入浴剤「さぬきうどんの香湯」開発の背景は? うどんになった気分と話題

「風呂に入る時には必ず入浴剤を使う」という人は多いと思います。そのためか、ドラッグストアに行くと様々な入浴剤が売られています。

香川県高松市にある「道の駅 源平の里むれ」で販売されている「さぬきうどんの香湯」という入浴剤は、“讃岐うどんの出汁の香りと色味を再現した道の駅オリジナルの温泉の素”だといいます。

“讃岐うどんになりたかった人のために開発”したという「さぬきうどんの香湯」について、源平の里むれの担当者である久保陽平さんを直撃しました。

──「さぬきうどんの香湯」を作った目的は?

久保:お土産としての新しい讃岐うどんを提供したかったからです。讃岐うどんで有名な香川県にある当駅は、もちろんお土産として讃岐うどんが人気ですが、食べる以外にも“体験”できる讃岐うどんのお土産も、支持を得られるのではと考えました。

──「本品は温泉の素です」とありますが、効能を教えていただけますか?

久保:本品には効能はありません。本品は入浴用化粧品の扱いとなっており、薬機法上「温泉の素」や「入浴料」という表記になります。

──「食品ではございませんので、ご注意ください」という注意書きがありますが、本物のさぬきうどんと勘違いしてしまいそうな完成度ということなのでしょうか?

久保:食品としての「うどん」や「うどんだし」を店内で販売していること、また、お土産として渡された方が勘違いしないために、念のために食品ではない旨を記載しております。売り場でも、食品ではない旨は強くうたっております。

完成度としては、正直なところ本物のうどん出汁と比較すれば違いはよく分かります。しかし、うどん出汁の色と香りを可能な限り再現しておりますので、まるでうどん出汁に浸かっているかのような感覚で入浴していただける商品にはなりました。

──商品化する上で大変だったことは?

久保:うどん出汁の再現性と、温泉の素としての実用性のバランスです。本物のうどん出汁をメーカーに送り、可能な限り再現していただきました。ですが初期の試作品では香りが強く、せっかく入浴したにも関わらず体が出汁臭くなる懸念があったため、あえて香りを弱くする、または香りの揮発性を高くするなどの調整を行いました。

──消費者からはどういった声が届いていますか?

久保:「自分がうどんになった気分になった」「思った以上に出汁感があって驚いた」などのお声を頂戴しました。一番多かったのは「帰省先、仕事先などで良い話の種になる」といったものでした。

──現時点での販売状況はどうなっているのでしょうか?

久保:現時点では、2024年12月に発売した第一弾は終売、2025年7月に発売した第二弾は好評販売中です。

多くのお客様にご支持いただいた理由につきましては、帰省や旅行のシーズンが重なり、手土産などのギフト需要とかみ合った事が大きいと感じています。比較的配りやすい価格ということもあり、大量に買う方も多くいらっしゃいました。

「うどん好きの香川県民はこんなものまで作った」というインパクトと話題性が、手土産で渡す際の良い話の種になったようです。

──この入浴剤で知られるようになった後、源平の里むれにはなにか変化が起きましたか?

久保:「さぬきうどんの香湯」以外にも、色々なオリジナル商品を開発する社風そのものを、多くのメディア様に取り上げていただけるようになったかと感じています。

──ありがとうございました。

「さぬきうどんの香湯」は、本稿執筆時点で醤油うどん風と冷やかけうどん風の2種類が販売中です。価格は1個260円、2個セット426円、6個セット1126円となっています。

オンライン販売には対応していないので、下記リンクからメール/電話で注文すると「先振り込み」または「代引き」にて発送となります。

道の駅 源平の里むれ
https://www.genpei-mure.jp/

※画像提供:道の駅 源平の里むれ

(執筆者: 6PAC)

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 入浴剤「さぬきうどんの香湯」開発の背景は? うどんになった気分と話題
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。