が無いもので、下ネタとかつい言っちゃいそうになるのですが、「THE EMPTY STAGE」はお食事をしながらの上質なエンターテイメントの場なので、失言しないように…。これ、見どころじゃないですね(笑)。失言しないように脳をフル回転させている僕を見守ってください。

――今回の10周年公演もそうですが、今後の展開も楽しみですね。

今後、イラストの演目が増えれば良いなって思いますね。即興で絵を描くのは相当自信持って出来ると思います。僕は即興という普段やっていないジャンルに挑戦しているんで、普段絵を描いていないメンバーに不得手なものをやる気持ちを味わってほしいです(笑)。

――今日は楽しいお話をありがとうございました!

【大谷健太さんリンクまとめ】
https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=6884 [リンク]
https://x.com/momogumiotani [リンク]
https://www.instagram.com/otani_kenta_/ [リンク]
https://www.youtube.com/channel/UCgS4DIiVsTSE23xeN3pyhwA [リンク]

撮影:たむらとも

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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