チャペル・ローン、プロデューサーが“スマホから目を上げもしなかった”オーディションを回想

 チャペル・ローンが、ポップ・ミュージック界で最も有名なアーティストの一人になる以前、『ザ・ヴォイス』や『アメリカズ・ゴット・タレント』などのオーディション番組で夢を打ち砕かれた無数の歌手志望者の一人に過ぎなかった過去を明かした。

 現地時間2025年4月30日に公開された米Wマガジンのカバー・ストーリーで、チャペルは10代の頃に二つの番組オーディションを受けた際の残念な経験を振り返った。どちらのオーディションも1次審査を通過できなかったチャペルは、「“ザ・ヴォイス”のオーディションを受けた時私は15歳で、リアーナの“Stay”を歌いました。プロデューサーか誰か知らないけれど、スマホから目を上げもしませんでしたね。ただ“次”って言っただけ」と振り返り、「ステージに上がってアカペラで歌ったんですよ、最高に怖いじゃないですか。彼は一度も私を見ませんでした」と付け加えた。

 その時点で彼女は、すでに2年前に『アメリカズ・ゴット・タレント』のオーディションを受けていた。「私は13歳で、テキサス州オースティンまで飛行機で飛び、午前4時に何千人もの人々と一緒に列に並んで待ちました。シンディ・ローパーの“True Colors”を歌いました。それも落選しました」と彼女は語っている。

 米ミズーリ州出身の彼女は、それから10年以上経ってようやく大ブレイクを果たすことになるが、その間、2020年に所属レーベルのアトランティック・レコードから契約解除されるなどさらに多くの困難を乗り越える必要があった。2024年にフェスティバルで観客を熱狂させたパフォーマンスと、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で9月に4位を記録したシングル「Good Luck, Babe!」の大ヒットにより、彼女のキャリアは爆発的に伸び、2025年2月には【第64回グラミー賞】で<最優秀新人賞>を受賞した。

 チャペルは受賞スピーチで、音楽業界に対して新進アーティストのケアをより充実させるよう呼びかけ、愛用のノートから、「レーベル、私たちはあなたを助けていますが、あなたは私たちを助けていますか?」と読み上げた。Wマガジンに対して彼女は、そのノートは自身の本物の日記で、中学時代から日記をつけてきたことを明かした。

 彼女はこのインタビューで、15歳のときに実家の車寄せで経験した初めてのキスについても語ったが、今は「女の子とキスするのはもっと楽しい」と明かした。最近、真剣交際しているガールフレンドがいることを認めた彼女はさらに、自身が腹立たしいと思うことについて、「人が自分に有名人の知り合いがいるとほのめかすこと。すぐにその人を信用できなくなります」と語っている。

 「私はそんなことは気にしないタイプです。恋愛でも友情でも、それはすぐに興ざめになります。“あなたが有名人の名前を出すような人なら、私はあなたの友達にはならないでしょうね”と思います」 と彼女は述べている。

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