バッド・バニー、2026年【スーパーボウル】ハーフタイム・ショー出演への批判にユーモアで反論

 バッド・バニーが、2026年の【スーパーボウル】ハーフタイム・ショーのヘッドライナーに選ばれたことをめぐる反発について言及した。

 現地時間2025年10月4日に放送された米コメディー番組『サタデー・ナイト・ライブ』シーズン51の初回では、31歳のプエルトリコ出身スーパースターである彼がホストを務め、ミュージカル・ゲストにはドージャ・キャットが登場した。オープニング・モノローグの中で、彼はハーフタイム・ショーの件が発表されてから寄せられている批判についても触れた。

 バッド・バニーは、「知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、僕は【スーパーボウル】のハーフタイム・ショーをやることになりました。すごく嬉しいです。みんな喜んでくれていると思います──Foxニュースでさえも」と、観覧客と視聴者に向けて語った。

 すると番組は、Foxニュースの映像を皮肉交じりに編集したモンタージュへと切り替わり、キャスターたちがまるで“バッド・バニーは私のお気に入りのミュージシャンだ。彼こそ次の大統領になるべきだ”と称賛しているかのような内容に仕立てられていた。

 「【スーパーボウル】をやれることが本当に楽しみです。世界中の僕の音楽を愛してくれている人たちも同じように喜んでくれていると思います」と彼は続け、そこからスペイン語に切り替え、コミュニティへ直接語りかけた。

 自身の母国語で彼は、「特にここ米国で道を切り開いてきた、世のラティーノ、ラティーナの皆さん。これは僕ひとりの勝利ではなく、我々全員の勝利です。我々がこの国に残してきた足跡と貢献は誰にも奪うことも消し去ることもできません」と述べた。

 そして彼は英語で、「もし今の話がわからなかった人がいたら──4か月ありますから勉強してくださいね!」と冗談めかして言い、モノローグを締めくくった。

 この発言は、先週発表されたバッド・バニーの【スーパーボウル】ハーフタイム・ショーへの出演決定をめぐる賛否両論の反応を受けてのものだった。第60回となる【スーパーボウル LX】は、現地時間2026年2月8日に米カリフォルニア州サンタクララのリーバイス・スタジアムで開催予定だ。

 トランプ大統領の元顧問であり、現在は米国土安全保障省に所属しているコーリー・レヴァンドフスキは、アメリカ合衆国移民・税関執行局(ICE)の職員が【スーパーボウル】の会場に派遣されるだろうと警告している。

 レヴァンドフスキは番組『The Benny Show』で、「この国に不法に滞在している人々に安全な避難場所を提供できる場所など存在しない。【スーパーボウル】も例外ではない。どこにいようと我々は見つけ出し、拘束し、収容施設に送り、国外退去させる」と述べ、さらに、「これは現政権下で実際に行われている非常に現実的な対応であり、以前とはまったく異なる」と付け加えた。

 今後の『サタデー・ナイト・ライブ』の10月放送ラインナップとしては、現地時間10月11日にエイミー・ポーラーがホストを務め、初登場となるロール・モデルがミュージカル・ゲストとして出演する。10月18日にはサブリナ・カーペンターがホストとミュージカル・ゲストを兼任する。サブリナにとってホストとしては初出演だが、2024年に『SNL』でパフォーマンスを披露しており、今年初めに放送された『SNL50: The Anniversary Special』にも登場した。

関連記事リンク(外部サイト)

<対談>バッド・バニーxレジデンテが語る、プエルトリコのアンバサダーとしての使命と自国への深い愛
<コラム>プエルトリコより愛を込めて――バッド・バニーの世界的成功を支える地元に根差した戦略
ドージャ・キャット、『SNL』に初出演し最新AL『ヴィー』より2曲披露

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. バッド・バニー、2026年【スーパーボウル】ハーフタイム・ショー出演への批判にユーモアで反論

Billboard JAPAN

国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!

ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。